2024年 ヨン・サンホ監督

Netflix 全6話


あらすじ

スーパーで働くスイン(チョン・ソニ)はスーパーで言いがかりつけてきた客に通り魔的に襲われて殺されたと思いきや、何故か助かる。通り魔は頭から斬られて死亡。

ヤクザの下っ端のガンウ(ク・ギョファン)は親分からのミッション後、久しぶり姉宅に身を隠しに行くが、久しぶりに会う姉は様子がおかしく、妹は不在。

外出する姉を尾行すると、顔から触手のようなものが出る謎の生命体になっていて…


 我が家の金曜ロードショー

原作好きな夫と視聴。

原作怖くて挫折した子はチラ見だけ。

夫はVFXが凄いダッシュと興奮するも、「ミギーがいない」と不満顔。

原作の寄生獣は出て来るけど違う話ですね。

私は楽しめました。

そして最後に原作ファンを喜ばせる!

これは驚きました。最後まで見て良かったわ。

意外な俳優が登場して、ヨン・サンホ監督の原作愛が伝わりました。SNSでは驚きの声が!


登場人物

チョン・スイン(チョン・ソニ)

スーパー店員。幼少期父から虐待に遭い通報。そこで世話になったキム刑事とは未だに繋がりがある。

通り魔に殺されたと思ったのに無傷で助かった。


ハイジ(チョン・ソニ)

スインが瀕死の時に寄生した寄生獣。普通だと人間の脳を食べて完全に乗っ取るが、スインの怪我が酷く怪我の治癒に力を使い、完全に乗っ取ることができなかった。スインが危険な時に現れて、スインを死なせないよう共存する。一日15分スインの意識を乗っ取れるので、交換日記スタイルでスインからの質問に答えたりして。


ソル・ガンウ(ク・ギョファン)

下っ端ヤクザ。スインの中にいるハイジを目撃し、ハイジの存在を自覚していないスインに伝言を頼まれる。スインを警察や寄生獣たちからの逃亡を手伝う相棒に。原作の泉新一とミギーのコミカルな感じはこのドラマには無いのですが、やっぱりク・ギョファンがその役目を1人背負ってる感じありますな。


キム・チョルミン(クォン・ヘヒョ)

強力3班刑事。スインの幼少期から見守る刑事。寄生獣の事件を特殊部隊のザ・クレイから説明を受けて「もしかしてスインが寄生獣かもしれん」と心配し、特殊部隊から彼女を守ろうとする。


チェ・ジュンギョン(イ・ジョンヒョン)

寄生獣討伐に燃える特殊部隊「ザ・クレイ」チーム長。夫を寄生獣に殺され、その寄生獣となった夫を生贄「猟犬」として利用する!もー、ヨン監督作品で今回も期待を裏切らないジョンヒョンさん!ヤバすぎチーム長でした。もう1人の女性部下もノーヘルで散弾銃構えてて、毎回女が強すぎるわ。


ギョンヒ(ユン・ヒョンギル)

ガンウの姉。と言っても中身は寄生獣に乗っ取られてる。寄生獣リーダー「牧師」と、寄生獣の組織を作ろうとしている。スインを組織に誘う。


カン・ウォンソク(キム・イングォン)

強力3班刑事。チョルミンの後輩。

かなりのキーパーソンだった!


  スリリングな展開

車を乗り換えるように、寄生獣は人間という入れ物を乗り換えます。

見た目は人間で、頭がパカって割れてイカのゲソみたいな触手が伸びて締めるわ、スパーンと斬るわ、車をひっくり返すわ!脚になったり、なんと飛んだりもします。

スインに寄生したハイジは、顔の右の方からしか触手が出ないのも、原作のミギーぽいのかな。

また、ヨン・サンホ監督ワールドで容赦ないサクッと展開に「逃げてー!」「ぎゃー首飛んだー、と思ったらすぐ寄生獣入ったー!乗っ取られたー!」と情緒が追いつかなくて笑い


  感情のある寄生獣

人間界に突如やってきた寄生獣が、人間を支配したいが、そのためには人間界の組織というのを真似してみるー。

人間側の寄生獣にすり寄る者や、寄生獣は全部悪と思う者の中で、スインみたいなほぼ人間で15分くらい寄生獣のハイジが活動する子は異端者。この変異種を、特殊部隊と寄生獣がどう捉えるのか?


「信じる」という人間ならではの感情を知るハイジの変化も面白かったです。


チョン・ソニの低い声が今回かなり功を奏してました!好きよ、この声。


ミギーを描くク・ギョファンひらめき