2019年 ユク・サンヒョ監督 シン・ハギュン主演
114分 アマプラにて視聴
あらすじ
頭脳明晰なセハは、体に障がいがあり車椅子生活を送っている。一方、運動神経抜群のドングは、知的障がある。20年間ともに住むことで、血の繋がった家族以上の強い絆を築いてきた彼らだったが、ある日ドングの母親が現れ、ドングの保護者になると申し出る。
登場人物
セハ(シン・ハギュン)
脊椎麻痺なので手も動かない重度障害者だけども福祉士の資格もあり、施設責任者亡き後は学生たちが受験に使うボランティアの供述書を書いてお金を稼いだり。
少年期、母に先立たれ、世話ができないと兄に施設に入れられる。
ドング(イ・グァンス)
精神年齢は5歳。少年期はプールで遊んでる時に母に置いて行かれた。
セハの車椅子を押し、食べさせ、トイレから寝るまでの介助をする。
少年期の子がイ・グァンスに似てて驚いた!
ミヒョン(イ・ソム)
就職浪人生。プールのバイト中、大会に関係ないドングがプールに乱入してしまうところから2人との腐れ縁が始まることに。セハに、体育会系団体の就職に有利になるボランティアだ、と、ドングの水泳のコーチをお願いされてコーチ以上に仲良しになる。
神父さん(クォン・ヘヒョ)
2人の施設の責任者。アルコール大好きな神父さん。
ホントに神父の資格あるんかい?とセハに言われる。
神父さんが他界してからは、施設が解体されて…。
ユク先生(キム・ギョンナム)
セハが後半に入居した施設の介護士。
スマホ見ながら介護する、何とも危なっかしい青年で、こりゃあフラグ立ちまくりだかとハラハラするが、ギリギリなキャラ。仕事できないけどけっこう最後まで頑張る青年介護士でホッ。ギョンナム君けっこう好きなんだわ
ドングの母(キル・ヘヨン)
セハいはく「障害者の親が突然現れる理由は、遺産放棄してほしいか障害者の給付金目当てが殆どだ。」
果たしてドングの母はいい人なのか?
ヘヨンさん出てくると、どっち?どっちなのー?とドキドキします。
実話ベースのお話らしく、日本もまだまだだけども韓国の障害者福祉はどうなのかな?あまり事情が分からずですが、2人が互いに足りない所を補って生活していく様子がテンポ良く描かれていて面白い。
幼少期からの2人の様子を見て、
大人になっても、あうんの呼吸。
セハ以外の子は知的障害者ばかりなので、お金の面とかはセハが色々と知恵を絞るけど。
とはいえ、銀行でお金下ろすことなんかは2人で協力したとてかなり厳しい。ドングが言った通りに書類も書けない印鑑、がどれかも中々わからない。
福祉課の職員も口が悪いけどもなんやかんやで面倒見が良くて、施設が解体されたら身体障害者と、知的障害者は施設が別々になってしまうから、と、2人を自分のアパートに住まわせたりする。ホントかよ?
実母が出てきてからは、裁判にもなるけども。。
そこもお互い愛故の行動だったりして。
ものすごい悲劇やお涙頂戴ものではなく、2人の(他人だけども)家族愛や、ミヒョンと3人で映画に行ったり、施設の他の子と戯れたりするシーンが明るい。
健常者が差別的な事を言ったりする場面があまりなく、逆にセハが障害者差別だ!と先にキレる
でも介助中セハにお水を飲ませる前に介護士が他の人の介助に入って水が飲めない、とか、缶ビール飲みたいのにストローなくて飲めないとか、そういうもどかしさや、時には命の危険を感じる恐怖はありました。
エンドロールの歌は3人で歌っているのかな?
とーってもかわいい歌でほっこりしました。