2226作目は冗長さが目立った荒唐無稽なサメ映画を・・・。
『シン・ジョーズ』
2016年アメリカ作品。
核弾頭シャークが人類を絶望の渦に陥れるパニックアクション。
-あらすじ-
太陽が照りつけるカリフォルニア州、サンディエゴのビーチはいつもの
賑わいを見せていた。そこに突如浮かび上がった焼死体。さらには
焼かれた魚の死骸が波打ち際に打ち上げられていた。ライフセーバーの
ジーナとカプランはその謎を追っていくが、核実験の影響により進化した
サメだと判明。 体内に核エネルギーを持つサメは熱焔を放ち、ボートの釣り人、
海水浴を楽しむ若者に次々と襲い掛かり犠牲者は増えていく。
しかし人類が自らの手によって生み出した悪魔の逆襲は始まったばかりだった・・・
-感想-
ネタ映画ですがシャークネードのような面白さは不足していたと思います。
お話は政府でサメのことを隠す物のレストランでの炎上騒ぎもあり軍が出動します。
しかしサメ自体が常に水の中で燃えさかる体を冷し続けなければいけないそうです。
サメ自体原子爆弾と同じようで軍が攻撃したら核爆発が起き西海岸が吹き飛ぶそうです。
だから主人公達は独自に動き沿岸までおびき寄せた後に破壊することにします。
作戦が全く上手く行かず主人公とヒロイン以外みんな死んでしまいます。
ヒロインも襲われ何とか孤島に行きますが陸地までサメが追いかけて来ますが戻れなくなります。
そこでサメが臨界に達し爆発して主人公達はギリギリで逃げ切ったところでエンドです。
B級モンスター物に慣れている人なら問題無く楽しめると思います。
よくある浮いた感じのCGにチープな人間ドラマに多彩な突っ込みどころはしっかり押さえています。
アトミックシャークは原子力潜水艦が沈没してそこにいたサメが汚染されたようです。
核実験だとネタが古すぎるしかと言っても進化としてはちょっと時期が短すぎますよね。
それだったらいつもあるようなマッドサイエンティストが作り出したって方がまだしっくりきます。
サメのビジュアルは焼け爛れた姿で口は燃えておらずジャケット写真とまるで逆でした。
触れると燃えだし汚染されその魚を食べた人も汚染され焼け爛れ燃え出します。
構成はサメよりもビーチのシーンが長く薄っぺらい人間ドラマもあり全体的にかなり冗長でした。
とにかく退屈でそんな構成を喜ぶのは撮影地の観光協会ぐらいじゃないでしょうか。
荒唐無稽なネタは悪くは無かったのでシャークネードのように最初から飛ばして欲しかったですね。
あとは核エネルギーや放射能汚染をよく知らず作ってしまった感がありましたね。
ただその辺をしっかりしすぎると頭でっかちな映画になり知識がある人しか楽しめなくなりそうですが。
まあB級映画なので頭を空っぽにして突っ込みどころを楽しむぐらいがいいでしょう。
そんな感じで冗長さが気にならないサメ映画好きな人はとりあえず見てみてください。