フランス小説が原作。

 前半は危うい恋愛ゲームを楽しむ3人、それぞれの財閥の親との関係がうまくいかない傷を癒しあう他人にはわからない3人の絆をたっぷりと堪能する内容でした。

 ターゲットにされるテヒ(Red Velvetのジョイ)の登場からはテヒとシヒョン(ウドファン)の切ない恋愛模様に。

 当初のヒロイン スジ(ムンガヨン)がどんどん醜悪になっていきます。ベストオブこじらせ財閥令嬢。自分で誘惑しろと言っているそばから、二人の仲を邪魔するし、やりたい放題。その反面鏡のようにテヒの笑顔のかわいいこと・・・!シヒョンだけでなく視聴者も癒されるー。

シヒョンの描くテヒの顔がまたいいんです。

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 単純にスジが高校生の時にシヒョンの告白をうけていれば良かった、という話ではないのが物語のこじらせドロドロを表しています。

 スジとしては、恋愛になってしまうとその関係は絶対に壊れるから、好きでも友情にしておく、絶対秘密のない関係を男二人に強要します。

 スジの思いとは別の因縁で、それぞれの「親たち」からの業だったという後半のドロドロが、「最初からそれ知ってたらこのドラマ見なかったかも」という私の苦手分野なパターンでした。おじさんおばさんのやらかした事を、二世たちの恋愛で傷つけられるっていう。

 

 お決まり韓ドラあるあるチェックリスト

 財閥、政略結婚、本命と婚約破棄させられる、病気、交通事故、交通事故隠蔽、無実の罪を死人に被せる、親の罪で申し訳なくなって別れる、法事は絶対、留学・・・。

 

ウドファンがかわいそうと思いつつも、途中から腐れ縁の3人組から離脱して恋人と庶民的な平凡な恋愛を楽しんでいる様はかわいそうじゃなくて一番幸せ者に見えたし、残された2人の方がかわいそうにも映りました。親のしがらみで普通に幸せになれない子たち。

私としては3人組が人の心を弄ぶ恋愛ゲームをした反省をウドファンしかしてないように見えて、2人もちゃんと謝罪しろよな、という怒りが残りつつ。自分たちも罰を与えられたんだわ、でうやむやにすんなし!と。とりあえずウドファンの声がものすごいセクシーだということが実感でしたドラマでした。ハンサムじゃないのに不思議な色香ですね。(思ったよりお色気シーンが少なくてそこは残念、しかも後半にいくほどポッポになるというピュアさ。)