2008年 ナ・ホンジン監督 キム・ユンソク主演


あらすじ

元刑事で現在は女性を派遣する水商売を経営しているジュンホは、従業員の女性が次々と失踪する問題に悩まされていた。
失踪した女性の共通点は、最後に仕事をした男が一緒だということ。
従業員のミジンは、何も知らずにその男の元に向かってしまう。

犯人はわかっているけれども

まともな人がほとんど出てこない映画で、

ユンソクさん演ずるジュンホも、相当酷い人で。

元刑事で今デリヘル経営。最低の奴ですね。

だから、女の子が失踪しても警察に届けず「手付金を持ち逃げされた!」と怒っているという。自分もやばい橋を渡ってますから、下手に警察には関わりたくない。

まさか、店の女の子達が殺されてるとは知らずに。

で、変な客に女の子をよそに売られてると信じてるの。

オレオレ詐欺のオトリ捜査みたいに、ミジンが怪しい客に当たったことを知り、電話で「そいつの家についたら住所を送れ」という。


そついがこいつ、ヨンミン(ハ・ジョンウ)


偶然出会い頭車事故で、ジュンホとヨンミン出会う泣き笑い

ここは、流石に元刑事で、「あいつがこいつか!」

と血のついたシャツのヨンミンをロックオンするジュンホ。

ヤベーと逃げるヨンミンをボコ殴りするジュンホ。

これで犯人確保〜!

じゃなくて。


ここからなんですよね。


韓国警察&検察の不能さ大暴露展開で、犯人こいつなのにーの「そんな馬鹿な」がぎっしり詰まった125分。

暗くて怖くて風呂場には黒カビびっしり指差しみたいな韓国映画がワッショイワッショイキラキラもちろん風呂場で作業しますよね。


ミンジ嬢には7歳の娘がいて…

キム・ユジョン、最初少年かと思ったわ。

かなり重要な役割でした。

母が仕事行ったきり戻らず、まさか義丹に金槌で殴られてるとは思わず、母が「スレギ(ごみ)」と携帯に登録する雇主(キム・ユンソク)が深夜に来て。ヤベーおっさんが住居侵入と

通報する笑い

そう、義丹はのらりくらりで、わりとおとなしめだから犯人ぽくなくて、ユンソクさんの方がめちゃヤクザぽいから子どもも警察も「お前がヤバい」状態泣き笑い


成り行きで子連れ捜索展開に。

子どもにも全然優しくないジュンホ、でも、一応ご飯食べさせたり、失踪したミジンを警察当てにならないから独自に探す。

雨の中、母が酷い目に遭ってると悟り、車で号泣するユジョンちゃんの、音のないシーンは圧巻。


おとぼけ連続殺人犯ヨンミン。

捕まってもお菓子mgmg食べてて、通常運転。


食ってる場合かよムカムカムカムカ

と、署内でフリーダム暴力ユンソクさん。


でも、この気性の荒い元刑事を利用して、警察はヨンミンを自白させたり、

そうかと思えば都合が悪くなって証拠が無いからとヨンミン釈放して暴力をふるったジュンホを逮捕。


無能な警察の面々も若い〜びっくり


チェ・ジョンウさんはあんま変わらないかな。


パク・ジヌさんかわいいっ


チョン・インギさんは、ふさふさキラキラ


パク・ヒョジュさんは今の方がかわいいような


ラストの一騎打ちは、リハーサルどんなだったの?なリアルな暴力なのですよね、ちょっとヨレヨレで濡れた床にズッコケたりしながら死闘を繰り広げる2人。

ゴルフクラブはリーチ長いっしょ!とギャーギャープロレス観客みたいに突っ込む私。

凄かった。



ナ・ホンジン監督の初映画。実際の事件を基に作っているので救いようない展開なのですが、面白かったです。

風邪で休んでるミジンを派遣しなかったらー、という申し訳無さなのか子どものためなのか、最後は復讐の鬼になってるキム・ユンソク。冷静に考えると裏社会の酷いおっさんだと思うけど、ヤバ義丹を制圧するには狂人元刑事が1人で背負ってやるしかねぇ、に、どんどん表情もカッコよく見えるの…凄かったわ。