1535作目は本筋である復讐と言うところがぶれているリベンジ物を・・・。
『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ アナザー』
2014年アメリカ作品。
レイプされた女性の復讐を、過激な暴力描写で描くバイオレンス・シリーズ第3弾。
-あらすじ-
ジュリアは4人の男たちにレイプされ、心も体もボロボロにされる。ある日、レイプ被害者を癒す
秘密組織“セラピー”の存在を知ったジュリアは、“先生”と呼ばれる謎の男に導かれ、女教官
セイディの手で妖艶な美女に変身する。ジュリアは夜の街で男を誘惑し、過去の自分と訣別する
“儀式”として、セックスの後で男を惨殺する。さらにジュリアは収まらない怒りを、彼女をレイプした
犯人たちに向けるが、それは個人的復讐を禁じた“セラピー”の掟に背く行為だった……。
-感想-
内容でリベンジが二の次になってしまった時点でリベンジ物としては弱くなってしまいました。
お話は主人公がパートナーに2人で逃げようと言いますがパートナーは組織にチクります。
主人公が最後の主犯格の元に行くとすでに処刑されており待ち構えていた組織に捕まります。
拘束された主人公は組織のボスに舌を切り取られそうになりますがパートナーが助けに来ます。
ボスの隙を突き主人公は首ちょんぱしてパートナーも撃ち殺して1人で立ち去ってエンドです。
内容的には罪も無い幸せが女性がどん底に落とされるギャップというのが不足しています。
主人公自体すでに人生に絶望しており更に暴行のシーンがあっさりしている点ですかね。
こういう作品はやっぱり酷いところも見せつつ悪党をこれでもかと復讐するところがいいのです。
今作は主犯格は殺せず組織に追われるので復讐としての要素が薄くなってしまっています。
結局みんな殺すなど復讐の鬼と言うよりも殺人マシーンに近くなっています。
この作品自体アイ・スピットシリーズじゃなく配給会社が勝手に命名しただけのようです。
だから冒頭ででっかくジュリアというタイトルが出た時点で別物なのは分かりました。
それよりもこの作品で強烈なインパクトだったのが謎の日本語の歌ですね。
はっきり言って内容は本作と関係あるようには感じずなぜこの歌を?と言う疑問が強かったです。
妙に耳に残ったのですが本作がインパクトが足らないので余計に目立ちますね。
まあおんなじリベンジ物なら先月見たサベージ・キラーの方がよっぽど傑作です。
そんな感じでリベンジ物としては弱いので興味がある人は過度な期待をせず見てみてください。