初出勤の日に見たものは、旦那が書いた手紙だった。
2年前の3月、最初の治療を終えて職場復帰した時に書いた下書き。
私の両親にあてた手紙。
職場の方がとっておいてくださって、他のこまごましたものと一緒に渡してくれました。
私の父は今年、88歳、母は77歳。
それぞれ米寿と喜寿。
それまで生きてちゃんとお祝いできるかどうか自信がなかった旦那は、
2人の誕生月の3月にペアの腕時計を贈った。
合間を見て、なじみの時計屋さんに歩いて行って、私に内緒でこっそり買って準備して。
それに添えるための手紙。
手紙なんてほとんど書いたことないはずなのに、
不自由な左手でこれまでのことの感謝とお祝いの言葉を書いていた。
職場の人にちゃんと校正までしてもらって(^_^;)
職場から宅急便で送っていた。
ちょうど再発がわかって、鼻にできてたから息苦しかっただろうし、いろいろときつかったころ。
その後くらいから、会社に行くことができなくなった。
後から、「 ギリギリのタイミングで間に合ったわ! 」
と旦那は私に自慢げに教えてくれたわ。
間に合わないかもなんて思わず、がんばって生きてお祝いしてよ、
と母は旦那に言ったみたい。
米寿喜寿までちゃんと生きた。
父母は、特に母は最期に旦那に 「 頑張ってくれたんだね、、、」 と旦那の頑張りを褒めちぎっていた。
手紙をもらった、と母から聞いてはいたけどどんな手紙かは知らなかった。
一生懸命、利き手じゃない左手で書いた手紙と宅急便の送り状。。。
大切にとっておきます。