2867作目は目新しい展開で想像付かなかった作品を・・・。
『クワイエット・ボーイ』
2015年イタリア作品。
5年後に発見された子どもが悪魔の子と疑われるホラースリラー。
-あらすじ-
村の大人たちが悪魔の格好をして、子ども達を驚かせる祭りの日。
4歳になるトマソは祭りを怖がって父マヌエルのそば行くが、酔っている父に邪険にされる。
母リンダは精神的に薄弱なこともあり家で寝込んでいて、その後トマソは一人森の中へ
入りこみ、行方知れずになってしまった・・・。事件から5年後。街の地下道で孤児の少年が
保護される。少年は何もしゃべらないが、年齢、身体的特徴から行方不明だったトマソでは
ないかと連絡を受けたマヌエル。DNA検査も合致し、事件を後悔しつづけていたマヌエルは
息子だと信じるが、飼い犬が息子にだけ吠えたり、教会を気持ち悪がるなど、 凶暴な態度、
素行に村人たちだけでなく、リンダと祖父も少年を息子ではなく悪魔の子だと疑う。
そして、恐怖を感じた村人やリンダ、祖父は態度をエスカレートさせていく・・・。
-感想-
想像付かないオチで登場人物みんなが不快な連中ですが面白みのある作品でした。
お話は実は子供は死んでおり主人公以外のすべての登場人物が関わっていました。
子供が怯えて逃げ出しベビーシッターに元に行くと乱交パーティをしていて子供が逃げ出します。
ベビーシッターが追いかけますが途中で死なせてしまいその為子供を悪魔呼ばわりしていました。
実はその時は子供は死んでおらず子供は母親に助けを求めに行きます。
精神的におかしかった母親は寝ぼけて子供を絞め殺してしまい祖父は死体を隠していました。
母親と祖父は発見された少年を子供じゃなく悪魔だと思い井戸にたたき落とします。
更に母親の浮気相手の刑事は発見された別の少年を子供と言うことででっち上げていました。
関係者全部逮捕され主人公は息子じゃないこの少年を自分が引き取ったところでエンドです。
なかなか想像できない展開で登場人物すべてがロクデナシなのに面白かったですね。
最後は真人間になった主人公もアル中で子供を放置したことで今回の事件が起きています。
母親は浮気して息子を絞め殺し祖父は隠蔽して刑事は証拠をでっち上げるなど酷いですね。
少年も酷いことをしてきますが育ちが悪いガキと言うだけで殺されるほどの物ではありません。
見ず知らずの子供が頭がおかしくなった大人に酷い目に遭わされるって言う内容です。
演出的には多少クライマックスでごちゃつきますが全体的には分かりやすい作りでした。
徐々に狂っていくわけじゃなく最初からおかしいの狂気の度合いは薄めですね。
もちろん恐怖感や緊張感も薄いので単純にお話を楽しむ感じでいいと思います。
内容的には子供が酷い目に遭わされる内容なので見る人を選びそうですね。
そんな感じで自分的には楽しめたので内容やオチに興味がある人は見てみてください。
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