2022年 ギテンズ・コー監督 Netflix
あらすじ
ある嵐の夜、町のヘアサロンにヤクザの男・タイが転がり込んできた。謎の刺客にボスを殺され、自らも狙われたタイは、追手をかわして隠れ場所を求めていたのだ。美容師見習いのフェンに匿われて難を逃れたタイは、命の恩人となった彼女に一目惚れをする。舎弟の男たちを連れ、今度は客としてサロンに訪れるやフェンを口説き落とそうとするのだった。
とにかく明るい
のっけはヤクザの抗争で、怖いのか?!
と思いきや。
タイ(ダニエル・ホン)は、殺し屋から
助けてもらった美容院の見習いフェン(ビビアン・ソン)
に夢中になる。
最初の親分の葬式の面白い風習とか、
台湾の美容院の【乾いた髪にジャンプーかける】のとか、
文化の発見!も面白く。
ゾロゾロと子分がくっついてきて、あんま怖そうじゃないヤクザたち。かわいい。
見習いだから毎日シャンプーしかできないフェンのために、髪を切らせるために客を送るタイ。
ヤクザだからと物怖じせず接する、勝ち気なフェンがとてもかわいい。
フェンの親も含めて、ちょっとぶっ飛んでるけども。
大学院生の彼氏と別れて、次はヤクザって、普通反対するだろうに。
お母さん、大学院生という高学歴の元カレ擁護するから、韓ドラみたいな学歴重視かと思ったのに、ヤクザのタイに夕飯出して質問責め。
この辺もコメディテンポで、サクサク進む。
「公園の砂山レベル」な両親だったわ低いのよ、壁が、山が!あっさり攻略できた。
フェンにメロメロで、デートを楽しむ2人。
直接的シーンはあまりないけども、この映画は会話では下ネタ相当入りますっ。
フェンは「あんたのこと好きかわからないから、一回寝てみる?韓ドラみたいに」
百戦錬磨なくせに、タイはドギマギして純情にもピュアな返し(大切な日を迎えるのあともう少し待って、みたいな)をしてしまったら、フェンに「弱虫」と言われるのも面白かったわー。その後実家にまで行って許しを乞うタイ。
お母さんとタイが目配せして、
「あんた立派なのもってんのかい?」
「立派の基準によります」
「優しく、でも激しくね…」
これ、心の声でやる演出。こーゆー下ネタが多い。
台湾コメディ、新鮮っ。ベッドの上でもストレートすぎて笑った。(直接的シーンというかロマンチックシーンすら全くなし)
ふと、「ここだけのキワドイ話 台湾編」を思い出して、ちょっと納得。
腹に貼るバイアグラみたいなのも、あんなん貼ってたら笑ってしまいそーだけども!更年期のピルのパッチタイプのはあるけど、ヤクザこれをお腹にたくさん貼り過ぎてて
ツボにハマるとまではいかなかったけど、とても軽いテンポで見やすく、ヒロインがとにかくかわいい。
ラブコメとて泣かせにくるような韓国映画の湿度から解放されたい時におすすめです。