1338作目は想像以上に良かったオムニバスホラーを・・・。
『トリツキ』
2014年作品。
取り憑かれやすい人には特徴があった!?
ネガティブ、情緒不安定、家が汚い・暗い・湿っている・・・
こんな人は霊に狙われ、乗り移られる!
実際にあった取り憑かれた人々の体験談を実写ドラマ化。
観る者にも連鎖する恐怖の短編ホラー4話からなるオムニバス作品。
-感想-
①追霊
ある女性が霊を感知するとアプリを得ますが不在中にアプリが霊の存在を感知します。
レベルが10までなのにどんどん上がっておりその女性の背後から伸びる手が現れます。
ある男性の元にはレベル80が感知されふと笑い声が聞こえてきます。
ダンサーのアプリにはちょくちょく霊が感知されますがどうやら事故現場の子供の霊です。
手向けてある花に合掌するとついてきて他の人が合唱するとそちらについていきました。
霊自体はほとんど出てきませんが3人目の子供の霊視点の様子は面白かったですね。
更に霊が感知されても大げさに怯える様子が無い所も見苦しくなく良かったですね。
②導霊
あるビルはよくエレベーターが壊れOLは同僚が自殺した非常階段を嫌々利用します。
階段を下りている間にいくつかの足音が追いかけてきたので中に入りエレベータに駆け込みます。
監死カメラの映像にはノイズと共に複数の霊が現れそのあと下りてきたOLは取り憑かれます。
そのまま非常階段を登っていき飛び降りた所でエンドです。
そこに棲みつく霊に取り憑かれ自殺させられてしまうシンプルな内容ですが悪くは無かったです。
③夢霊
ある主婦は悪夢を見るようになり薬を飲みますがその夢が徐々にはっきりしてきます。
その現場に実際に行ったところで主婦は不良息子を殺してしまったことを思い出します。
どうやら薬でそのことを忘れさせていたらしく取り乱します。
そこに家族が現れ薬を飲むようにいいますが拒否ったところで他家族に殺されます。
今度は夫の前に不良息子と主婦が現れ目が覚めた所で薬を服用してエンドです。
薬で忘れていた過去を夢で思い出すと言う珍しくないネタですが悪くは無かったですね。
④残霊
あるOLは会社の飲み会に参加したあとでほろ酔いのまま帰り途中で事故に遭います。
ふらつきながら自室に帰り次の朝に痛みを抱えながら母親へ連絡します。
母親と通話しますがそこに兄が居合わせ悪戯は辞めてくれといいます。
実はOLは事故死しておりその霊が毎日同じ時間に連絡してきていました。
死んだ人間が連絡してくると言うありきたりな内容ですが母親のやつれ方が良かったですね。
オムニバスとしては4話構成の60分でちゃんと描写されており良かったと思います。
ただ最初に出てきた霊を感知するアプリが途中からおざなりになっているのは残念でした。
これでアプリのネタが徹底され最終的に何かしらにつながりがあったら凄く良くなったでしょう。
ただネタ的にはそんなに目新しさが無いのでその辺の面白味は欠けると思います。
それでもオムニバスの中では特に意味不明さも無いし大きな欠点も見られません。
そんな感じでオムニバスとしては悪く無いので好きな方は試しに見てみるといいでしょう。