ミッドサマー | ホラーと共に・・・・

ホラーと共に・・・・

いまのタイトルのままだと毎回数字を変えなければいけないので変更しました。
4歳からホラーを見続けていて現在はTSUTAYAのレンタル中心で毎日何かしら見ている中級マニアです。
目標はタイトル数日本一のホラーブロガーになることです。

3344作目はいい感じの狂気さを楽しめる作品を・・・。

 

『ミッドサマー』

 

2019年アメリカ作品。

 

『ヘレディタリー 継承』のアリ・アスター監督によるスリラー。

 

 

-あらすじ-

 

大学生のダニーは精神的な疾患を抱えていた。ある冬の日、同じく精神疾患だった

 

妹が失踪し、両親を道連れに一酸化炭素中毒で無理心中してしまう。自身の疾患と

 

家族を失ったトラウマに苦しみ続け、恐怖の底に追い詰められているダニーを、

 

恋人のクリスチャンは内心重荷に感じながら別れを切り出せずにいた。翌年の夏、

 

ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。席上、彼女はクリスチャンが

 

友人のマーク、ジョシュと一緒に、同じく友人であるスウェーデンからの留学生

 

ペレの故郷であるホルガ村を訪れる予定であることを知った。クリスチャンは

 

ペレから「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。夏至祭は90年に1度

 

しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われたのである。大学で文化

 

人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたので

 

あった。スウェーデン行きをダニーに隠していたクリスチャンは、仕方なく

 

ダニーも誘う。 ダニーらはスウェーデンへ渡り、ペレの案内でヘルシングランド

 

地方に位置するコミューンであるホルガを訪れた。一行は、森に囲まれた草原と

 

いう幻想的な風景と、白い服を着た親切な村人たちに初めは魅了される。一行は

 

同じくよそ者で、ペレの兄弟分のイングマールに誘われてロンドンからホルガに

 

やってきたサイモンとコニーのカップルと合流し、イングマールからマジック

 

マッシュルームを勧められる。キノコによる幻覚の中で、ダニーは妹の幻を見る。

 

村には夜が訪れるが、白夜のためいつまでも昼のような明るさのままである。

 

翌日から始まる夏至祭はただの祝祭ではなく、ペイガニズムの祭りであった。

 

そうとは知らずに参加したダニーは、不安と恐怖に苛まれていく。草原の

 

テーブルでの全員そろっての食事など夏至祭の儀式が粛々と進むが、アッテス

 

トゥパンの儀式が始まると、よそ者一行の中に緊張が高まる。コミューンの

 

中の年長者二人が高い崖の上に姿を現し、おもむろに身を投げるという棄老の

 

儀式が行われた。身を投げた者のうち女性のほうは即死するが、男性のほうが

 

まだ生きており、村人たちは男のうめき声をまねながら身をよじって叫び、

 

槌で頭を叩き潰してとどめを刺す。村の長老であるシヴは、ショックを受けた

 

ダニーをはじめとするよそ者たちに、これはホルガの死生観を表現した完全に

 

普通の文化であり、村人は全員72歳になると同じようなことをしなければ

 

ならないのだと説明する。ダニーたちはペレの懇願と、夏至祭の研究で文化

 

人類学の論文を書かなければならないというジョシュの必要性からホルガに

 

残ることにする。一方、サイモンとコニーは途中でホルガを出ることに決める。

 

荷物を集めるコニーに、村人はサイモンが列車に乗るために先に村を出て

 

しまったという。混乱したコニーは一人で村を出ていくが、その後、遠くで女性の

 

叫び声が響く。 クリスチャンもホルガ村のことを論文のテーマにすることを

 

決めるが、テーマを盗むつもりかと疑うジョシュとの関係が険悪になる。

 

ジョシュは、ルーン文字で書き継がれてきた村人の指針となる聖なる書で

 

ある「ルビ・ラダー」についてもっと教えてほしいと村の長老に懇願するが、

 

絶対に読んではいけないと断られる。いまルビ・ラダーを書いているのは、

 

近親婚によって障害を持って生まれ、村のいわば神官となった人物で、

 

村のあちこちに絵も描いているという。一方軽率なマークが、村の神聖な

 

木にそうとは知らずに立小便をしてしまい、村人の間に怒りが沸き起こる。

 

夕食時、マークは村の魅力的な女性に誘われてどこかへ消える。クリス

 

チャンの食事の中には女性の陰毛が混ぜられていた。誰かが彼との

 

セックスを願って、この村の伝承通り自分の陰毛をまぜるおまじないを

 

したのだろう。その夜、ジョシュは神聖な建物に忍び込んでルビ・ラダーを

 

盗撮するが、突然現れた半裸の男に邪魔をされる。その男はマークからはぎ

 

取られた顔の皮をかぶり、下半身の皮をはいていた。ジョシュは槌で頭を

 

殴られ、その体はどこかに引きずり出されてゆく。 翌日、ダニーはさらに

 

たくさんのドラッグを村人から勧められる。彼女は村の女性総出のメイポール・

 

ダンスの大会に参加させられ、全員で手をつないでメイポールの周りを何周も

 

何周もする。最後まで立っていられたダニーが優勝し、メイクイーンとして

 

花の冠をかぶせられ、村を行進する。一方クリスチャンも大量のドラッグを

 

摂取させられ、村の建物内で性的な儀式に参加させられる。彼は服を

 

脱がされ、全裸の女性たちに取り巻かれながら、彼の子種を孕むことを

 

望む村の少女に強姦される。女性たちの囃子声を聞いて建物に近寄った

 

ダニーはクリスチャンがセックスをさせられているところを見てパニック

 

障害を起こし、ついてきた女性たちもダニーをまねて一緒に泣き叫ぶ。

 

儀式後、意識もうろうとしたクリスチャンは全裸で飛び出して村をさまよう。

 

やがて、地面に埋められたジョシュの脚と、生きながら解剖され、背中から

 

取り出された肺を翼のように広げさせられ天井から吊るされるという

 

「血のワシ」のような処刑をされたサイモンの姿を発見するが、再び気を

 

失わせられる。 メイクイーンとなったダニーは集まった村人たちから、

 

コミューンから悪を追い払うために9人のいけにえが必要なのだと

 

説明される。ペレとイングマールに誘われたよそ者のジョシュ、マーク、

 

コニー、サイモンの4人。最初に身を投げた老人2人と、自らいけにえに

 

志願してこれから死ぬイングマールとウルフの2人。ダニーはあと1人の

 

いけにえを、よそ者のクリスチャンにするか、それとも抽選で選ばれた

 

村人のトービヨンにするか、選択を迫られる。彼女は恋人のクリスチャンを

 

選択する。意識を半ば取り戻したクリスチャンは、自分が腹を裂かれた

 

熊の体に全身をくるまれ、イングマールとウルフとともに神殿の中に

 

いることを知る。やがて神殿に火が放たれる。体に火が付いたウルフの

 

絶叫を、外にいる村人たちもまねて叫ぶ。最初は苦悩と恐怖で泣いていた

 

ダニーだったが、神殿が焼け落ちてゆくにしたがい、微笑み始める。

 

 

-感想-

 

牧歌的な雰囲気の中の異様な光景や惨劇の対比がなかなかよくいい意味で不快でしたね。

 

閉鎖的な村に招かれた連中が酷いめに遭わされると言う内容で目新しさは感じません。

 

ただ儀式的な物で村人も外部の人も一緒に生贄になっていくって設定は無い気がしますね。

 

最初から不穏な空気で早くこんな場所から逃げ出せよって思ってしまいました。

 

文化を尊重とかってフレーズを聴くたびに不快さと相まってカルト自体が嫌いになりますね。

 

殺されるところなど惨劇的な物もよく出来ていてスプラッターとしてはよく出来ていましたね。

 

2時間以上とかなり長い作品ですが終始異様な雰囲気があり最後まで楽しめました。

 

行われる儀式がどれもとても異様で残虐な物なのも見応えがありました。

 

自分的に感じ取れる部分が多い作品だったので映画的には良く出来た作品だったと思います。

 

ただ内容がだいぶ尖っているので少しでも合わないと2時間も見てられないと思います。

 

自分は絵的に良さを感じましたが頭のいい人は内面で感想が変わってくるかもしれません。

 

そんな感じでいい意味でとても胸くそ悪い作品なので興味がある人は是非見てみてください。