423作目は本編よりその後の三文芝居で台無しな作品を…。
『ゴメンナサイ』
2011年作品。日本最大級のケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で全国の女子中高生80万人以上が恐怖した、
“最恐”ホラーケータイ小説との呼び声の高い「ゴメンナサイ」を映画化。
-あらすじ-
日高由香は、神奈川県の高校に通う高校3年生。彼女は1年前、世にも恐ろしい体験をした。由香のクラスメイト・
黒羽比那子は、文芸コンクールで入賞するほどの類まれなる文才を持ち、学年一の秀才だった。しかしその姿は
不気味で、生徒たちからは“幽霊”と呼ばれていた。ある日、園田詩織はテストで黒羽に勝てなかったことを
逆恨みして、ホームルームで黒羽を糾弾する。そしてクラスを巻き込んで黒羽に対して執拗な嫌がらせを始めるが、
黒羽は反応しない。その姿に苛立った園田は、秋の文化祭でクラスの出し物として決まった演劇の脚本を黒羽に
押し付ける。黒羽が書いてきた脚本にダメ出しをして、彼女を徹底的に苛める魂胆だった。しかしその日から、
園田や由香の周囲で不可解な死の連鎖が始まる。黒羽が命を削るように書いた脚本には、読んだ人間を無差別に
殺すことができる呪いがかけられていたのだ。由香や園田、クラスメイトたちに、呪いの恐怖が襲いかかる。
-感想-
映画本編はアイドル映画にしては良かったのにそのあとがとても駄目でした。
文芸部に所属している主人公は顧問から小説の天才を誘うように言われていますが勧誘は失敗します。
そんな時その天才をやっかむいじめっ子がホームルームでいちゃもん付けますが秀才は相手にしません。
それでむかついたのでみんなで虐め始めますがそのときに文化祭の話し合いがあります。
いじめっ子は出し物の演劇の脚本に天才を選びますが選ばれた瞬間から書き始めます。
その文章を見た人がどんどん死にはじめ目的である復讐の相手のいじめっ子が文章を見ようとします。
主人公は呪いのせいだと思い阻止しますがそのあと天才から呼ばれいろいろな説明を受けます。
どうやら予想どおり呪いというのは本当で天才は家庭でも孤立していて呪いで妹も殺したようですね。
その後天才は主人公の名前でいじめっ子に呪いのメールを送り読ませることに成功します。
主人公が次の日の問い詰めますが同じメールを送り研究したらどうだと提案されます。
その瞬間いじめっ子が背後から天才を殺し呪いいじめっ子は呪い殺される前に自殺します。
しばらく経ち主人公は新しい友達に呪いの文章の事件について聞かれたので語ってしまいます。
何故か呪いのメールが保存してあったのでみんなで見て主人公も思わず見てしまいます。
やはりそこでも呪いは起き主人公以外みんな死に主人公は精神的に追い詰められます。
そこでひらめいたのは携帯小説でみんなに見せ呪い殺される確率を減らそうと言う事になります。
まあ主人公と原作者が同じ名前の小説という結末もかなりチープな結末だと思います。
更にそれに輪をかけたのが最初と最後に出てきた主演のアイドル3人組のシーンです。
メンバー同士がこのメールを見せたらみんな死んじゃうんだよと口論しています。
ただでさえ結末がショボいのに稚拙なリアル感を出しても台無しになるだけで余計な演出です。
アイドル映画にしては主演の人達が頑張って演技しているのは凄く評価できます。
まあそれが原作のせいなのか映画のスタッフ陣のせいなのか分かりませんがまじめさを感じませんでした。
携帯小説というカテゴリーに限界はあるんでしょうけどそれでももうちょっと何とかして欲しかったですね。
映画自体も特にびっくりするわけじゃないしグロくもなく怖くも何ともありません。
そんな感じでチープな結末や演出が駄目すぎるのでちょっと人にはお勧めできません。