617作目はかなり面白かったアルゼンチン映画を…。
『NITRO』
2010年アルゼンチン作品。無色油状の死の液体
頭の先から足の先まで爆発物のニトログリセリンを塗られ、
地下室に監禁された女。それを救い出そうとする男。
動けず、息もできず、瞬きさえも許されない極限の緊張に挑む、
恐怖のゲームがはじまる。
-あらすじ-
突然メールで別れを告げ、行方不明になった恋人のジャッキー。不審を感じたローマンは
ジャッキーを捜索、ある廃墟ビルにたどり着く。その地下で彼は監禁されていたジャッキーを
発見するが、その全身には高粘度のニトログリセリンが塗りつけられていた。それは、
元過激派の2人の老人が、被験者を拉致しては繰り返している狂気の実験ゲームだった。
うかつに動かすとニトロが爆発してジャッキーは粉々になる。息詰まる緊張感の中、
ゆっくりと這うように脱出ルートを探すが、その廃墟にはさらに恐ろしい秘密が隠されていた…。
-感想-
結構自分的には好みなのかかなり面白い映画でしたね。
お話は過激派の老人の家に入っていった女友達もニトロのせいで身動きが取れなくなっていました。
主人公は女友達を救い逃げるように指示して行動を共にしますが鍵がかけてあり逃げられません。
老人の様子を見つつぎりぎりでかいくぐり地下に行くと実験台と化した女性達がいっぱいいます。
一方主人公は地下でニトロまみれになった恋人を見つけ何とかその場所から動かします。
そんな時に隣の部屋から実験体に襲われる女友達の悲鳴声を聞きドアを破り助け出します。
背中ににはニトロがついておらず髪を切れば動けるようなので女友達はハサミを見つけに行きます。
ハサミのある部屋に行き老人を躱しながらそして叫ぼうとした実験体を殴りつつハサミを手に入れます。
主人公はその間にニトロまみれになっている服を脱がし終わった頃に女友達が帰ってきます。
髪を切り終わったあと女友達は助けを求める為窓を乗り越え隣の家に行きます。
実はそこは麻薬をやっている犯罪者一家で警察を呼んでくれと言う要求に応じません。
一家は騒がしい隣人の様子を見に隣にいた老人1に話しかけると硫酸?を浴びせられます。
一方主人公の方は恋人に付き添いながらゆっくりニトロを洗い流すために浴槽に向かいます。
その最中に扉を破り出てきた実験体が迫ってきますが垂れてしまったニトロに触れ爆死します。
老人1はその爆発を女友達の物かと思い見に行きますがそこでようやく逃げたことに気がつきます。
老人2は地下から出てきた実験体をフル装備で撃退したあと主人公達に出くわします。
主人公はとっさに浴槽に恋人を匿いますがそこにはお湯しか出ずに高温じゃ爆発してしまいます。
主人公は老人2にやられかけますが恋人から垂れたニトロの爆発で老人2は吹き飛ばされます。
恋人はその間に外にある水槽に向かい主人公はその間にニトロを手に入れます。
犯罪者一家は老人1の行為にキレ壁を壊し主人公達のいる場所に入っていきます。
恋人は硫酸?を持った老人1に追いかけられ駆けつけた女友達を倒し硫酸をかけます。
しかし恋人は寸前で水の中に入り躱しその間に起き上がった女友達にひっくり返されます。
主人公は老人2にニトロをかけて粉砕し女性2人は老人1を実験体のいる地下室に放り込みます。
老人1は実験体に食べられ吹っ切れた主人公は恋人と別れ女友達と恋仲になってエンドです。
かなり長い文章になりましたが映像は82分と短めでいろいろなシーンが詰め込まれています。
正直敵である過激派の老人の目的が革命なのか拷問なのか人体実験なのかさっぱり分かりません。
それでも面白く感じたのは地味な1つの家の中なのに動きがかなりあったことですかね。
老人のせいなのか敵は隙だらけで主人公達は常にぎりぎりで犯人を躱し自由に行動します。
更にほぼ最後まで邦題であるニトロの恐怖がつきまとい常に緊張感があります。
もちろん展開もニトロの特性を生かしており実際はどうなのかは知りませんが良かったですね。
クライマックスなどスローで爆破の様子を描き映像的にもなかなか楽しめます。
グロシーンもちゃんとあり監禁されていた女性と老人2の爆死、そして食べられる老人1とかです。
しかも主人公や敵やゾンビのような実験体など登場人物が個性的でそれだけでも楽しめました。
正直自分の好みだったのでかなりべた褒めになりましたがそれなりに出来は良かったと思います。
そういえばこの前見たフェーズ7と言う独特だった映画もアルゼンチン映画でしたね。
フェーズ7や今作も結構シュールな部分も多かったのでこういう作品が多いんですかね。
シュールだけじゃ無くお話自体も単純ながら面白かったのもありますね。
探してみると結構面白そうな作品があるので機会があったら見てみたいですね。
まあその他の作品が今作のように面白い作品ばかりかどうかは分かりませんが。
そんな感じでとても面白い作品だったので興味のある人には見ていただきたいですね。