2023年
宮藤官九郎、大石静脚本
金子文紀監督(逃げるが恥だが役にたつ)
松坂桃李、仲里依紗主演
1話60分9話
磯山PDのインタビューが興味深かったです。
企画意図は
・TBSとNetflixの共同作品を作るからと企画に応募。
・Netflixドラマは復讐が多いからコメディにしたかった。
・クドカンはNetflixの「マリッジストーリー」という仲の悪い夫婦の映画があり、そんなドラマなら、と。
・タイトルは吉田拓郎の「結婚しようよ」から。
Netflixだとこんな事が違う
・技術、話数、などは事前審査や相談たくさん。
・1話の尺の制限は全く無かったと。
・脚本を全て上げてから撮影をする。
・撮影中の番宣が無いから地上波と違い撮影に集中できる。
世界配信、離婚は当たり前の世の中。離婚できない理由を徹底的に作り、離婚をポジティブな要素として扱うことも。
あらすじ
愛媛のイケメン三世議員東海林大志と、お嫁さんにしたい女優ナンバーワンの黒澤ゆいは有名夫婦。
大志が女子アナと不倫をし、2人の間はもう愛もないが、離婚をするには選挙やCMの違約金など一筋縄では行かない問題が山積み。
この選挙当選したら離婚しよう、と約束し、仮面夫婦で選挙活動に臨むが…。
登場人物
何といっても私は[尾美としのり]が視聴の決め手
尾美としのりは秘書役。
黒澤ゆい(仲里依紗)
大人気女優。愛媛を舞台とした「巫女ちゃん」で大ブレイク。現在出てるドラマは「愛とか恋とか言いながら君の雑炊を食べたい」
神尾楓珠とキスシーンNG13回服着たまま風呂に入り神尾君はなぜか裸のシーンとか、神尾君脱ぎすぎます。
東海林大志(松坂桃李)
三世議員。馬鹿で爽やかで憎めない。地元【愛媛愛】が凄い。ほとんど政策を言わない演説。女好き。
注目は、やはり…
恭二役の
錦戸亮でしょうか。
神尾楓珠も松坂桃李も今まで露骨な描写映画を見たけど、
何故だか錦戸亮が1番エロい。目が濡れてるぞい。
ダメンズなのに秒で沼にハマらざるを得ない。パチンコ打ちでアーティストなので「パチアート」と姑や秘書に呼ばれる。不能。
峰子(竹下景子)
大志の母。ゆいを選挙の道具にしか見てない。この母がいかにもな母でしたが、大好きだわ〜!この髪型にしたい。
富恵(高島礼子)
ゆいの母。7人の子の父は全員違う。スナック経営。結婚した事はなく、男との別れ方がいつも綺麗!
早乙女(尾美としのり)
先代からの東海林家に使える秘書。大志の女問題なども片付ける白髪増えまくりな早乙女さん。
ゆいの弁護士石原ヘンリーK(古田新太)と、大志の弁護士印伝(板谷由夏)は、偶然元恋人同士だったー
法学部時代も描かれたり
韓ドラみたいな展開
いつものテンポとは違う
クドカンのドラマと思ってみると、んん?何か違う。ああ大石静も書いてるのか、なるほどと最初は戸惑います。コメディのテンポが冗長か?その代わり、ゆいの母高島礼子や、突然現れた錦戸亮がヌルってエロい。仲里依紗と錦戸亮のデートシーンも恋愛ドラマ感が。
クドカンも、
クドカンぽいキャラや、劇中ドラマや映画がおもきしふざけた名前だったり、「あまちゃん」ならぬ「巫女ちゃん」だったり。
この台詞、どっちの脚本家が書いてるんだ?と想像してみたり。
日本の選挙活動
世襲制議員、タスキかけて田舎で急に自転車で練り歩く感じ、政策を全く言わないで名前を連呼するあの選挙活動。世界にはどう映るのだろうか
野党の想田豪(山本耕史)もギラギラしていて、本当面白い!「そうだ!選挙へGO!」がキャッチフレーズ。
選挙活動をけっこう詳しく説明もしてくれるこのドラマ。
後半はダメ男に伸びしろあり
不倫や政策語れない情けない大志ですが、ゆいの彼氏の恭二と2人で話をした後は少しずつ変わります。
想田豪の作戦に乗らないように討論会の作戦を立てたり、やられっぱなしの大志では無くなり。選挙の燃え尽き感もたっぷり味わえるドラマです。
謎の男恭二も、決定的な部分でゆいの期待には応えられない(物理的な問題以外にも)駄目っぷりに、みるみる気持ちが萎えていく感覚、懐かしいなぁ…。
また、恭二と大志の関係性も面白く、お互いに長所を見抜くのも良かった。
恭二が「生きてるけど死んでる風の男」からパチンコと選挙を分析するライターになるのも面白い。
最後のまとめ方も良かった。
別れても愛しくなってしまう感覚やら、男と女の分かり合えないところとか、理想的過ぎる離婚したけど子育ては2人でする流れも。
「なんで離婚するんだっけ?」な感覚になる終盤戦。
その辺の心持ちも、男と女でズレがあるのよね〜。
まだまだ今が1番若い、これからの人生楽しまなきゃなぁと思いました。(え?私は離婚しませんが)