1130作目は初めて見たルチオ・フルチの学園ホラーを・・・。
『怒霊界エニグマ』
1988年イタリア作品。
イタリアンホラーの巨匠ルチオ・フルチ監督が贈るSFサイキックホラー作品
-あらすじ-
いじめられっ子の少女が昏睡状態に陥った時、その怨念は転校生に乗り移り彼女を
いじめた者達に凄惨な復讐を始めた…!!
-感想-
初めて見る作品ですが全身カタツムリ以外特に目新しいシーンはありませんでした。
お話は悪質ないじめで事故に遭い昏睡状態になった女性がお嬢様に取り憑きます。
精神を病んでいたお嬢様は復讐を遂げる度に精神が更に病んでくる中で医者に恋します。
しかしお嬢様は度重なる発作や病状の悪化などで強制的に退学させられ病院送りになります。
医者は主人公であるお嬢様がいなくなってからルームメイトと恋仲になります。
2人がいる病院に主人公がやってきてルームメイトを殺そうとします。
しかし昏睡中のいじめられっ子がその母親によって生命維持装置が外されます。
そのとたん主人公は倒れルームメイトが助かりエンドです。
おおざっぱに見ていくといじめらた女性がいじめっ子達に他人の体を使い復讐するという話です。
お嬢様が精神を病んでいたのでいじめられっ子が取り憑かれるターゲットになったのでしょう。
ひとまずサイキックで殺すのはいいとしてお嬢様は特に手を下していません。
そこまで出来るのなら正直主人公に取り憑かんでも十分復讐は出来る気がするんですよね。
スプラッターは正直肝心なシーンも見せんのでルチオ・フルチにしてはあっさりしていますね。
ジャケット写真の全身カタツムリまみれとなり窒息するシーンが一番のメインのシーンですかね。
今でこそカタツムリが寄生虫の塊というのを知っているのでえぐいシーンに感じました。
ただそれを知らない昔に見たらそんなに衝撃的じゃ無いですが女優さんが大変そうなのは分かります。
最後の死体の後のフェードアウトしていくシーンは何のことなのかさっぱり分かりませんでした。
内容も復讐のみでシンプルに作れば良かったのに嫉妬などを恋愛要素は要らなかったですかね。
まあいろいろな意味できっとこの人はティーンズホラーを作りたかったのかなって思いました。
あとは疑問なのですが怒霊界って一体何なのか自分は本編を見てもさっぱり分かりませんでした。
適当な邦題なのでしょうがもし分かる人がいたら教えていただきたいところですね。
そんな感じでルチオ・フルチらしさが若干残る感じなので興味がある人は見てみてください。