3560作目はホラー的な恐怖感が皆無だった作品を…。
『ユー・アー・ノット・マイ・マザー」
2021年アイルランド作品。
トロント国際映画祭ほか、世界中の映画祭でトラウマ級最高傑作と称されたフォークホラーに遂に日本上陸!
ーあらすじー
ハロウィンの前週、少女シャーの母アンジェラが不可解な失踪をした。残されたのは放置された車だけ。
翌日の夜、アンジェラは何事もなかったように帰宅したが、何故いなくなったのか何も話さない。
そんな母を見てシャーと祖母のリタは何かがおかしいと感じる。アンジェラは見た目や声は変わらないが、
まるで悪意のある力に取って代わられてしまったかの様だった。そして、
アンジェラは次第に常軌を逸した恐ろしい行動を取る様になり、シャーはこの母は別モノと思い始める。
ー感想ー
ホラーとしては珍しいハッピーエンドで終わるホラーでしたね。
お話は主人公の家族に異変が起き叔父さんが母親に買ってきた薬の過剰摂取で入院します。
祖母は母親を拘束して主人公に母親は別の存在で燃やさないと本当の母親は戻って来ないと言ってきます。
しかし主人公はいう事を聞かず母親を解放した後に殺されてしまいます。
ハロウィンを迎えて元いじめっ子が迎えに来て逃げ出すと母親は追いかけてきます。
キャンプファイアーの場所に行くと他いじめっ子が待ち構えており薪の中に閉じ込めてしまいます。
様子のおかしい母親もやってきていじめっ子たちは一目散逃げていきます。
薪の中に入ってきた母親に対してスプレーで手製の火炎放射器で母親を薪ごと焼きました。
そして燃やされた母親は姿形もなくなりますが本当の母親が戻ってきました。
ラストは主人公が母親に身を守るお守りをプレゼントしてエンドです。
ヨーロッパの寒い所の映画って全体的に雰囲気が暗くそちらの国ではお馴染みの雰囲気ですよね。
その地域の民間伝承は知識が無いですが本作では作中に説明描写があり分かりやすかったです。
本当はホラーを極めるなら民間伝承も勉強しなくてはって思っているのですが中々難しいです。
一応25歳までは200冊以上本だけは持っていたけれど本当に内容は覚えられないんです。
近所の中学生に全部あげたのですがその人は民俗学の専門家になってしまいました。
頭のいい人は本がきっかけで将来を決められて凄かった事をふと思い出しました。
この作品はあまりホラー描写は無いので民間伝承に興味あるがホラーは苦手な人も安心ですね。
と言うか母親よりも主人公も含めた一家の周囲の方がよっぽど嫌な雰囲気でした。
主人公が可哀想に感じたからこそスッキリとしたハッピーエンドにホッとしました。
そんな感じで全く怖い所が無かった作品ですが民間伝承に興味ある人は見てみてください。