2023年 ミン・ヨングン監督 キム・ダミ主演



あらすじ


ミソとハウンは、子どもの頃からの大親友。ハウンは、1枚の絵を残して忽然と姿を消してしまう。ハウンは一体どこへ行ってしまったのか……。彼女が書いたブログを辿りながら、次第に過去と真実が紐解かれていく。


シリョガさんのブログ下差し



登場人物

ミソ(キム・ダミ)

母の都合であちこち転校させられる子ども時代。

済州島に転校してきて、ハウンと出会い大親友に。

ミソ、が微笑の意味からか、あまり笑わない影ある転校生だったけど、ハウンと親しくなり、ハウンの家族にもかわいがられて自由でやんちゃな苦労人に成長する。

学力差?からか、違う高校だけど放課後つるむ2人。

この時代の青春像。

結局は母と別居して働きながら学生してるミソ。苦労人だけど明るくて面白い。若い頃の頬ぷっくりダミちゃん。より川上麻衣子ちっくだったわ。


ハウン(チョン・ソニ) 

絵が好きで、小学生の頃に描いた猫の絵が既に写実的すぎて驚いたわ〜。大人しい性格と思いきや、合コンで意中の男をロックオンし、似顔絵を描いた後に告白するという情熱を見せる。

チョン・ソニの声が低くて好きなんですよねー。


ジヌ(ピョン・ウソク)

ハウンに告白されて付き合うも、ミソにも興味を示す。落ち着いた感じだけど10代ってのは色々あるわなぁ。描き方によっては悪い男にもなりえたキャラなんだろうけど、刺身のツマのような控えめな枠で。頬にホクロがあるの知らないなんて、まだまだだよお前さんっ、て最初思ったわ。


ミソのバイト先のバンドマン(ナム・ユンス)

ミソを通り過ぎていった彼氏その①みたい存在。

一応こいつと済州島を出てソウルで暮らす。

が、こいつはソウルのライブハウスで浮気をし早々に別れたものと見られる。冒頭に出てきたミソの娘、父がこいつだったらどうしようとドキドキしたわ。

お久しぶりですナム・ユンスっ。


ちょっと出しの真実


現在のミソ、から始まったこの映画。

商業高校を出て(卒業してないのか?)、都会の過酷なバイト生活からこの「ちゃんとした」感じになれたのどうして?とまず驚き。


ハウンの描いたミソの絵が受賞する。

ハウンと契約したいが連絡つかないとキュレーターと冒頭ミソが話すシーンから始まります(カン・マルグムさん飛び出すハート)。

キュレーターさんに教えてもらったハウンのブログを読んで、過去にお話が戻ります。


写実的な絵と、印象派な絵を描く2人。

お互いをとても好きなのが見ていてずっと楽しく。

拾った猫の名前は「オンマ(お母さん)」。

この猫が度々出てきて癒されるわ。


恋をする年齢になっても、青春は一緒に。

ジヌのことで、気持ちがちょっと離れる2人。


ソウルに行くミソ。

(船を見送った後のチョンソニの表情が凄すぎたガーン)


文通で2人の関係は続く。

生活がいっぱいいっぱいで、ハウンに嘘の手紙ばかり出すミソ。


ちょい前のミソ

この頃のミソは、やっと就職できたぽいけど、投資とか怪しげなワード炸裂。そして恋人の事件。

この時期に決定的なぶつかり合いをする2人。

そのぶつかり合いの時のハウンの「1番あなたを愛してるのは私」は、泣けた。


名前を形どったプレゼントのピアス。

親やジヌは教師になれば?と言うけど、本当は絵が夢だと言うこと。

大人になってもブラジャーなんてきつくてしたくないと言ったこと。

2人の、2人にしかわからない歴史がたくさんありました。



ちょっとずつ真実が明らかになるスタイルで、

最初はあらすじだけ見て、だいぶ早い段階で2人が断絶状態になると思ったのですよね。

冒頭でも幼い頃の親友だから連絡取ってない、と説明するし。


なので、けっこう途絶えてはまた復活する2人に

「良かったよー、また繋がって」とホッとする。



その【ちょっと出し】の、【時代遡っては実はこうだった】を繰り返したのちの、

ラストがズーン。

これは色々語り合いたくなる映画だわ〜。質問含めて。

でも、ツラくて悲しいだけではないのですよね。

とても素敵な宝物を見たような感覚になれる、そんな映画でした。



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