592作目は長さばかりが目立ったドイツ作品を…。
『END エンド』
2011年ドイツ作品。その日、世界に何が起こったのか!!
生き残った最後の人類、壮絶サバイバル近未来アクション・スリラー!
-あらすじ-
ドイツ・ケルンの街から突然、人が消えた。あの日から3日目。自分以外の生き残りを
捜して人影の消えた街を彷徨っていたトムは、ついに7人の生存者を発見する。7人は
次々に湧き起こる謎を互いにぶつけ合う。なぜ昨日までいた人々が消えたのか?
なぜ自分たちだけが今も存在しているのか?やがて古い基地の跡地で衛星電話を
調達した彼らは、外部との交信を試みるがやはり応答はない。8人は生きるすべを求めて
行動を共にするが、さらなる惨劇の嵐は彼らのすぐ背後に迫っていた・・・。
いったい世界に何が起きたのか?そして人類復活の希望の光は見出せるのか―!?
-感想-
特に謎が語られるわけでも無いのに映画が2時間近くあると長さのみしか感じませんね。
お話はぶつかり合いながら8人は過ごしていく中徐々にゾンビ達の様子も変わってきます。
最初はノロノロゾンビ、次に走るタイプに更にパルクールを駆使するタイプまで現れます。
そうなると基地での立てこもりも安心じゃ無くとうとうゾンビ達が基地に侵入していきます。
そこでも一人が殺され6人で脱出した時にアメリカ政府から連絡があります。
そこで細菌学の専門家と合流することとなりますがその博士はすでに死にかけております。
世界的には原発が非常電源切れで爆発する自体となっており博士も放射能に冒されています。
一方脱出した6人はシェルターに向かいますが危ないと言う事で門前払いを喰らいます。
そのあと博士と落ち合いゾンビにならない人は遺伝から来ると聞かされます。
主人公はそれを聞き妹は生きているんじゃ無いかと確信してもう一人連れて妹の元に向かいます。
他のメンバーは城に立てこもっている神父の元に向かいそこで歓迎のもと保護されます。
主人公は妹の家に行きますが妹はゾンビになっており射殺しますがその赤ちゃんは生きていました。
赤ちゃんを保護したところで銃が効かない巨漢ゾンビが襲ってきますが車ごと爆破します。
そして主人公達も城に合流しますが結局そこもゾンビに襲われます。
仲間や城の人など5人死ぬ中赤ちゃんの泣き声を聞いたゾンビが退散していきます。
ラストは生き残った人達で原発のメルトダウンの無い南に向かうところでエンドです。
長いと言う一言に尽きますがゾンビ自体はなかなか種類もいて面白かったですね。
ノロノロ、走る、パルクール、のっぺらぼう、巨漢などその特性がしっかり描かれていますね。
最初は昼しか行動しないゾンビじゃ徐々にパワーアップしていき主人公達が追い詰められます。
特に叫び声を上げるのっぺらぼうが良い感じで叫び声で仲間を呼び出します。
そのあたりの説明の丁寧さは凄く良いんですが余計なのは人間ドラマですね。
正直退屈なやりとりが結構あるのでそれを無くして何故こうなったかを描写して欲しかったです。
それさえあれば映画自体にだいぶ動きが出てくるので2時間あっても苦にならなかったです。
正直人間ドラマといっても大した描写じゃ無いのでなくても良いしあっても短時間で十分です。
結末も赤ちゃんの泣き声でゾンビを撃退しますがこういう感じの内容ってありきたりですね。
妊婦、もしくは赤ちゃん最強というのは最初は良いとしても使い回しするほどの内容じゃないですね。
俳優さん達も見たこと無い人達ですがしっかり演技していてその点は凄く見やすかったです。
ゾンビ映画でもアクション志向もあるので食事のシーンも皆無でグロいシーンはありません。
怖さも無いのでホラー初心者でも安心してみられる作品となっております。
それにしてもこの作品もゾンビ映画の悪い所がちょっと目立ちましたね。
これを言っちゃいけないんでしょうけどせっかく車に乗っているのにゾンビから逃げております。
たいして数もいないし挽き殺しゃ済むとは思うんですけど気のせいでしょうか。
あとは原発事故とか日本での原発災害とかタイムリーなネタも取り上げておりますね。
まあ2011年の映画だしネタが強烈なので取り入れるのは当然という感じなのですかね。
映画の話としてはせっかく長い時間なのだから謎など全部語り尽くして欲しいと言う感じです。
そんな感じで長時間なので見る人を選ぶでしょうがゾンビファンは押さえても損は無いでしょう。