430作目は懐かしい13日の金曜日シリーズ第1弾を…。
『13日の金曜日』
1980年アメリカ作品。ショーン・S・カニンガム監督・製作によるホラー映画の金字塔。
-あらすじ-
1958年6月13日金曜日のニュージャージー州ブレアーズタウンから少し離れた美しいキャンプ場、
クリスタル・レイク。その緑深い美しい地が“呪われたキャンプ場"と呼ばれるようになったのは、
その日に起こった若い男女の惨殺事件が原因だった。人々は、その地を恐れ、近づくことをためらった。
それから月日は流れ、そのいまわしい事件も忘れられかけた現在。スチーブを会長とする
8人の若者たちの間で、そのキャンプ場の復活計画がすすんでいた。
アリス、ビル、ブレンダ、スチーブの4人はすでに到着し復旧作業を開始していた。
マーシー、ジャック、ネッド、アニーらも、現地に向けて出発していた。
ただひとりヒッチハイクで向っていたアニーが、途中、ブレアーズタウンの人々の不安な様子を見、
さらに呪われた無気味な予言を聞いた。そして、その予言どおりアニーは第一の犠牲者となった。
続いてネッドがバンガローで殺され、ベッドの上でジャックとマーシーが惨殺された。
ストリップ・モノポリ・ゲームに興じていたブレンダは、雨の中を自分のバンガローに戻って行ったが、
やがて、誰もいないはずのアーチェリー練習場の照明の点滅と共に姿を消す。
ブレンダの悲鳴を聞いたアリスは、やっとキャンプ場の異変に気づき、ビルと共に警察に連絡しようとするが、
すでに電話線は切られていた。一方、町に出かけていたスチーブは、途中車が故障しながらも、
なんとかキャンプ場まで戻った。しかし、その途端第6の犠牲者となった。やがてビルも殺され、
1人残されてしまったアリスは長い夜を恐怖のうちに過ごしていた。その時、突然扉が開き、
見知らぬ中年の女性が入ってきた。その女性ボリーズ夫人は、アリスに全てを語り出した。
彼女の幼ない息子は、数年前キャンプ場の湖で溺れかかったが、
監視官はそれぞれの快楽に耽り子供は見殺し同様に死んでいった。
ボリーズ夫人は、ショックからキャンプ場を開こうとする者たちを憎み、殺人を犯したのだった。
アリスは、この狂人と化した母親と格闘し、遂に相手を倒し、生命を取りとめるのだった。
-感想-
今見ると大したことは無いんですが何も無かった80年にこれを作ったことに驚かされますね。
まず光ると言ったらトム・ザヴィーニの特殊メイクで非常に素晴らしくこれをメイキングで丁寧に説明してくれます。
このメイキングで監督や脚本がいろいろな事を語ってくれますがこれがまた面白いです。
エッチをし出すだらしない奴は殺されまじめな奴は生き残ると言うのは制作陣の思想だったのですね。
リアルタイムに見ていたときに疑問に思っていましたが製作の人々が親からしつけられたらしいですね。
今は13日の金曜日と言ったらジェイソンというキャラクター重視ですが制作陣はそれをよく思っていないようですね。
1はジェイソンが出てくるのはラストの生き残った主人公を湖に引きずり込もうとするシーンだけですね。
その登場シーンもトム・ザヴィーニの案をそのまま取り入れたと言う事でこの人の能力の高さが分かります。
今作の殺戮はおばさんが偏った息子の敵討ちと現場のキャンプ再開に反対するための行動でした。
しかもそのジェイソンも幻覚オチというならば1話で完結してしまっていますね。
演出もミステリー映画みたいな音楽と共に殺戮が行われますがこれが独特な雰囲気でいいですね。
そして助かったと思った朝の湖のシーンでいきなりジェイソンに引きずり込まれるシーンは見事ですね。
やはりここでもゆったりとした音楽を流しておいていきなりジェイソン登場で観客を驚かせたでしょうね。
グロいシーンはほとんどありませんがそれでも当時は効果的な大きな音と共にインパクトはあったでしょう。
ここの原点から実に10作以上いろいろなクリエーターによって製作されています。
やはりこの原点である作品の出来の良さでここまで来たと思いたいですね。
まあ実際はジェイソンという有名なキャラクターを使いやすいと言う事なんでしょうけどね。
DVD化していることだしまだ見たこと無いと言う若い人に1回は見てもらいたい傑作ホラーですね。