【悲報】JRA 札幌記念GI昇格に消極的 | ぐりぐり君の個人馬主ブログ

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今月の社台グループの会報に札幌記念の記事が書いてあったので紹介します。
 
 
 
札幌記念、G1昇格への最新情報 吉田照哉
今年上半期の中長距離戦線において、札幌記念がもっともレベルの高い一戦だったことは明らかです。
同レース過去3年の平均レーティングも「115」を上回ることはきわめて濃厚で、凱旋門賞の結果はさておいても、GIの目安は十分にクリアしそうです。
ところが-肝心のJRAが消極的です。
9月下旬、全国の馬主代表を交えた会議のなかでも担当者の方は「現在のところ考えていない」という立場を繰り返されるばかりでした。
理由は「トライアル路線が確立されておらず、また時期的にも単発的なイメージを拭えない。それよりは秋のG1戦線を見据えた“スーパーG2”を継続しておくほうが年間を通じた競馬番組の流れのなかで座りがよい」という趣旨だったように記憶しています。

※一部抜粋
 
 
 
 
 
 
 

JRA発表の今年のレースレーティング (上位4頭の平均値)
札幌記念 118.25 (暫定値)
大阪杯 117.50
宝塚記念 117.00
天皇賞(春) 115.25
 
 
 
レースレーティングを見れば札幌記念がGI級のレースだったということが分かります。
実際GIに昇格するには過去3年の平均ポイントが115必要です。これは満たせそうではあります。
いったい何が問題なのでしょうか?
 
 
以前、東スポの記事にこう書かれてました。
JRA競走部番組企画室企画課の課長補佐は
「我々としては春と秋にG1レースを多く組んで、そこを盛り上げようと番組を編成しているだけに、夏にG1となると…。確かに札幌記念は出走馬の質が高いですが、年によってばらつきもあります。有力馬にとっては秋競馬や海外遠征につながるための一戦と位置づけられている印象もありますし、逆にここに力を注ぎすぎて、春や秋の層が薄くなってしまっては本末転倒なわけで…。実際、初夏の宝塚記念では(メンバー集めに)苦労している現実もありますから。あまり現実味がありませんね」

と難色を示している。
 
 
 
要するにJRAは年間の番組編成のバランスを保とうとしているということですね。
札幌記念をGIに昇格させるといろいろ歪みが出てくるというワケ。
でも、馬産地でもある北海道でGIを開催したら絶対盛り上がるとは思います。マラソンよりも盛り上がることでしょう(笑)
 
 
武豊騎手は「昔からずっと札幌記念はG1にすればと思ってました。欧州では夏場をメインに多くのG1があるし、避暑地には必ず競馬のビッグイベントが控えていますから。今年もダービー馬が出走するなど豪華な顔ぶれ。いつか実現してほしいと思います」
池江泰寿調教師は「いいことだと思いますよ。とにかくG1が増えるのは大歓迎ですから。札幌記念がG1になり、その流れが小倉や新潟に来て、小倉記念や新潟記念がG1になれば、もっと夏競馬は盛り上がると思いますよ」(東スポ)
と賛成の意見のようです。
 
 
吉田照哉代表は「もう少しだけ世界の実情や時代感覚を踏まえた議論に柔軟に向き合っていただければ、競馬はもっと遊び心に満ちたものになることでしょう」と書き綴ってます。
JRAサイドも昇格に消極的ながら、夏競馬の盛り上げの起爆剤を欲しがっているのは本音でしょう。
JRAは「可能性ゼロではない」と言ってるので密かに期待しましょう。
 
 
 
 
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