2312作目は何が言いたいのかわかりにくかったオムニバス物を・・・。
『戦慄の果てに女は嗤う』
2017年作品。
女性の恐ろしさにフォーカスした最恐オムニバスホラー。
-感想-
①ブラックルーム
女子大生の主人公はいわく付きの廃墟に行き内部へ肝試しに行きます。
恋敵と2人で探索しますが何者かの手に掴まれると主人公は恋敵を殺します。
恋の相手の先輩が探しに行くとそこに主人公達2人は死んでいました。
そして立ち去ろうとすると先輩は女性2人に屋敷の中に引きずり込まれてしまいます。
せっかく恋敵同士が揃っているのだからそれを生かせるような描写が欲しかったです。
だから訳の分からないうちに3人が犠牲になるだけの漠然とした物になってしまいました。
②街頭アンケート
恋人と待ち合わせをしていた主人公は街頭アンケートをしている女性に話しかけます。
ちょっとしたやりとりで女性の態度が豹変して様子が変わり死に方などの質問を受けます。
そして主人公の恋人がやってくると先ほどの女性が抱きついてきますが恋人には見えません。
道連れ決定という言葉と共に車にはねられてしまい死んでしまいます。
まあ地縛霊に呪い殺されたと言うシンプルなネタで特に怖さも目新しさも無かったです。
③わたしのいない世界
地味な主人公の前にイケメンが入ってきて優しい言葉をかけられたことで惚れます。
でもイケメンは主人公を侮辱しておりそれを知った主人公は寝入っていた美人の同僚を殴ります。
次の日に主人公がイメージチェンジして会社で持てまくります。
笑っているだけの最後あたりのオチがさっぱり分からずかなり漠然とした物になりました。
④美しい隣人
留守番中の女子高生の元に前日に引っ越してきた隣人に挨拶をされてから会話を交わします。
仲良くなる中で父親とも連絡が取れなくなり訪ねてきた隣人の様子がおかしくなります。
実は隣人は父親を母親に寝取られたようで父親を殺し最後は主人公も殺されてしまいます。
ただ殺されるだけのエピソードなので特にこれ以上の事はありませんでした。
⑤理想の姑
出産を控える主人公は寝込んでいるときに姑から薬を渡されたあとに産気づきます。
そして主人公が産んだ子供は6歳の子供でそれは姑が6歳の時に死なせた自分の息子でした。
それを復活させる為に主人公にすりつぶした骨を飲ませませたようで主人公は死んでしまいます。
骨を飲ませたらそのまま死んだ子供が復活すると言うネタは安易すぎてチープでした。
⑥国道299号の女
家出の女性がバーで会った男に車を処分するという仕事を受け車を走らせていきます。
実は車のトランクの中には依頼者が殺した女子高生が入っておりました。
依頼者は主人公を気絶させ蘇ってきた女子高生も撃退します。
しかし女子高生の霊に取り憑かれた主人公によって依頼者は殺されてしまいます。
予想が付いたとまでは言いませんが特に目新しさも無いですね。
何というか税対のエピソードが何が言いたいのかさっぱり分からない物でした。
タイトルがメインテーマでしょうけどラストにとってつけたように台詞にあるだけでした。
女性をテーマにしたオムニバス物でしたがせっかくなので目新しさが欲しかったですね。
あと終始大きな歌声が聞こえていますが場を壊す印象で押さえて欲しかったです。
オムニバスも最近は良くはなってきていますがこの作品はイマイチな方でした。
そんな感じで面白みを全く感じなかった作品なので自分からはお勧めしません。