2180作目は内容がちぐはぐで楽しめなかったロシアのホラー映画を・・・。
『ザ・コレクター』
2016年作品。
人間を襲い、コレクションして捕食する未確認生物の恐怖を描いたSFスリラー。
-あらすじ-
モスクワの地下鉄。電車は駅から出発すると突然スピードアップし、目の前に暗いトンネルが現れ、
電車は闇に消えていった。数日後、乗客の友人が助けを頼み、レスキュー鉱員達と一緒に地下鉄
トンネルの調査を開始する。すると、トンネルの中に怪人が潜んでいたのだった…。
-感想-
唐突なシーンも多くそもそも必要な描写も無いので理解に至らず楽しめませんでした。
お話はテレビクルーたちも全滅して地下鉄の客たちも次々と犠牲者が出ます。
客の最後の1人は生け捕りにされ逃げ出すものの追いつかれますが隙を突き怪物を刺し殺します。
しかし何らかの物に感染しているようで外に出られずに徐々に姿が変わっていきます。
5日後に鉱員と一緒に入っていた被害者の友人たちは鉱員に裏切られ閉じ込められてしまいます。
実は怪物は地下で変化していった鉱員の兄とその子供で餌として差し出されます。
しかし怪物は兄では無く怪物に変化した女性で鉱員を殺し主人公達に迫ってきます。
逃げ出すものの単身で戻った男性は怪物の友人と対峙したところでエンドです。
まず地下鉄客とテレビクルーたちと捜索する側と3つの視点で進むところがわかりにくいです。
ゴチャゴチャ感が目立つのでこれなら時系列をバラバラにしなかった方が良かったです。
あとは怪物に変化した原因がモスクワの地下にある原発との事ですが描写が足りません。
台詞処理で済ましているし感染方法も含めてその辺はしっかり描写して欲しかったです。
怪物もそれなりの造形でしょうが着ぐるみが分かりやすかったのでイマイチでした。
人々を圧倒的な力で殺して行く割には落ちている金具で刺し殺せるなど弱いですね。
とにかく最初の冒頭の電車の暴走までの掴みまでは良かったのですがあとは残念でしたね。
やはり演出や編集などが致命的でキャラクターも薄いので何も心に残る物が無かったです。
スプラッターシーンなどはちゃんとありますがおかげで内容の残念さを強く感じてしまいます。
そんな感じで全体的に面白みに欠ける作品のでそれでも興味がある人は見てみてください。