2021年 テギョン主演


あらすじ

科挙に主席合格するも、役人の仕事や出世より、おいしいものを追求したい美食家のラ・イオンは、思いがけず暗行御史として忠清道に派遣される。 仕事は二の次にして、美食探訪をするつもりのイオンだったが、着任早々、不審な事件に出くわしてしまう。そして赴任先の村で、旧習にとらわれず新しい人生を生きようとする勇気ある女性、ジョイと運命的な出会いをする。事件解決をめざして2人は行動をともにするようになるのだが…。


  アドベンチャーRPG


水戸黄門みたいなこと、と思っても、お付きの2人が強く無い。よく変装はしますが。細かい事件ではなく、けっこう大きな事件を追うので、各地食べ歩く暇もなかったような…タラー


旅をしながら仲間が増えていく、アドベンチャーRPGのようなドラマでした。

本当は家でゴロゴロしたい派なのに、不正を見ると許せなくなるイオン。


酷い婚家からやりたい事を叶えるために離縁をするジョイ。

離縁する時も公開お裁き、みたいなやつで、ヘェ〜でした。お姑さん、ムカつくけどどこか憎めない。

(その後の銀山事件でも再び登場するダメ息子と義母)


イオンがまずジョイの離縁を成立させる手助けをし、再び出会う。


このスタート地点に、殺されたアメンオサの事件があって、イオンたちの行く先々で母を探す旅に出たジョイもいて、段々と恋仲へ。


ジョイの母は清に連れられていたり、世子が清から帰ってきたとか、やはり仁祖の時代をモチーフにしているのかな?

お母さんぺ・ジョンオクさん。

凄腕の人になってて、かっこよかったです。

連行された帰郷女の共同体の頭領みたいな感じで。

最後もまた清に残った人を取り戻す!とかっこいい。


世子がイ・ジュニョクで、すこぶる麗しいの。

イオンとは兄弟のように仲良くて、亡くなった理由は毒殺されたのではとイオンが事件を追う。


  女性の自立や身分制度


ジョイが最後まで独立心旺盛。

旅先で出会ったグァンスン、ビリョン。

得意の裁縫で女子3人店を始めるのも面白かった!

裁縫、薬屋、占い。

ジョイがカラーコーディネートまでして仕立ててあげる服のビフォーアフターとかすごく楽しかった!

お見合い成功率アップと大評判になるの。


そして、幼馴染の2番手にエンが登場したわ!

めちゃ素敵で、何故彼と結婚しなかったのかしら。

最初の結婚にもっと反対してもっとアピールしてくれたらな。こんなイケメンに全く心揺れないジョイ。


今回の悪人サイドが、父と息子2人の3人なのですが…その親子関係も嫡子と庶子で思いっきり差別する悪爺なのですよね。

父パク・スン。世子の毒殺主導。領議政。

こんな息子にメロメロな父ちゃん初めて見たかも…。


庶子のテソ。銀山を作ったり、父に認められたい一心で悪事を働く。


嫡子のドス。真性のちゃらんぽらんだったわ。



世子が誰も差別されない国が海のむこうにはある、という話を聞いて、悪役テソがウルっときちゃうシーンもあり。

後半この人の衝撃事実も明かされて、同情しかなかったわ。


  恋愛要素はかなり控えめ

ちょっと盛り上がるシーンがあれど、

かなり控えめ。

美味しいものをイオンが作って食べさせたり。

ずっとプラトニック。

でも、思いは通じ合ってて、元人妻ジョイの方が身持ち硬いっ。

ラブシーンあってもかわいい感じなのよね。

身分の違いとかバツイチとかもあるので、

結婚したいとは考えてません!とイオンの祖母に自分の考えを伝えたり。

テギョンて、18禁はNGなのかな?このドラマには似合わないから無くて良かったけど。


コミカルで軽めの史劇と思って見たら、事件が意外と壮大でこの時代のポイントもちょいちょい出てきて。期待してなかったのでそこ含めて楽しめました。

キム・ヘユンの安心安定のコミカル演技と、テギョンとおかしな従者たち。史劇似合うし、庶民の格好で料理してるのも良かったです。

さすが、NHKの買い付けっ。