2024年 キム・ヒジン監督 ソン・ジュンギ主演
あらすじ
北朝鮮を脱出して身一つでベルギーに到着したものの、すぐに難民申請を受けることができず苦しい生活を送るロ・ギワン(ソン・ジュンギ)。生きる希望をなくした元射撃選手でベルギー国籍を持つマリ(チェ・ソンウン)。必死に生きようとするギワンと生きる希望を失ったマリは、ある事件がきっかけで偶然知り合い、いつしか互いに惹かれ合うようになる。
原作はこちら
登場人物
ロ・ギワン(ソン・ジュンギ)
母が最期に工面したお金でベルギーへ亡命。
いつものシルキーな肌ではなく、それなりの肌で!(そりゃそうだ)でも童顔ですよね。
マリ(チェ・ソンウン)
生きる理由を見失った元射撃選手。
ギワンの財布を盗んで、警察署で出会う。
化粧が濃いと、寺島しのぶかと思ったわ
オクヒ(キム・ソンリョン)
ギワンを脱北させるために生きたと言っても過言ではない母。キム・ソンリョンさんとわからなかったわ〜。シミのある疲れた感じも、すごく美しくて
ウンチョル(ソ・ヒョヌ)
ギワンの叔父。何とかしてギワンをベルギーに送り出す。
ユンソン(チョ・ハンチョル)
マリの父。精神不安定なマリに、ギワンが、近づくことをよく思ってない。ギワンに弁護士を紹介してくれる。
ソンジュ(イ・サンヒ)
ギワンが働くベルギーの工場の朝鮮人。
最近よく会うサンヒさん。食肉加工工場でリーダー的存在。
そして弁護士にカン・ギルウさん!
異国において、こんな素晴らしい弁護士さんがいることは救いですね。
テーマが難民なのでとても暗い。
生きるために異国で何でもするギワン。
ギワンよりもっと逞しく生きる工場の先輩ソンジュ。
脱北の方法として、お金はかかるだろうが南に行くよりも飛行機でベルギーという手があるのか、と知る。
ただこちらの方が到着してからが言葉の壁含めかなりしんどそう。難民申請しても認定まで時間がかかる。
そこまで何とか自力で生き延びるしかない現実があまりにも悲惨。
ゴミ箱を漁り、ほんの少しの金でパンとバターを買う。こんな人たちが世界中にたくさんいると思うと、居た堪れない。
原作にない、恋愛要素を入れた映画。
ベルギーではなく、ハンガリーで撮影をしたとのこと。
難民問題に接する機会の少ない日本人として(日本は難民条約に加入しているが難民認定率0.3%)、原作のドキュメンタリーのような部分は重いものがあり。なので、マリとの関係を入れたというのはギワンにとって希望や救いが見出せたか。見る側にも見やすくなっているのでは、と感じました。
ただラストは、出来過ぎというか、夢物語なような。。
脱北のドキュメンタリー映画