2023年 SABU監督 イ・ジフン主演
あらすじ
学生時代から周囲の人々に名前すら覚えてもらえなかった孤独な男ジフンは、初めて大学の講義中に名前を呼んでくれたイェウンのことが忘れられずにいた。数年後、ジフンはイェウンを探し出して再会を果たすが、彼女はジフンのことを覚えていなかった。再びイェウンに強烈にひかれたジフンは彼女を24時間監視するようになり、やがて彼女が夫ヒョンオから激しい暴力を受けていることを知る。
監督とイ・ジフンの舞台挨拶が夜で結局行かなかったのですが、追加で翌日二箇所昼の舞台挨拶発表。しかし、約束を入れてしまい…くぅ!ラテさんと横浜行きたかった
残るは浦添パルコ、浦添ってどこよ北関東なら行こうかな?何と沖縄だってさ😂
イジフン、絶対バカンス兼ねてますよねー。
すれ違いで日曜日シネマート新宿へ
以下ネタバレありです
スクリーン画角3:4で、おお〜。
DVされる内容なのでけっこう攻めてて。
でも映像が綺麗。音楽も静かで落ち着いてて
リアル生活ではほとんど喋らないジフン(役名一緒か!)
この映画観てるとネオングッピーに魅せられる。ほんと癒されますね。
熱帯魚屋経営。
学生時代以来、久しぶりにイェウンを見かけてからまた彼女への思いが再燃。で、ストーカーとして近づく。
学生の頃は明るくて人気者だったのに、夫からのDVにひたすらに耐えるイェウン。演じるはイ・ユヌ。
いい家に住んでるけどグッピーと水槽のセット1万円くらいのものが買えない、悩むイェウン。きっと経済DVもされてるのよね。
DV夫は精神科医で、毎日キチっとルーティンでやる事決めてる感じ。帰宅時間、インターホン押して妻が開けるまでの何秒、その10分後に入浴(身体洗わせてからの性的虐待まで)。
シン・スハン、凄かった、もう無茶苦茶限界までやったね。
ここのおぞましい性描写もきっちり映像化。
イ・ユヌも大変だったろうけど、シン・スハンも相当大変だったろうに、撮影…。
グッピーと水槽のセットを無料であげて、その代わり餌は当店で買ってくださいとジフン。
イェウンは、ジフンの事を全く覚えていないのよね。
学生の頃のバレエで踊るシーンとか、とにかく美しいしかわいい。(それを8㎜フィルムで撮影するジフン、けっこう大胆じゃないか?)
今はスーパーと家の往復くらいの現在、目が怯えてて顔の表情筋も垂れてる感じ。急激な老化、みたいな。ジフンの店に来てコーヒーもらって、「あーこいつストーキングしてなきゃ普通に助けて普通に付き合えるのに!」とか考えなくもないけども。。ジフンのスーパー陰キャな性格ではとても無理なんです。
凄い隠しカメラつけて、携帯にも仕込んでるからほぼ24時間イェウンと一緒。
勝手に人の家上がる時も、けっこう堂々としてるジフンに驚いた。。
そして!
アンダーベッドしてる時が、想定より少なくて!
むしろ、イェウンが買い物行ったら部屋の掃除、水槽掃除、観葉植物のお手入れまでし始める『ボタニカル執事』ジフンに笑った妖精さんがお片付けしてくれてた?みたいな。
って、面白ポイント挙げましたが、とにかく暴力シーンが凄いです。イェウンは全身アザだらけ。
ジフンも耐えられず泣いてしまう。
イェウンが外に助けを求めないまま、どんどん話が進んで…。父親の入院にも行けないイェウン。
一回脱出するも、特に誰かに助けを求めることもせず。
ホテルで久しぶりに熟睡するイェウンですが、
当然夫に引き戻されてクライマックスへ。
この映画、DV夫のキャラも深掘りされてて、(そこが日本版とは違うようです)だからといって擁護はとてもできませんが、最後の彼の表情が何とも言えなかったわ。
そんな事あるかいな?なのですが、ラストにイェウンがジフンの家に行って、ストーカーのモニターとか見て、驚きはするもののコーヒーを2人で飲むシーン。いやいや怖くないのかーい?と思うけども。あの夫からの悪夢を思ったら、むしろ守られてる感になるのかな。すごいピュアな恋愛映画になってる、ここだけ見ると。
散々暴力にさらされて、色々あった後のこの2人のシーンだけ見ると「何でこうなった?」と。倒錯した愛なんだけど、ジフンの眼差しを優しいと見るか、いや変態だろうよなんだけど。
助けを求められて初めて行動するストーカージフン。
誰も助けてくれなかった世界で、イェウンの中ではジフンはヒーローで、ずっと名前を呼びたい人になったのか。
普通に愛し合うシーンは妄想ですし、彼女に指一本も触れてないジフン。
映画が終わってもその後が気になって、一刻も早く離婚専門弁護士事務所へ駆け込んで欲しい