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~被災地の生きがい仕事と生活の足をつくろう!~ ぐるぐる応援団のブログ

地元の人たちと一緒に、地域で使いやすい「移動」を考え、実現させる。
人・モノ・サービスの循環による地域の交流を増やし、生活が活発化する流れを応援していきます。

今日はお昼過ぎから開成の仮設住宅におじゃましました。

ご自慢料理大会に参加予定だったおかあさんに会いに行ったところ、17日は来られなくなったとの報告。
残念!

しかし!

それは娘さんの出産のため、新潟に行くということで。。。

新たな命の誕生です!!!

めでたい!\(^o^)/

元気な赤ちゃんが生まれてくるといいですねぇ~

お気をつけて、いってらっしゃい♪

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午後はPCATの河瀬さやか先生にお越しいただき、あるお宅のおかあさん・おとうさんとお話をしていただきました。

河瀬先生はロサンゼルスに拠点を持つ心ウェルネスネットワーク(KWN)という心のケアのプロ集団の副会長をされている方です。

今日お話をしたおかあさん、おとうさんは、津波でお嫁さんを亡くされました。

今は、孫のYちゃんを二人でみています。

息子さん、Yちゃんのパパは今は育児に関わっていないとのことでした。

おかあさんは、Yちゃんの将来のことを心配していて、

「『今からが大変だねぇ、Yちゃんが大きくなってママがいないと分かった時に大変だねぇ』と周りから言われるんです。私たちももう年だし、いつまで育てられるかわからないんですよ。」とおかさんは涙ぐんで話します。

また育児は体力を使うので、とても苦労されています。

「自分のこと、息子のことで手一杯なのに、もうYちゃんは言うこと聞かないし・・・それでYちゃんにあたったりしちゃうこともあるし・・・。みんなにかわいいかわいいって言われても、私はかわいいと思ったことないんですよー。」と、笑いながら話されていました。

冗談のようですが、育児の疲れがたまってきていることがわかります。

「息子にも厳しい言葉をかけられて・・・『かえってかあさんたちがいなくなればよかったのに』とか、私が泣いていれば『なんだ、俺のほうがツラいんだ』とか。前は優しい子だったんですよ。Yちゃんの世話もよくしていて、『いつミルクあげたのー?』ってお嫁さんに聞くと、『パパいつだっけー?』なんて息子に聞いたりしてたから・・・。今は全然ねぇ・・・。」

これに対して河瀬先生は、「喪失感があるときに出てくる感情一つに、理不尽な怒りというのがあります。だから、そうゆうことはよく聞きます。そういう冷たいことを言ったりするのは、彼なりの悲しみ方、というか、彼なりのペースで悲しんでいるという表現なんですね。悲しみの表現というのは人それぞれ違っていて・・・悲しくないわけはないですから。だから、おかあさんに『死ねばよかったのに』とか言うのは、別に本当にそう思っているのではないんですよ」と。

なるほど。それぞれの悲しみ方・ペースがある。理不尽な怒りを感じて、人にぶつけてしまう時期もあるんですね。

先生曰く、人が亡くなったとき、残された人の心が回復するのに最低1年はかかるそうです。

事故や災害の場合はもう少し長引くこともありそうです。

「長い目で見て、120%の力で1年育児するのと、80%で10年するのでは、後者のほうがYちゃんのためになる。おかあさんのためにもそっちのほうがいいんじゃないでしょうか。紬ちゃんのパパも、目の前に仕事があったほうが心が休まるんですよ。今みたいに何もしていない状態だと、かえって気持ちが落ち込むんです。だから、例えばおむつだけは替えてねとか、おふろだけは入れてねとか、そうやって少しづつ仕事をしながら・・・っていうほうがいいですね。」と、先生。

たしかに、何か悲しことや嫌なことがあったとき、何か没頭できることがあれば落ち着く、ってことありますよね。

大変勉強になりました。

また、今回のような個別対応はイレギュラーなケース。

PCATさんは効率的・継続的な支援のために、個別対応する能力はもっている集団ですがあえて個別対応はせず、問題を抱える方たちを地元の専門家につなぐ仕組み作りに特化して活動をなさっています。

現地で活動しているボランティア団体も、こういった心の問題に直面したとき、どこまで介入するか、その線引きをしたほうが、効率的な支援ができる。こうゆうケースにあったら、ここにつなぐ、といった仕組みがあれば被災者にとってもよりよい支援、適切な支援が受けられる、というアドヴァイスもいただきました。

これから先生に頂いた資料を大いに参考にしつつ、私たちの仕組みを考えて、決めていきたいと思います。


河瀬先生、

急な申し出でイレギュラーなケースにも関わらず、丁寧に対応していただき、
本当にありがとうございました。

大変勉強になりました。


【情報】
ちなみに、石巻市では、子どもに関しては、保健師さんが窓口になって、直接対応してくださったり、行政に情報を伝えたり、適切な支援を受けられるところの情報をくれたりするそうです。
まずは、石巻市保健課(代表:0225-95-1111)に状況を伝えることが大切だ、と河瀬先生はおっしゃっていました。
Yちゃんのおばあちゃまに関して、私たちからも保健師さんにご連絡をしてお伝えしました。
次週、訪問をしてくださることになっています。
また、別のボランティアのお母さんの団体さんが、託児について見てくださる可能性があるとのこと。
現在、ご相談中です。

ご参考まで。

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さて、うれしいニュースがもうひとつ!

昨晩お電話で、「料理大会に参加したい」とのお申し出が!!

いぇいいぇい♪

さっそく明日、お宅にうかがってきます☆








ヒロ@岩手出身社会人1年生★東北の復興めざして勉強中!




今日も暑かったですね~。

汗を垂れ流しながら、開成の仮設住宅へ。

今日は17日のご自慢料理大会での、料理チームのメンバー候補の方を訪問。

おかあさん達が集まってメニューを考えました!

聞いているだけでよだれが・・・(笑)

チームの中のお一人は元仕出し屋さん、またお一人は元ラーメン屋さん!

これは強力なチームになりそうです(^^)/


さて、17日は料理大会と並行して砂利ならしも行います。

今、仮設住宅の周りは砂利が敷き詰められているのですが、その砂利が凸凹になっています。

凹んだところに雨水がたまり、この間の大雨では水たまりに足首まで浸かったというお話も聞きました。

水はけが悪いこともあり、台風や大雨に備えて、水路の確保と砂利を平らにすることは急務です。



17日、砂利ならしチームを引っ張ってくれるお父さんは、今日も日曜大工。

外付けの物置を作っていました。

これが本当にお見事!!

今度写真を撮らせてもらってきますね♪

おとうさんはどこに砂利が少ないとか、多いとかを把握していて、当日も大活躍してくれる予定です。

お礼を言うと、

「こちらこそだ。まぁみんなでやっていくしかないんだ。やれる人でやっていかないと、何も進まないから。こうしてみなさんもやってくれてるから、私たちもね。コツコツやんなきゃね。」
と、おとうさん。

はい、一緒にやっていきましょう。

コツコツと。


また、あるおとうさんは、漁に使う網でゴミ置き場のネットを作っていました。

「ないと困るからね。」と言って、おとうさんは慣れた手つきで網と縄を結っていました。

さすが漁師さんです!


集会所の周辺を歩いているとき、ちょっと気になるおかあさんにお会いしました。

料理大会に誘ってみましたが、「今はそういう気持ちになれない」と、おかあさん。

「ご自慢の料理なんてないよ。ここ(仮設住宅)に来てから料理の腕もめっきり落ちました。うん、調理場が狭いからやりたくないっていうのもあるけど・・・。今はね、まだそうゆう気持ちにはなれないのよ。まだ、気持ちが、ね。復興とか、そうゆうのに向かう気持ちにはなれないのよ。」

おかあさんの表情は暗く、辛そうでした。


集会所でやっているイベントなどにはにはあまり行かないそうです。

「こういう風にしてしゃべりたいときに道端でしゃべれるから、それでいいのよ。」

とおっしゃっていました。

いつものように「今度また遊びにいきます」と言って、開成をあとにしました。


震災から、半年が経ちました。

もう半年。まだ半年。

心の傷、という言い方はあまり好きではありませんが、それが癒えるにはもっともっと時間が必要です。

もちろん時間だけあればいいというわけではないし、時間が経つにつれて傷が深くなることもあると思います。

今日お会いしたほかのおかあさんにも、精神を安定させる薬を飲んでいるという方がいらっしゃいました。

心の問題は、本当に難しいと思います。


明日は、心のケアを専門とするPCATの河瀬先生が来てくださいます。

先生とお話される方の悩み・痛みが、和らぐことを祈ります。






ヒロ@岩手出身社会人1年生★東北の復興めざして勉強中!
今日は、渡波北部第一仮設住宅で砂利ならし&お茶会をしました。

てんとーむし団さん主催で、ぐるぐる応援団も加わりました。

さらに、山形からスマイルエンジンさんも!主に砂利ならし部隊として大活躍でした。


砂利ならしの後は、ごはんタイム!

仮設に暮らすおかあさんたちと一緒におにぎりを作りました。

米を研いでいると、

「なーに、そんなんじゃ間に合わねえから。貸して!」

と、おかあさん登場。

素早い手つきで米研ぎをしてくださいました。さすが!!

米が炊けるのを待つ間、おかあさんたちにマッサージをしながら、いろいろなお話をうかがいました。

例えば、あるおかあさんは、震災から二日間お孫さんと連絡が取れず、あきらめかけたところでばった
り再会。「

生きてたかー!」と抱き合って喜んだというお話。


昼ごはんには仮設住宅の近所に住んでいる方も参加してくださいました。

近所の方は、家は残ったけど仕事がなくなった。被災したってこと、つまり、仕事がなくなったり、辛い別れや津波の怖さを体験したってことは家があっても同じなんだ、と話してくださいました。

「できれば仕事はしたいけど・・・私はもう年だからねー。そうゆうのは若い人が先だからね。」とおっしゃっていました。

これはおかあさんたちの口から、本当によく耳にする言葉です。

今日参加していた他のおかあさんも口を揃えてそうおっしゃいました。



その後、炊き立てご飯をにぎにぎ。



そして、砂利ならし部隊も一緒にごはん。

おかあさん達も「みんなで、こうやって食べるごはんはやっぱりおいしい」とおっしゃっていました。

今日一緒におにぎりを作ってくれたおかあさんお二人は、どちらも仮設住宅で一人暮らし。

みんなの「おいしい!ありがとう」という言葉を聞いて、「そりゃあ愛情こもってるからねぇ!」とうれしそうに応えていました。

やはり、自分が作ったご飯を食べてくれる人がいる、その反応が返ってくるということは、おかあさん達に喜び・やりがいを感じさせるんですね。



ご飯の後は、おかあさんたちの間で和やかな談話タイムがあり、なんだかいい雰囲気でした。

参加してくださったみなさん、てんとーむし団さん、スマイルエンジンさん、ありがとうございました。



仮設住宅を後にして、神奈川ボランティアステーションの方々と、がんばっぺ石巻という被災企業復興支援サイトを立ち上げた古藤野さんとお会いしました。

神奈川ボランティアセンターは、東日本大震災の被災者を支援する目的に立ち上がった団体で、これまでがれき撤去のためのボランティアバスの運行をされていました。

これからはボランティアの枠を超えて、被災地の雇用問題の解決のために活動されます。

古藤野さんは、宮城県で牛角のオーナーをされていて、石巻店、鹿妻店が津波の被害に遭われました。

今は、新店舗再建のために動きながら、被災した企業のために活動しているスゴイ方です。

雇用について、地元の方にとっては元々していた仕事を復活させるのが一番だけれども、販路の復旧は難しいので新たな販路開拓が必要ではないかという話や、内職としてパソコンでできる仕事を被災地以外のいろんなところからもってこれるけれど、被災した方は漁業に携わっていた人が多く、仕事でパソコンを使っていなかった人、そもそも流されてしまって持っていない人も多いから、簡単にはいかないという話がありました。

みなさん復興のために本気な素敵な方々でした!

何か協力・協働できることがあれば、ぜひ一緒に頑張らせていただきたいと思います。

ありがとうございました。






ヒロ@岩手出身社会人1年生★東北の復興めざして勉強中!