2019年 イ・ソンギュン、チョン・リョウォン主演のドラマ。
16話。(原題は「検事外伝」)
 

あらすじ

舞台は出世街道からは外れた地方都市のジニョン支庁、刑事2部。
 "明日も今日と同じようにせよ”がモットーの'生活密着型検事’、主人公のイ・ソヌンを中心に、「検事も皆さんと同じ人間なんですっ!」地味過ぎる田舎の検事達の日常を紹介してくれるイ・ソンギュンのあの低音ボイス。
これがいつも見ている緊迫する法廷ものドラマとは全く違うノリで。こういうほっこりと笑えるドラマ、大好き。
 

 
 

法廷より庁舎にいる検事を描く


「賢い医師生活」のように日常を描くけど、もう少しサラリーマンぽい。
年次によって会議の席順変わったり。でも変なパワハラとかはない(途中までは)。
そしてやっぱり脇役まで親しみが湧いてくるのです。
 

1話の中を章分けして数人のキャラから見たジニョン支庁の1日!みたいな伏線回収型ドラマ(クドカンのドラマに近いかな)の回もあったり、構成が面白い。
 
DVを扱ったちょっと深刻な回や、賭け事の取り締まりの回は花札練習して潜入捜査する爆笑回もあり。
私はギャンブルもの大好物だから、このタチャのほったて小屋賭場のシステム解説回は本当楽しくために?なりました!
 
 
 
 
時には「ミセン」みたいに仕事大変だけど悲壮感はなく、そんなに極悪キャラはいない。
ゆるいけど、接する被疑者被害者は癖あり!で、多面的な描かれ方をしているので本当にそうなのか?1シーンだけではとても信じられない😂後からあれは泣き落とし演技だったのかよ、とかあるので最後まで見逃せない!
 
検事ものだけど「ごはん行こうよ」よろしく、
昼飯と会食に結構な命をかけるニヤリ
会議の議題はランチ何食べるか投票までする事も。
 

海街ならでは、美味しそうな料理ばかり。
 
 

登場人物

 
相関図(BS朝日より)
 
 
 イ・ソヌン(イ・ソンギュン)
方言泣き落としが得意。ミョンジュと大学同じで、食事に誘って断られたり、ボランティア活動を馬鹿にされたりと彼女には嫌な思い出しかない。

 
チャ・ミョンジュ(チョン・リョウォン)
魔女の法廷とキャラ被ってないか?ってくらい野心家。あれよりクールかな。でかい事件で名を挙げてソウルに返り咲きしたい。
 
 
支庁長(チョン・ジェソン)
 

この方がでると悪い人かどうか見極めたくなります笑い泣き

第一話一発目で凄い好きなエピ!
人呼んで、「ラッコのインジュ」
 
部長(イ・ソンジェ)
 若作りに励んで毎日ロードバイク通勤。
典型的な上司でムカつく事もあるけど、人情に厚い。
嫉妬の化身の時は思わなかったけど、円楽さん(楽太郎)がチラつくわ〜。
 
 
 
ホン検事(キム・グァンギュ)
部長と部下に挟まれ、胃薬飲む日々。
宝くじマニア。本当に主席検事なのかなってくらい親しみやすい。髪があると印象が違う!
 
 
キム検事(チョン・ソンウ)
 

 

まだ見習いでソヌンの下で研修していたが、ミョンジュが来たら引きぬかれて。
褒められると調子に乗る。官舎ではソヌンと同室だが、自分の寝室に電子キーをつける新人類。
オンラインゲーム命。出会い系で彼女探しに余念がない。
最近ちょいちょい見かける彼、結構好きです。
 
 
オ検事(イ・サンヒ)
双子の母。義母が家に来て面倒見てくれてる。夫も検事で単身赴任。
育児回では過労で気絶した。酒大好き。バリキャリのミョンジュに対しては複雑な思いを。
 
 
ソン実務官(アン・ウンジン)
賢医のミナ先生は実務官。
誰に対しても忖度なし、真面目に任務を遂行。一日に二言くらいしか話さない。意外な一面を9話で披露。
後半お化粧もかわいくなり柔らかい雰囲気にラブ
 
 
 
チャン捜査官(ペク・ヒョンジュ)、できない事あるの?というくらいオールラウンド頼れる方。大好き。
 
 
イ捜査官(アン・チャンファン)
入っては速攻で辞めゆく検事の元、やっと来てくれた検事が仕事を鬼のようにもらってくるミョンジュで…。現場仕切る時は頼もしくてカッコいい!
 
 
新しく赴任した支庁長(キム・ユソク)
が、ムカついてムカついてムキー
 
パッドガイズの時は良かったのに、一気に嫌いになったわムキー 


 

ラブコメではない

 
ホームページ見るとラブコメなんてあるけど、全くラブ要素はなし。

ソヌンとミョンジュの諍いを、取り調べ室でお菓子食べながら見学するサボリーマンたち。大好き、こういうのラブ
超絶ダサい事しか言えないソヌン笑い泣き
一昔前の男女キャラが反転してるのもいい。
男のソヌンが人情的検事で気配り目配り細やか、
女のミョンジュが野心家、冷徹でバサハザ切り捨て猪突猛進タイプ。


 

色々なタイプの検事が楽しめる


後追いでキャラたちの家族構成など判明していくので、
キャラたちのお仕事の時の顔と、子どもの前での親の顔、親の前での子の顔、なども多面的に見られて。
まさに「検事も人間。たまたま当たった検事との相性ってあるんだな」と。
「賢い医師生活」よりももっとキャラに迫るものがあり、程よいテンポ感と「まとまり」。
コンパクトさが良き。
毎回事件は違えど、引き続き扱う事件もあるし、あの事件どうなった?なのに検察内の組織的イザコザで担当変えられたり。悔しい思いをする真面目検事や、上司に従うふりしてバシッと重い量刑を言い渡して溜飲が下がったり。
 

最後までサラリーマンドラマ


 大事件に立ち向かい巨悪を倒す流れ?と思いきや、いやはや、ある意味リアル。
ずっと仲良し刑事2課の仲間たちとジニョン市で楽しくランチし、居酒屋で飲むのかしらと思わせて。

やっぱり異動はあるし、まさかの人事で笑えないけど笑っちゃう、最後の最後までサラリーマンドラマがいい!

「ミセン」に習って、退職して仲良し弁護士事務所立ち上げ〜みたいなのもちょっと期待したけど。
そうはならない徹底した生活密着型検事ドラマ。

「明日は今日より少し良くなるでしょう」というソヌンの楽観的な生き方に癒されました。