あなた大丈夫ですか?
え?
ぶるぶる震えて何かに怯えてるんじゃないんですか?
いいえ、大丈夫ですけど。
もしかして誰かに追われているとか?
誰にも追われてませんって。
将来が不安で仕方ないとか?
いえ、今のところ大丈夫です。
借金にあえいでいるとか?
あえいでませんって。
だったらどうしてそんなに・・・
お前だよ!
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僕たちは自分の中の問題を相手の中に見ている。
誰かがかわいそうに見える時、かわいそうな自分をそこに見ている。
誰かが困って見える時、困った自分をそこに見ている。
誰かが辛そうに見える時、辛い自分をそこに見ている。
相手が震えて見えるのは、結局自分が震えているから。
何とかしてあげたいというのはこちらからの一方的な解釈で、
当の本人は、かわいそうでもなく、困ってもなく、辛くもないかもしれない。
まずは何とかしようとする前に、自分の震え、つまり感じているストレスや痛みの方を取っていく必要がある。
かわいそうだと感じる気持ち、困っていると感じる気持ち、辛そうだから見たくないという気持ち、
それらはあなたの過去の痛みからきている。
その痛みに意識を合わせて、「どうしてこれを見たくないのだろう?」と問いかける。
「どうしてかわいそうだと感じるのだろう」と問いかける。
しかし、その原因を探っていく必要はない。
ただ「どうして」と問いかけながらそのストレスに意識を向け続けるだけで、過去の痛みはあなたの意識という光によって溶かされていく。
あなたの震えが取れた時、相手はまったく震えていないように見える。
なぜなら、もともと震えていたのは自分の方だったのだから。
そうなれた時にはじめて、すべきことが見えてくる。
それはそのまま何もしないことなのかもしれないし、何かしらのサポートをすることかもしれない。
それは内側からやってくる。
大切なのはその状態を見たくないから動くのではなく、かわいそうだから手を差し伸べるのではなく、
ニュートラルになった状態から、内側の欲求に従って動いていくこと。
それこそが愛から発した、真のサポートになる。
自分が震えた状態で、何かをしようとしても全く相手が望んでいない的外れなものになってしまいかねない。
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あ、ひょっとして寒いの?
いやだから、震えてるのはあなたの方だって。
まあまあ、そう意地を張らずに、とりあえず私が入れた・・
こぼし過ぎだろ!
←過酷な撮影でした・・・笑。かわいそうだと思った方は、自分の内側を見る前にぜひクリックを!