乗鞍岳に登るつもりで乗鞍高原に滞在することにしたのですが、無理はしないでおこうと、登山は諦めていました。


でも、上高地を歩いている時に、

足は痛くもなんともなく、しばらくはお天気もよさそう。


なので、よし乗鞍岳登るぞ!と気持ちは変わりました。


白骨温泉と同じ硫黄の香りのする白濁したお湯にゆっくり浸かって休んで、


次の日の朝、シャトルバスに揺られて1時間、乗鞍畳平に着きました。

 
上高地のどこかで帽子を落としたようでした。帽子がないと紫外線のきつい高原は厳しいです。
急遽売店で帽子を買って出発!
 
お天気もよく視界良好!!晴れ



乗鞍岳の頂上剣ヶ峰は標高3026メートルですが、スタートが2702メートルからなので、比較的簡単に登ることができるそうです。

そのことを知り、登ることにしました。

進み始めて早速、素晴らしい眺めです。
高山のお花たちがあちこちに咲いています。

景色やお花を見るのに夢中で、なかなか先に進みません爆笑
 

頂上が見えてきました。

スキー🎿しています。
蟻ん子みたいに小さく見える。


景色をゆっくり見ながら整備された緩やかな道を進んでいくと、
本格的な登山口へ着きました。


軽く「よし!登るぞ!」なんて言っていますが、
実は私…登山の経験ほとんどありません。

それがいきなり3000メートル超えの山に登ろうという…ニヤニヤ

引き寄せられるまま勢いでここまで来ましたが、
まさか、こんな所を登るなんてびっくり
 
行って帰ってこれるか・・・驚き
少し弱気な気持ちが出てきかけました。

でも、5才くらいの子どもたちや、年配の方もゆっくり登っている。

よし❗行くぞ❗プンプン
気を引き締めて進みます。

若さ溢れる息子が頼りになるはず!?

が…その息子(自閉症スペクトラムです)、不安な気持ちやこだわりが次々に頭に浮かんできて、おしゃべりが止まりませんニヤニヤ

2700メートルを超える高原なので空気が薄く、
受け答えしながら歩くと息切れが・・・煽り
 
黙って集中しよう!と伝え登ります。
 

長男が幼い頃の記憶がよみがえってきました。
 
小学校にあがる前、長男は住んでいる市内の療育施設に、
私と共に週1回通っていました。

そして療育の一貫で、毎週山登りをしていました。
 
でこぼこの山道を歩くには、常に足元に注意を払わないといけません。

そして山道を歩く環境は、同じ状態のことはありません。

お日様がでていたり、曇っていたり、雨が降ってきたり、暑かったり、涼しかったり、

ぬかるんでいたり、虫に遭遇したり。

そんな山道を歩くことによって、
注意力や集中力が培われ、
体力やバランスを取る力が付き、
五感も鍛えられます。

五感を鍛えていくと、自然と感情も豊かに育っていくそうです。

危険のないよう配慮したうえでの山登りは、
子どもの発達に(もちろんすべての世代にも)いいことだらけ、
ということで、毎週皆で登っていました。
 
年月は過ぎて、また同じことをやってるニコニコ

足元や自然に集中して歩くのは気持ちいい。

時々景色を見ながらひたすら登ります。

権現池がキレイに見え、そして頂上がはっきりと見えてきました。
 

最後の険しい岩場を登る時、息子がいろいろと話しかけてきましたニヤニヤ

空気が薄いので、ちょっと受け答えしただけでゼエゼエ吐きそうになります滝汗

今は話すのはやめようねと苦笑いウインク
 
そして頂上富士山


まさか3000メートルの山に私たちが登るなんてデレデレ
 
頂上にある乗鞍本宮を参拝しました。

岐阜県側と長野県側にそれぞれお社がありました。


頂上到着と同時にガスに包まれてしまいました。

 運よく風の当たらない場所をみつけ、持ってきたおにぎりを食べましたおにぎり
 頂上は混雑してたので、少し降りてから食べようと思っていましたが、長男、早く食べたくてたまりませんでしたニヤニヤ

その後晴れてきたけど、降りる時のことを考えたりでかなりテンパってたみたいで、頂上の景色を全然覚えていません笑い泣き


さて、無事頂上まで登ったので、あとは降りるだけダッシュ

息子を連れて無事に降りることができるよう、
登山守りを買って、息子のリュックに結びました。

景色は相変わらず綺麗。

しかし、慣れない2人の登山…アセアセ

砂利の下り道に足を取られ、息子が転びました。

幸いケガがなくホッとしたのも束の間、

私が転んで足を捻ってしまいました笑い泣き

あー、やってしまったガーン

まだ半分くらいしか降りてないのにタラー

私が動けなくなると息子はきっと半パニックになります。

どうしようかなあ…ショボーンと思いましたが、
幸いただの捻挫っぽく、歩けそうだったので、頑張って降りましたプンプン

かなりのゆっくりペースになったので、降りてから食堂で何か食べようと思っていた息子から、

食堂が閉まる時間に間に合わない!
と文句を言われました笑い泣き(正直なだけで悪気はまったくないと私はわかっているので 平気ウインク

足を引きずりながらもなんとか下山することができましたキラキラダッシュ
 
食堂は閉まっていましたが、もう1つの食堂が開いていたので、
遅めのお昼ごはんを食べることができましたウインク

帰りのバスの時間まで少しあったので、
足が痛かったけど、お花畑を見に行きました。


楽園のような所、いや、まさに楽園でしたおねがい

足引きずって頑張ってお花畑見に行ってよかったハート


帰りのバスから、薄っすら虹の柱が見えました。雨に光が反射して雨が虹みたいに見えたようです。

なんとか撮れたけどめっちゃわかりにくいですねタラー
彩雲も見えました🌈


慣れない登山、よくぞ行って帰ってこれたなあ、と終わってからしみじみ思いました滝汗

でも、行ってよかったキラキラ


不思議なことに、2日続けて歩いたにも関わらず、

筋肉痛も疲労もほとんどありませんでした。
むしろ、ますます元気になったくらい。
捻挫した足は痛く、その日はなかなか寝付けませんでしたけど口笛

この快調さは温泉のおかげか、大自然のおかげなのか…

普段の私なら、これだけ歩いたり登ったりしたら、足は笑うし、筋肉痛になるのは間違いないのですが。


上高地と乗鞍岳を最高の状態で(捻挫はしましたがアセアセ)過ごせたことに驚きと感謝の気持ちがこみ上げてきますラブラブ

澄んだ空気、スコンと抜けた深いブルーの空は最高に気持ちよかった。

大自然の中に自分を置くことで、
私たち人間は蟻ん子みたいに小さい存在にしか過ぎないことが、はっきりとわかりました。

そんなことすべてを感じながら、
それでも、大いなる自然の一部として、ちっぽけな存在として、
日々一生懸命生きているって、
生かされているって奇跡だわスター

すべてが絶妙に関わり合う、調和の中で成り立つこの世界。

なんて素晴らしいんだろうキラキラ


なぜ、これほどまで乗鞍に行きたい、乗鞍岳に登りたいと思ったのか、未だによくわかりませんが、

そんなことを感じることができただけで、それだけでもう…

来てよかったおねがい


帰りに、息子に
「また山登りしたい?」
と聞いたら、嫌ですって(笑)

でも計画したら、なんだかんだ言いながらも付いてきてくれそうに思います。

ただ、今回みたいに険しさのある山を息子のケアをしながら登るのは、命がけの度合いが上がるのでチュー

もう少し緩やかな山登りを楽しめたらいいなルンルン