2022年 ユク・ソンジェ主演のドラマ

全16話(ディズニープラス)



あらすじ


貧しい家庭で生まれ育った高校生イ・スンチョン’(ユク・ソンジェ)は偶然出会った老婆からこの金のスプーンを3万ウォンで買ってくれたら、あなたの両親を替えることができると言われる。

この金のスプーンで3食、同じ年の子とその家で食事をすれば、その子の親があなたの親になる。

スンチョンは老婆から金のスプーンを買い、財閥家の息子である友人ファン・テヨン’(イ・ジョンウォン)の家で3回食事をする。やがて、スンチョンの人生は大きく変わっていくことになる。



以下、ネタバレありです!


登場人物


イ・スンチョン(ユク・ソンジェ)

貧乏家族の長男。父母姉の4人家族。借金取りに苦しめられ、バイト漬け、頭脳明晰で上昇志向強い。学校の金持ち軍団のいじめや親友の生活困窮と現実格差に耐えられず、不思議なスプーンを売るお婆さんからスプーンを買って、学校一金持ちのテヨンと親を交換に成功!


ファン・テヨン(イ・ジョンウォン)


トサングループ御曹司。

冷たいイメージだが父の強いる帝王学について行けず、勉強よりも授業中は得意の絵を描く文化系。婚約者ジュヒが大好き。過去トラウマ持ち、パニック発作も出る。


ナ・ジュヒ(チョン・チェヨン)


USBテレビ局ナ会長の愛娘。異母兄たちからは厄介者扱い。ピュアでスンチョンに出会って不自由なく生きてきた金持ちである事を恥じる。テヨンのは幼馴染で婚約者。


オ・ヨジン(ヨヌ)

オ建設の一人娘。自身もゴールデンスプーンを使い貧乏から脱却した。本物テヨンには「安っぽい」と嫌われている。スンチョンがテヨンになった事を最初に見抜く。トサングループ後継者妻の座を狙って何かとスンチョンをサポート。欲望がわかりやすいがスンチョンに本気で惚れてる顔も。


スンチョン家族


漫画家父。パートで働き詰め母。美容師見習い姉。

夫婦仲はいいけど前半は父の生活困窮駄目っぷりに家族ギクシャク。テヨン入れ替わり後、スンチョンが陰ながらサポートした甲斐あり惣菜屋さんとして生活レベルは上がっている。またテヨンがこの家族に異常にハマり泣き笑い見ていてこちらの4人が微笑ましい。絵が上手いという父子共通点も偶然あり。



テヨン家族


トシングループ会長ファン・ヒョンドは誰も信用しない、むしろ血縁を嫌い、仕事できる奴を信じる人。

妻のヨンシンは財閥の娘でピアニスト。弟のジュンテを溺愛し、トシンの後継にしたい。

ジュンテは見た目は好青年だが、中身は凶暴でテヨンを小さい頃から虐めてきた。


チャ・ムンギ(ソン・ウヒョン)

テヨンのボディーガード、運転手、兄貴的存在。

元特殊部隊で養護施設出身。

テヨンの中身がスンチョンに入れ替わるも、おかしいと感じつつ(スンチョン家族を内緒で支援したり)優しい一面を見て、ますますテヨンに忠誠を尽くすいい兄貴。15話では華麗な特殊部隊アクションも炸裂!



金のスプーンの法則

3回相手の家のご飯を食べる。

これ以外に…

誕生日に実の親に会うと元に戻るとか、

自分のスプーンを他の人が食事に使うと自分の記憶がバレるとか、

追加法則がコンスタントに投入されるこのドラマ!

コンスタントにお婆さんから情報を仕入れないと痛い目に遭うシステム。

しかし、1番用意周到だったヨジンですら、金持ちになった代償がこれから待ち受けるのか…。

ちなみに「親が代わる」から、本人ビジュアルはそのまま。壁に飾ってある家族写真もふわ〜とテヨンがスンチョンになる。自分以外の人間の記憶が、まるっと書き換えられる感じの入れ替わりです。

テヨンから急にスンチョンに戻ってしまう回では、姉に「何故ブランドの服を着ているの?」と。急に自分に戻ったテヨンは記憶が補完されて、やっていない事でも自分がした事と脳内上書きされるシステム。


テーマがブレない

「他人の芝居は青い」

しかし、親を捨てて生きたスンチョンの人生がどうだったのかと振り返ると、他人の人生を奪っても親を捨てきれない自分がずーっといて。好きな人と一緒にいられなかったり。捨てた家族を遠くから見ては貧しいながらも温かい家族愛に飢えます。

金のスプーンを使った人たちの末路は、どれもいいラストとはいかない。

スンチョンに金持ち人生を奪われたテヨンは就職出来なかったり苦労したけど(スンチョンとして軍隊まで行って泣き笑い)、スプーンのネタバレ後、人生を奪われた事を知っても元には戻らない選択をします。自分の親(スンチョンの親なのにスンチョン以上にこの両親を愛している感じのテヨン。実母死別で金持ち父は怖いから、見ていて切ない気持ちに)を捨てる事はしない!と、キッパリ。


「お気に入りの鉛筆と焼酎一杯があれば幸せ」

な、スンチョンの父。

子どもの教育費など考えたら肯定できない部分もあるけども、彼のような生き方が、豊かなのかもしれないなぁ…。


ブランド物で埋め尽くされ、本物美術品に囲まれて生きてきたテヨン。本質はスンチョン父に近くて、芸術家ってこんな感じなのかも!と。


テヨンは入れ替わられて良かったなぁと視聴者全員思ったのでは。


スンチョン母がさんざん貧乏人と見下してきたファン・ヒョンドに「あなたはひどく貧しく見える」と言うシーン。貧しくとも誇り高い母と、友人を裏切り、犯罪重ねてまで富を掴んだが持てども満たされないヒョンド。このドラマのテーマ!って感じがしましたね。



どんな外見でも俺を見つけて

ラストのネタバレあり。


スンチョンとジュヒのラブストーリーだけ見ると、うまくまとまったなぁという感想。

ジュヒはスンチョンに惚れて、

スンチョンがテヨンになってからは、中身がテヨンのスンチョンと付き合うものの変わってしまったと感じ別れる。テヨンはひたすらにジュヒを思い続けるの、どんだけ〜泣き笑い 貧乏なテヨン、可愛かったけどなぁ。

更に金のスプーンの仕組みがジュヒ、テヨンにもバレた後、

最終回ではファン・ヒョンドの策略で毒をもられてあっけなく死ぬ主人公スンチョン。


数年後、「金のスプーン」という漫画がヒットするテヨン(スンチョンとして生きるテヨン)。成功者!俺自身が金のスプーンじゃ!

家族も少しいい家に住んでるし、何よりムンギ兄が姉と結婚してて嬉しいラブ


養護施設の子たちに株を教える謎の庭師がいると、インタビューに来るジュヒ。

ああ、ファン家に来ていた庭師(ナ・イヌ)が金匙使ったな…という。カメオのナ・イヌ、一瞬の登場かと思いきや、かなり重要な駒キメてる


他人の人生を奪ったスンチョン。

殺される前に見知らぬ庭師に人生を奪われる立場になり、知らない庭師として生き延びていたー!(ズルい泣き笑い)

闇金のジャンプ(返済一回延ばすやつ)したみたいに、運のよいスンチョンですが…スンチョンだった事は覚えておらず。(株とか特技は覚えてるのよね。テヨンもピアノが弾けたり、美術に詳しかったり。)ご都合主義っぽいけど、金のスプーンの残酷さがわかる。。


そして再会。

ジュヒはきっと勘づいていましたねぇ。思い出の海辺で綺麗な夕焼けを見る「まだ他人」の2人です。


ファンタジーがいい塩梅で、童話的因果応報を織り交ぜたラストに私は満足でした。

ナ・イヌは可哀想だけど!


番外編

ソンジェがずーっと、イ・ミンギに見えてしまう。



このアメリカ帰りのスンチョンは強烈でした。


ムンギ兄〜!

テヨンの方がスンチョンよりお似合いだと思ったわ飛び出すハート


そのムンギ兄とBLドラマしていた、

ヨジンにほの字のキム・ガンミン。

私は彼が1番好きー。


彼も田んぼのヒル並の片想い拗らせ野郎でしたが。

この地味な一重顔がたまらないんだわ。