1235作目は結構自分的には面白かった昔の作品を・・・。
『デッドゾーン』
1983年カナダ作品。
鬼才デヴィッド・クローネンバーグがスティーヴン・キングの原作を映画化した傑作SFサスペンス。
-あらすじ-
高校の英語教師ジョニー・スミスは同僚のサラとデートし、彼女と別れて帰宅する途中
交通事故に合い、深い昏睡状態に陥る。そして、5年後。ウイザック博士の診療所で目を
覚ました。「サラは他の人と結婚したよ」という母の言葉に絶望するジョニー。ある朝、ジョニーの
手が看護婦の腕を掴んだ。そのとき、彼はショックを感じた。部屋の隅で火に包まれて少女が
なき叫んでいる。「エミーが泣いている。家が火事だ」という彼の言葉に看護婦が家へ
駆けつけると消防士に助けられ泣きじゃくるエミーの姿があった。ジョニーには離れた場所で
起きていることを感知する能力のほかに過去を見通すこともできることがわかった。彼の元へ
サラが子供をつれて訪ねてきた。その後、ジョニーは実業家スチュアートの息子で自閉症ぎみの
クリストファーの家庭教師となった。池のなかに沈むクリストファーの姿を見たジョニーは
キャンプ行きを止めた。その翌日、新聞で2人の少年がキャンプで溺死したことを知り、自分には
未来を知るだけでなく未来を変えることもできるのだと悟る。サラとその夫ウォルトは上院議員候補
グレッグ・スティルソンの選挙運動を手伝っていた。演説会場にいったジョニーは、大統領になった
スティルソンが核ミサイルの発射ボタンを押す<ヴィジョン>を見た。未来の惨劇を防止するため、
ジョニーは彼を殺そうと考え、ライフル銃を手に二階に隠れる。演壇に立ったスティルソンに狙いを
つけた。スティルソンはサラの子供を頭上に掲げて弾よけにした。シークレット・サーヴィスに
射たれたジョニーは一階に落下する。スティルソンの腕を掴んだジョニーは未来を透視した。
拳銃をつかむ男の手。拳銃の下には子供を掲げたスティルソンの写真がカヴァーになった
『ニューズ・ウィーク』があった。銃声がし、血しぶきがカヴァーにかかる。彼の政治生命を断つことに
成功したことを見届けて、ジョニーは息を引き取った。
-感想-
実はこの作品を見るのは初めてですが結構面白かったんじゃないでしょうか。
自分的にはスティーブンキングの原作の映画はかなり好き嫌いが分かれる印象でした。
更にデビッド・クローネンバーグとの組み合わせとなればとても癖のある作品かと思いました。
しかし見てみるといい意味で無難に仕上がっており展開も平坦じゃなく面白かったです。
やっぱり最後だけじゃなくちょくちょく主人公の能力などの見せ場があるのがいいですね。
最後は自分は死んでしまいますがそれでもオチもあり最後もしっかりまとまっております。
能力を使って最後は未来に世界を滅ぼす男を終わらせると言うオチも好きですね。
主人公自身は悩みますが周囲からの誹謗中傷もないので憂鬱なところまでは行きませんでした。
主演はクリストファー・ウォーケンで悪の政治家役はマーティン・シーンが出ております。
32年前なので今よりは若いですが想像した以上は若さはなかったですね。
調べてみると2者とも現在70代なのでそれじゃ30年前では青年という感じにはなりませんね。
ホラー映画のジャンルでしたが超能力を使うと言うだけでホラー的な要素はほとんどありません。
だから全く怖くないし緊張感も驚かされるところ無く単純に普通の映画として楽しめます。
そんな感じでホラー映画と期待せずに普通の映画として見てない人にお勧めしたいです。