ハチロクって聞くと何を思い出します?

普通はこれかな?

もしくは元ネタのAE86かそれを使った漫画?

釣師のワタシ的には8.6ftのロッドですね。

昔のようにラインナップが1から半フィートでラインナップでなく、インチ刻みで色んなロッドが出る今は、この長さはこのロッド!って印象はだいぶ薄れましたが、それでもまだ有りますな。

その8.6ftだと…エギングロッドなんかのイメージが強いですな。
私が持ってるエギングロッドは8.8ftでしたが、そのシリーズの基本になる製品は8.6ftでしたが。

そして、私の本業であるGTフィッシングもGTロッド!というと8.6ftだった時がありました。

それはナイロンからPEに転換された頃に、いち早くPE用GTロッド発売されとして人気だった、FISHERMAN社のGIANT86の影響が大きいと思います。

それまでもナイロン使われて頃に8.6ftのロッドが無かったわけではないですが、ナイロン時代のGTロッドってもっと長かったですからね。

ちなみに私はFISHERMAN社の製品を愛用してきましたが、GIANTは使ったことがないです。
私が使ってたのはそれ以前のG TREVALLY86
ナイロン時代に出たロッドでしたが、低弾性で折れに強いからガイドセッティング変更して、PEメインの時も売られてました。
私も5号入れて使ってましたね。
後にはGTよりもマグロキャスティングロッドになりましたが。
 
あと、芦屋にあったBBハウスさんのカスタムロッド。
これが86ftでした。
実に硬いロッドで、かなり手こずりました。
ザウルスのGBRポッピングとほぼ同じブランクと教えられましたが…

しかしナイロン時代のロッドは先述の様に長いのが多く、だんだん短くなっていって、そこにPEの出現でショート化がさらに進んだという感じでしょうか?

GBRポッピング86を出してたザウルス、その前にあったGTロッドを私も使ってましたが、それはExpeditionの10ft

ウエダはトレバリースペシャルの11ftとトロピカルプロの10ftがあって、その後にパワープラスGTがリリース
このシリーズは9.3 9.8 10 11ftと4機種ラインナップ。
私が使ってたのは一番短い9.3ftでしたが、このモデルはカタログに「この短さを利用してジギングにも!」と謳ってましたね。

ナイロン時代に出た村越正海さんの本ではGTロッドの長さにも基本は10ft
と書かれてましたし。

ですので、今はロングロッドとされる86のGTロッド、あの頃はショートロッドという時代でした。

そしてPEの導入でショート化は一気に進みます。

その理由として、まずはヘビータックル化
太くても30lbだったナイロンラインの強度。
PEラインが使われるようになり、60lbから80lb
今では150lbから170lbと5倍あたりの強度のラインも使われております。

となると、30lbで5kg掛けてたドラグも…
伸びのなくノットに弱い網糸というPEの特性上、強度アップした分にそのまま比例させたドラグ値をかけるわけにはいきませんが、2倍から3倍のドラグ値を掛けてます。

となると、身体への負担もますわけで、そうなるとしっかり動けるようにショートロッドが有利と。

さらにもう一つは操作性ということもショート化の原因だと思います。

伸びのないPEラインでプラグにしっかりアクションを与える事が出来るようになった。
すると細かいアクションで誘う事も可能。
となると、ショートロッドがこれも有利。
そこにダイビングペンシルの出現も手を貸したかと。

ということでどんどんショート化が進み、
FISHERMANの鈴木文雄さんはさらに突っ走り、私もかつて使ってたMONSTER CCのように6.1ftなんてロッドまで出ます。

ただ、ここまで短くすると飛距離が出ないという欠点が目立つ

ので、最近のGTロッドは7.6ft〜8.0ftあたりの製品が多いんじゃないでしょうか?
私も最近買ったGTロッドはそれが多いですし。

GTロッドといえば8.6ftと言われた時代はとうに過去のものに…

でもね、私は好きなんですよ
ハチロクのGTロッド

FISHERMANとBBハウスのハチロクロッドの次に買ったのは、FISHERMANのBIGGAMEでした。
ただし、これハチロクでなくグリップが少し長い8.8ft、ハチハチでした。

これはGIANTをパワーアップさせたロッド。
スローアクションでしたが張りが少し強く、ペンシルをキビキビ動かすのに長けたロッドでした。
クパンからこっちに来た頃はヘビーペンシルを使う事が多かったですから。
しかし、そのBIGGAME88はキャスト時に折ってしまいました。

そこで購入したのがBIGGAMEのモデルチェンジ版、BIGGAME86RS
2001年にRSブランクと謳って、GIANT GAME Tがモデルチェンジされ、私はGAME Tの78RSHをすぐに買いましたが、ロングロッドも欲しくて06年に購入。

買った時にそのバットの太さにはびっくりしましたが、実に使いやすくて一発で気に入りました。

88と同じ様にスローなアクションですが、86RSは88より曲げやすい。
それでいて曲がったままでなく、そこから湧き上がるような反発力が実によろしい。

ですのでキャスティングもそのロッドの長さも伴い、飛距離が出る

フルパワーで投げた時の飛距離もええんですが、7から8割程度の力で投げた時の飛距離が、他のロッドと同じかそれ以上なので、ライントラブルを起こしにくくて疲れない。

そして魚を掛けた時。
私は8号いれて12kgのドラグを掛けてましたが、このぐらいだと綺麗に曲がります。
そして、そこからリフトをしていくと…そのリフトも切っ掛け程度の入れ方でも、ロッド自らの反発力で魚を浮かしてくれる感じ。
ホントは人のリフトが主でしょうが、86RSの反発力によるリフト力が強く、そして自然なのでロッドが浮かしてくれてるとすら思えてくる。

そういう事で今まで10本は使ってきたFISHERMAN社のオフショアGTロッドで一番気に入ってて、買ってから12年間メインロッドとして愛用してきました。

その間にガイド巻換えやグリップ交換もしてまで使ってたロッドですが、最近になってその自慢の反発力がなんか落ちてきたような…

硬いFCLLABOのロッドを二本も買って、それに慣れたせいか…
それとも、10年以上で100匹はロウニンアジ釣ったのでヘタってきたか…

そこでここ数年、新たなハチロクGTロッドの購入を考えてきましたが、今まで書いてきたようにないんですわ。
有るのはツナロッドか、それと兼用的なロッドばかり。
ツナロッドとGTロッド、特に私がやる釣りに適したロッドは違うもんですな。

沖合で掛けて走られる(走らせられる事が出来る)ツナフイッシングは大型だと長期戦になる。
となると、身体に負担の少ないアクションと。

そして100kgオーバーのクロマグロ狙いを除いて、あんまり大きいプラグを使わず、時にはかなり小さいプラグも使うツナゲーム。

それに対して、とにかくラインを出しては駄目なロウニンアジ相手で重めのプラグを投げて抵抗の大きいカップの広いポッピングポッパーを操作するGTゲーム

どちらもロッドにパワーが必要ですが、前者がしなやかさを必要とするのに対し、後者は張りを必要とする。

そういう後者に必要はハチロクロッドはほぼ絶滅…

それでも少ないながら、候補はありまして…
まずはリップルフィッシャーのウルティモ86H

PE10号に200g以上のプラグ、そして使うには経験だけでなく体格も必要と
すごく気になるロッドで、行った事のあるお店二軒のwebショップにも並んでおり、ヤフオクにもあったりしたんですが、迷ってるうちに売れてしまうのを3回繰り返す…
買っときゃよかったかなあ…
使いこなせるかはわからんけど…

そしてもう一つが購入した
FCLLABOのUCB85EXT-MH
出た時のこれだ!と欲しかったんですが、迷ってるうちにこれも売れてしまう。

で、一昨年に再発売されて、またあれこれ迷ってたのですが、86RSのヘタリが感じられたので、ついに購入しました。
その85MHのインプレですが…

続く