旦那が亡くなってから、つらいこと、悲しいことを思い出すのは、
たいてい、車を運転してる時か、散歩の時だった。
一緒によく歩いたし、
一緒に車に乗る時間と、旦那のいる病院に一人運転して通う時間が多かったからかな。
ひとしきりブチブチ、ウジウジ、メソメソした後、
気持ちを切り替えることの繰り返し。
ブチブチ、ウジウジ、メソメソがなく、気分良く過ごしてるなあと気づいたのはつい最近。
旦那のことを思い出しても、気持ちが揺れることなく、落ち着いている。
とても楽になった
スーッと迷いが晴れて、楽になり、
これからのこと、自分が望んでいることがはっきりと思い浮かんできた。
次男の治療が終わるまでは、今の場所に居続けようと決めて、
旦那が亡くなった後もここに住み続けてきた。
生後3ヶ月から始まった計4回の手術と18年かけての治療は、1年と少し前に全部終わった。
いろんなことを経験しながら、がんばったよねえ
学校も卒業し、とりあえず自立したし、
もう、ここに居続ける理由、ここじゃなきゃいけない理由はなくなった。
次男はどこにいても、自分らしく生きていけるだろう。
長男は、これからもずっと私と暮らすだろう。
私に何かあったら?と考える。
私もいずれ年老いて、長男と一緒には暮らせなくなる時がくる。
それは、だいぶ先のことかもしれないけど、
長男が安心して過ごせる環境は、いざ!という時になってから探すのは、難しいかもしれないな。
私達にとって、ここは頼れるところも人もほとんどなく、安心して居続けるには心許ない。
実家は息子たちもすっかり慣れている場所で、祖父母のことも信頼している。
たぶん、祖父母と過ごせる時間は少ないけど、
実家での田舎暮しを考えると、安心とワクワクの両方の気持ちが湧いてくる。
実家近辺には、長男が通えそうな就労支援事業所もグループホームも、年を重ねた時にお世話になる施設もいくつかある。
潮時かもな。
もう十分がんばった。
これからは自分の思うように生きよう。
私の故郷に息子たちと一緒に移ろう。