WOWOWオリジナルドラマ



四つの古典落語の演目を1話30分、全5話のドラマにしたオムニバス落語ドラマを4人の女性脚本家が描く。


毎話、柳家喬太郎が解説してくれます。




お化けが怖い?
饅頭が怖い?
いえいえ
本当に怖いのは 今も昔も

人間ですわねぇ…

 
サムネイル



心眼


黒木華、東出昌大

盲目の按摩師梅喜は、芸者小春に御百度参りをしたら満願叶うと聞き茅場町の薬師様へ通う。

ついに参拝100日目、梅喜は目が見えるように。

しかし、妻のお竹はどこか浮かない顔。

梅喜は客の旦那から、お竹は小春と比べて器量が悪いと聞かされて…。


いやぁ、東出君のネチョっとした喋りが何だか苛つくわ〜泣き笑い
淡々と貞淑な妻を演じる黒木華。存在自体が伏線の塊みたいで、もう怖い!



辰巳の辻占


山本美月、岡山天音、大東駿介

伊之助は女郎お玉が自分に夢中だと友人菊次郎に自慢する。半信半疑の菊次郎は、自信があるならお玉を試せと言う。伊之助はお玉に一緒に心中してほしいと言う。するとお玉は快諾し、2人で川に行くが…。


落語とは違うオチで、巡り巡って菊次郎に因果がやってくるオチが!
ピュア聖人岡山君に対し、大東君の最後の表情が江戸の遊び人ぽくてゾクっとしました。蕎麦食いに行ってる場合かよっ?!



紺屋高尾


永山絢斗、瀧内公美

紺屋の染物職人久蔵は、江戸1番花魁[高尾太夫]が描かれた美人画に一目惚れ。美人画に恋して恋煩いで働けなくなった久蔵に見かねた親方が、3年金を貯めさせて吉原に行かせてやる、と。必死に働いて3年後やっと遊郭へ。本物の高尾太夫と対面するが…。


今、部屋にアイドルポスター貼る青年っているのかしら?
高尾太夫の美人画が、太夫役の瀧内公美より美しくてうっとり。モラルセンスな2人のプレイに笑った。




宮戸川(上・下)


奈緒、若葉竜也、萩原みのり

祝言を挙げようとしている半七とキミは、舟で酔っ払った客、亀に絡まれる。

亀の顔を見たキミは、友人お花に乱暴をした犯人だと気づく。半七とお花はかつて夫婦になる約束をしていたが、お花は亀に乱暴されて失踪していた。


大満足の上下2話!
後半の違う視点からみた事のあらましに震えた!
奈緒のこういう女役は最高に好き。
現代に通じる、嫉妬心やマウンティング、男の扱い方や、好きになられても満足できないモテ女の頭ん中が面白い!

1番落語として聞いてみたいのは「辰巳の辻占」で、江戸の色恋の艶っぽさが楽しめるドラマでした。

ドラマとしては、キャスト、脚本ともに宮戸川が最高に楽しかったです。