ここしばらく、このブログ、お寺巡りでなく古い建物巡りの日記になってますね。
もうちょっとするとお寺の話になる、はずなので、今しばらくお付き合いくださいまし。m(_ _)m
前回の続きでございます。
滋賀県東近江市、五個荘地区にある外村繁邸を見学しております。
こちらのお宅も、室内から蔵へ入れるようになっていました。
蔵の1階は、あんまり覚えてないですが、作家外村繁氏の資料が展示されていました。
小説の資料よりも、真っ先に2階に上がる階段に目が釘付けですよ。
上がっていいの?いいみたい!
やったー♪ 蔵の階段を上っていいのは初めてです。
階段に引き出しがついてる。少しでも収納を増やそうとしています。
2階も広ーい。
普通の家の部屋より広いですよ。
昔はここに色んな家具がぎっしり詰まってたんでしょうねぇ。
床の板、1枚の幅がたいそう広うございます。
自宅が立派なところは蔵も立派である。
今でも壁側に、古い家財が並んでいます。
たんすとか、提灯、蝋燭立てに、食器の箱かな?
ここに住んでいた人は全部置いて出てってしまったんでしょうか。家の中に家具がいっぱい残っていますしねえ。
電話、蓄音機、レコードプレーヤー、レコードケース・・・
こういうのって何年前に流行ってたんだろうか? その頃まで誰か住んでいたのだろうから・・・。
台所もそっくり残っています。
広い。何人分のご飯を作ってたんだろう。
煮るのも焼くのも、かまどに薪をくべるなんて実に面倒じゃ。あ~この時代に生まれなくて良かった~♪
食器もそのまま。
おばあちゃん家にありそうな小鉢やグラス。
持ち主は何年前までここに住んでいたのか。受付の方に聞けばよかったです。
机の上に感想を書くノートがあり、見ると
「ロケ地めぐりでやっとこちらに来させて頂きました」
「『天外者』ロケ地にやっと来られました」
「東京より参りました。 三浦春馬さん大好き」
などなど・・・。
そうかイケメン俳優のロケ地なのか~それで若い女性が来ているのか~
「神奈川県から」「奈良から」「富山から」
わかる。ぐりぐりも聖地巡礼で青森まで行くからね。
ここなら昔の建物だけでなく、昔の家具一式も揃っているから、来てすぐ撮影できるわけですね。
しかしよく見つけるな。ロケハンの人。
岩手県の南昌荘(三月のライオン)とか、山形県の文翔館(るろうに剣心)とか、ここどうやって見つけたんだろうと思いましたよ。めちゃくちゃ古建築に詳しい専門家でもいるのでしょうか。
お庭にたぬきさんがいます。信楽焼のよくあるタイプとは異なりますね。
「大きくくりぬかれた目は、社会情勢を見通せる人間に、
太っ腹な精神を持ち、近江商人の家訓を身に付けタヌキ(他抜き)のごとく秀でた人になるようにとの願いが込められています。」
とのこと。
なかなか要求のハードルが高いぞ。これ全部備えた人なんているかしらん。
受付のおじ様にいくつか質問してみたかったのですが、若い方々と映画撮影時の裏話で盛り上がっているので、退散します。
つづく(長い・・・)