2023年 原田眞人監督 安藤サクラ主演



Netflixに来ましたよ〜笑いキラキラ

評判通りの面白さ!


去年は大晦日に

を見てたけどもキメてる

これは痛いからもう見たく無いです(どこが?)



あらすじ

特殊詐欺グループに加担するネリ(安藤サクラ)と義理の弟ジョー(山田涼介)。2人は思わず大金を手にしてしまう。2人に迫る巨悪。詐欺を追う警察チーム。ネリとジョーは果たしてこの危険な地から逃げられるのか?


登場人物

ネリ(安藤サクラ)

西成区のホームレスや日雇い者たちと共にボロアパート暮らしをするネリ。

オレオレ詐欺の受け子に的確な指示を与える『三塁コーチ』をこなす。西成の街並みの中で水を得た魚のようにしゃべり動く安藤サクラから目が離せない。


ジョー(山田涼介)

精神年齢が幼いままの弟。弟と言っても血の繋がりがないせいか、ネリを慕い、運命共同体と言って離れない感じは危うげ。実父が義理姉を乱暴しているのを助けたエピなども(その後父を殺す)明るく話すあたりサイコパスなのだろう。山田君が演技するのだいぶ久しぶりに見て、見る前はええーと思ったけど、意外と良かったです!もっとねっとり感が個人的には欲しかったけども。

岡田准一がカメオで出てきましたが、岡田君ごっつくなってて。もつブッさんじゃないのね。




高城(生瀬勝也)

生活保護の病人に過剰医療をして問題になった病院経営者だったが、今は特殊詐欺の頭。ネリを昔から知る。ネリをいいように利用し、使えなくなった老人は切り捨てる超極悪人。


曼荼羅(宇崎竜童)

ネリと同じアパート暮らしの、ソリティアを賭け事にして毎日研究するアル中おじさん。死ぬ前にネリのために男をかけたいと言ってくれる、ネリの信奉者。たまにおかしくなって暴れるけどネリがなだめると落ち着く。昔はヤクザで、その後は高城の金庫版だった。

曼荼羅、超!良かった〜。口が硬いし、金は要らないと言うあたり泣かせる。


佐竹刑事(吉原光夫)

特殊詐欺を追う刑事。この刑事グループがコメディ要素あってグッ高城やネリたち詐欺グループも関西弁の早口ドス効いてる系なんだけど、刑事たちもシン・ゴジラばりに早口で関西弁でテンポが凄い。吉原さん私は朝ドラ「エール」しか知らないけど、この刑事役ハマってた、良かったな。


胡屋(渕上泰史)

投資家、ネリの元カレ、というか、DVでネリを奴隷にしていた。ネリを追い続ける異常者。


この他にもホームレスの教授や、佐竹刑事の怖い上司日野班長役に江口のりこ、高城の仕事関係に天童よしみ(こんな上手いと思わなかった、渡鬼に出た時下手だったのよ。やっぱり関西弁だから?)魅力的なキャラがたくさん。

中でも謎のブローカーみたいな林田(サリngROCK)

不思議な魅力でしたねー。




特殊詐欺を「生き生きと」描く感じは、それこそ映画なので尺の関係もあるのでしょうが、韓ドラのそれだど生々しく描くのをたくさん見てますが…、こちらは冒頭の教授(受け子のあだ名、実際博識な人)とネリの歩きながら状況説明(息子が先物に失敗したシチュエーション、母親にもらう金額、指を3本出したら警察いるから撤収)するやり取りなど見てると、不謹慎ながら生き生き働いてんなー泣き笑いなんですよね。ネリの【名コーチ】ぶりに惚れ惚れします。


その後で、佐竹刑事率いる警察チームが描かれるので、「あっ、そうだ、ネリは悪い事してんだっアセアセ」となる。

この街すみずみまで知り尽くしたネリが、この高城という男の元に戻ってきた理由など、知れば知るほど「負の無限ループ」なのですが。

弟ジョーの馬鹿みたいな明るさ。浅はかさ。

でも、明るいだけじゃなかったジョーの終末感は、曼荼羅と似ていました。


「ホンモノの詐欺師にはなりたくない」と言うネリだけど、高城に仕込まれた度胸や立ち回りにうっとりしてしまう…。かっこいいけど、そうならざるを得ないネリが、哀しい。

受け子を使い捨て扱いする高城とは違い、ネリは仕事が空振りになれば受け子に日当と夕飯をご馳走する。

曼荼羅が具合悪くなれば病院に連れて行く。



内容としては犯罪と逃亡なのですが、

韓国映画だと「コインロッカーの女」や「藁にもすがる獣たち」に境遇的には近いか。

それよりも中身はハードではない(グロいシーンはあまりない)ので、あまり怖がらずに見てほしいです。

韓ドラの模範タクシーくらいのハードさ、でしょう

か。扱うテーマも似てる。

欲を言えば、刑事の佐竹と、ネリの接点?接触があったら良かったのかなー。佐竹目線でネリを写している訳ではないので、犯罪に巻き込まれてるネリのような人間を心配する警察側の心情みたいなものはなかったな。ドラマ版の方が、2人の境遇も掘り下げられて良かったか?

しかしその過去を見なくても、安藤サクラは説得力がありました。素晴らしい。


韓国リメイクなら?

ネリはサクラちゃんしかできんな、もう唯一無二!と思いつつも、韓国映画リメイクされるなら…。

キム・ゴウンがネリとして(早っ)ー。

ネリよりジョーはたくさん妄想したいところ。

血の繋がらないやたら顔の美しい弟と、遺体を埋めたあと土やら血を洗うためにラブホでシャワー

浴びるの、誰がいいかな?

顔綺麗な子はたくさんいるけど、個人的に姉を異常に慕う感がもっと欲しかったので、やはり演技力重視で、

キム・ドフンとかどうでしょう。

山田くんはシャワーシーンはなくて、シャワー前のパンツ脱いでお尻だけでしたが。

韓国版ならばキム・ドフンには是非シャワー室の中まで!姉さんと一緒に泥を落とす顔の演技を見たいものです。「時間無いから!◯◯◯◯なんて見ないからはよ入れや炎」とヌナに風呂場から叫ばれます。回転ベッドではしゃいでいた弟は、え?となるの。

そこんとこのシーンのオーディション、見てみたいイエローハーツチョ・ビョンギュと、カン・フン、パク・ジフンが最終選考ライバルで!(色々なタイプ集結よ)

このオーディションを見てから本編見たい。

(単に韓ドラな恋をしたい、の見過ぎによるオーディション熱が、まだ冷めやらぬ)