は救いの無い結末のフレンチホラーを…。
『マーターズ』
2007年フランス作品。『ハイテンション』『屋敷女』とエクストリームな
残酷映画を次々と生み出すフランスから、ホラーの概念を覆す超問題作が誕生!
-あらすじ-
70年代のフランス。行方不明だった少女リュシーが衰弱した状態で発見される。彼女は長い間、
監禁され、そこで拷問や虐待を受けていたが、自力で脱出したのだった。しかし監禁の理由は
不明のまま。リュシーは福祉施設で育ち、15年がたった。ある朝、森の中にある閑静な住宅を
訪問したリュシーは持っていた猟銃で一家4人を惨殺する。それはリュシーを虐待した家族だったのか。
同じ施設で育った親友のアンナは死体処理を手伝うが、それはまだ事件の始まりに過ぎなかった。
-感想-
前半からだいぶいい感じの映像が続きおそらく結末まで予測出来た人はあまりいないんじゃ無いでしょうか。
お話は主人公が死体処理をしている間に親友は幻覚を見続けとうとう自ら命を絶ってしまいます。
絶望の中地下から物音が聞こえ降りていくと監禁された女性がいたので助け出します。
助けた後女性が暴れ出していましたがいきなり何者かによって女性は撃ち殺されます。
実はこのカルトみたいな連中が親友を酷い拷問をして精神的に追い詰めていたようです。
主人公もこの集団に捕まり酷い暴行を受け最終的には体中の皮膚を剥がされてしまいます。
主人公は追い詰められ臨死体験を証言をカルトのリーダーに伝えます。
その後カルトのメンバーが勢揃いの中控え室にいたリーダーは銃口自殺をしてエンドです。
良かったのですが最後に主人公がリーダーになんて言ったか描写されていないので残念です。
自殺前にリーダーが「疑いなさい」と言うだけで一体何なのかさっぱり分かりませんね。
苦痛の向こうに何が見えるのかと言う訳の分からない理由で女性達が酷い目にあっています。
思ったほどグロいとは思いませんでしたが救いの無い残虐描写は見応えがありました。
序盤の少女の逃走から家族を皆殺しして主人公が酷い目に遭うと言う展開は凄いですね。
後半など何回の主人公が張り倒されているシーンがありますが女優さんは結構体を張っていますね。
映画のシーンだけでも10回は張り倒されていますが頑張っているなあと思いました。
前半の親友を襲う何者かがサイコスリラーという感じで更に一家を皆殺しにしています。
そして後半で主人公も他の女性達と同じ目に遭うという理不尽系という感じで様変わりします。
結構展開は速いはずなのですがシーンごとに間延び感があるのがちょっと残念でしたね。
丁寧に作った結果なのでしょうけどそこにもう一工夫何かを添えて欲しかったです。
ちょっと理解しにくい部分もあり結末も含めてフランス人ならではの感性なのですかね。
ただそれを含めてもあまり無いタイプなので理不尽系とか好きな人は見ても損は無いでしょう。
そんな感じで物珍しいタイプの作品なので興味のある人は見てみてもいいと思います。