ディストピア パンドラの少女 | ホラーと共に・・・・

ホラーと共に・・・・

いまのタイトルのままだと毎回数字を変えなければいけないので変更しました。
4歳からホラーを見続けていて現在はTSUTAYAのレンタル中心で毎日何かしら見ている中級マニアです。
目標はタイトル数日本一のホラーブロガーになることです。

2435作目は楽しめたけど残念な所も目立ったゾンビ映画を・・・。

『ディストピア パンドラの少女』

2016年イギリス作品。

M・R・ケアリーのベストセラー小説「パンドラの少女」を著者自身による脚本で実写映画化したSFスリラー。


-あらすじ-

未知の細菌によって文明が荒廃した近未来。感染者は自由意志を喪失し、人肉を食べる

ゾンビ(ハングリーズ)と化してしまう。ハングリーズに噛まれた人間もハングリーズと

化す。人類に残された唯一の希望はハングリーに噛まれた妊婦から生まれたハイブリッドで

ある。彼らは人肉を好むものの、思考能力と学習能力は保持する。彼らは軍事基地にある

学校で拘禁されて教育を受ける。教師のヘレンだけは彼らを血の通った人間として接し、

特に高いIQを有するメラニーにパンドラの箱の物語を読み聞かせる。ある日、ヘレンは

メラニーに触れてしてしまう。その様子を見た軍人のパークスがヘレンを厳しく叱責し、

唾を自分の腕に擦り付けクリームをぬぐうと、臭いを嗅いだ子供たちは野獣のように

猛り狂う。パークスが再びクリームを腕に擦り付けると子供たちは落ち着く。

コールドウェル博士がメラニーに「1から20の数字から1つ好きな数字を選んでちょうだい」

と言い、メラニーが13を選ぶと、13号室に収容されていた子供が姿をくらます。数日後、

博士がまた数字を選ぶように言うとメラニーは自分の部屋番号の4を選ぶ。メラニーは、

ワクチン開発のためハイブリッドの脳と脊髄が保存される実験室に連れてこられて

解剖されそうになる。ヘレンが駆け込んできてメラニーを救おうとした時、軍事基地の

防護壁がハングリーズに突破されてしまう。メラニーは実験室を脱出し、2人の兵士が

ヘレンを拘束しているのを見て噛みつき、ヘレンを救出する。ヘレンとメラニーは

パークス、コールドウェル博士、ギャラガー、ディロンの4人が乗った装甲車に遭遇し

乗り込む。一行はハングリーズに接見された基地を脱出し、拘束具をつけられたメラニーは

貴重な実験材料として連行される。装甲車がハングリーズに囲まれてディロンは噛まれ、

パークスに射殺される。装甲車は故障し、一行は歩いてロンドンに入る。ゲルを体に

塗って臭いを消し、動かないハングリーズの間を通って病院を見つけ隠れ家にする。

翌朝、病院はハングリーズに包囲されている。メラニーは病院を出て猫を食べ、犬で

ハングリーズを誘い出して病院から遠ざけ、一行は病院を脱出する。一行は菌により

分解されつつある死体と、菌糸と無数の莢に覆われた塔とを見た後、移動式の実験室を

見つける。莢が菌糸を放出すれば人類はおしまいだとコーウルドウェルは言う。

クリームの効かない第二世代の子供のハングリーズのグループがキーランを殺すが、

メラニーはリーダーを倒してヘレンとパークスを救う。3人が実験室に戻ると、怪我が

悪化し死にかけたコールドウェルが麻酔ガスで3人を眠らせる。コールドウェルは

メラニーの脳と脊髄からワクチンを作ろうとするが、覚醒したメラニーは自分の命と

引き換えに人類を救う意味を問い、逃げる。追うコールドウェルは第二世代の子供の

ハングリーズに殺される。メラニーは菌糸と莢に覆われた塔に火をつけて菌糸を世界中に

放出させる。実験室に戻ったメラニーは菌に感染したパークスの求めに応じて射殺する。

パークスがメラニーを憎んだのは、身重の妻が感染したからであるとわかる。菌糸が

はびこる中、ヘレンは気密性の実験室内で感染を免れている。エピローグで、基地にいた

ハイブリッドと第二世代のハングリーズがメラニーに監督されて実験室の前に座る。

実験室から出られなくなったヘレンはマイクとスピーカーで彼らを教育する。


-感想-

いろいろ良かっただけに兵士と博士の扱いの軽さとオチの部分が残念に感じました。

まずオチの部分では主人公の自由意思の元に世界に菌を広めて人類を滅ぼしてしまいます。

映画的に先生が外に出られなくなりたった一人の人類になってしまうバッドエンドですね。

そもそも食料とか水とかどうするんだと言う野暮な突っ込みも入れたくなりました。

展開的には中盤の基地が陥落してゾンビが攻め込んでくるところが一番盛り上がりましたね。

序盤の子供達への教育とか展開も読めないしその辺までは良かったと思います。

ただそのあとは少人数での逃避行が中心で一気に地味な作りになっています。

それでも町中でゾンビを躱しながら進むところもあり悪くはなかったですね。

そこで死ぬであろう仲間達がいい感じで死ねれば内容が締まるはずでした。

ところが博士も軍曹も無意味に外に出て犬死にですからその辺は駄目だったと思います。

せっかく少人数での人間ドラマを中心にするのだから最後までしっかり作ってほしかったです。

ゾンビのメイクはオーソドックスなメイクで絵的には顔色の悪い人間という感じです。

タイプとしては音に反応してしっかり走れる今時のゾンビですね。

食事のシーンなど直接的なシーンはなくスプラッター要素は低いですね。

まあそういう所が気にならない人なら試しに見ても損はないと思います。

そんな感じで全体的には悪くはなかったので興味がある人は見てみてください。


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