塾に行くのに弁当を作ってやったのに
「持ってかえっといて」
だって。
(さつまいものバターで焼いたの。
トンテキ。
ポテトサラダの生はるまきで巻いたの。
ねぎ入り玉子焼き。
お稲荷さん)
「お母さんちょっとこれやってみ」とセンター試験の生物の問題を見せる娘。
B 成熟した雌雄のチャバネゴキブリが出会うと、互いに触覚を激しく触れ合わす(以下、この行動を「フェンシング」という。)フェンシングをすると、雄は翅を立てながら回転し(翅上げ・回転行動)、尾部を雌に向ける。すると、雌は後ろから雄に乗りかかりながら、雄の腹部背面をなめる。その部分をなめられると、雄は腹部を伸展させながら後ずさりし(腹部伸展、後ずさり行動)、自分の交尾器を雌の交尾器と結合させる....
2ページにわたって質問があり、これですっかり気持ちが悪くなったんやからと言っていた。
自己採点で85点くらいとったというので「やっぱりゴキブリに好かれてるんやわ」と言ってやった。
娘の一番の得意は数学で、これで点を稼ぐしかしかないと言ってる。
制限時間の半分はじっと質問を見て後の半分で閃いた順にどんどんやっつけるのだそうだ。
歴史は全く興味がなく(ナポレオンがどうした)なんていうのは
(ナ ポ レ オ ン=○○○) と字の形を記号として覚えるのだそうだ。
人が何を考えてるかなんてちっとも興味がない娘は国語も苦手だ。
夕べそんな話をしていて娘が小さい頃のことを思い出した。
そのころ集合住宅に住んでいたので廊下は子供たちのいい遊び場だった。
小さなシステムキッチンやおままごとを沢山並べて女の子たちが集まると
あっという間に一つの空想の世界ができた。
誰かがお母さん、誰かがいとこの女の子。
誰かが幼稚園の先生で誰かが誰かのあかちゃん。
「何どうしたん?みんなどうしたの?」
「どうなってんの?」
「えっ?私はどうしたらいいの?」
というような顔で裸のリカちゃん(服を着せてないのさえ気がついていない)を手に握り皆の周りをうろうろしていたとぼけた娘は陰謀も策略も嫉妬も知らない脳天気な娘に育った。
「次ぎの質問に答えてよ」といいながら中上健次の重厚な文を読んでくれる。
出稼ぎの木馬引きと恋中になった女は沢山の子供を置いて家を出る。木馬引きの男が引いた木の下敷になり死んだ夜、女の父親は迎えに行き「お前の母もお前と同じことをして家を出て行ったのだ」と言う。死んだはずの母親の事を初めて聞かされ木馬引きの子供を身ごもったまま家に帰る。自分の腹を打つ母の姿を見た息子はまんじりともせず夜を過ごす。
生まれてきた娘は生まれたことに罪悪感を持ちながら過酷で美しい山の麓で運命を受け入れて行く。
「問題です」
「まんじりに当てはまる言葉を次ぎの四つの中から選びなさい」
・・・「ふとんの中に入っているけど一睡もしない」
「え~なんでわかるん?」
「誰でも知ってるわ」
「そんなことないわ!そんな言葉聞いたことないもん!」
とまんじりともしない夜など過ごしたことのない娘は言っている。
ケーキやさんでも勉強。
後ろはおじさま二人組み。
隣で工事をしている職人のお兄さん達も買いに来て
トラックの中でケーキにかぶりついてたと娘が笑って言う。
男性がスイーツを食べるようになってるという話は本当だったんだ!!
おいしーーーいお菓子が食べたい。
というのでパティスリーリッチフィールド
に行った。
白ゴマプリンは極楽の味でした。
抹茶のクリーム、ナッツのクリーム、あんこ、2種類の栗
ふんにゃ~と身も心も溶けてしまうおいしさです。
バームクーヘンがおいしい。