↑トタH49編成と外房東金線209系
実は最近トタH49編成で209系6両の東金線運用を置き換える噂があります。一体どういうことと思う人がいますが、これには快速通勤快速廃止を中心にした京葉線の運用体系見直しと外房線のダイヤ変更によって京葉線E233系分割編成の輸送体系が大幅に刷新されたことが原因です。
◯京葉線E233系分割編成の新たな輸送体系
今回のダイヤ改正はご存知の方が多いと思いますが、京葉線の朝夕の快速と通勤快速が全廃となります。自治体の要望により君津発と上総一ノ宮発の早朝の快速が1本ずつ復元されたものの通勤快速と夕方の快速は廃止になってしました。
通勤快速の1つに成東勝浦発着(通称ナルカツ)がありこの列車は誉田まで10両、誉田で分割併合して勝浦まで6両、成東まで4両で行く列車です。
この成東勝浦発着の内勝浦側の6両はダイヤ改正で上総一ノ宮発着となります。
現行
朝
6両 勝浦625→東京825
4両 成東651→東京825
夕方
6両 東京1814→勝浦2009
4両 東京1814→成東1937
改正後
朝
6両 上総一ノ宮653→東京838
4両 成東651→東京838
夕方
6両 東京1832→上総一ノ宮2016
4両 東京1832→成東2006
このダイヤ変更によって6両側は上総一ノ宮発着となりますが、6両が上総一ノ宮に着いた後の動きがポイントになります。
上総一ノ宮は東浪見側に留置線が3本ありますがこの留置線は総武快速線直通の15両2本と京葉線直通の10両1本で既に埋まっているため、E233系6両を新たに留置することが出来ません。
ということは上総一ノ宮着後に千葉方面への折り返し運用が設定されることになり、E233系6両が新たに千葉駅まで定期運用を持つことになります。実はE233系6両の千葉駅乗り入れについては発表直前の12月8日に試運転が行われていました。
具体的な運用は時刻が詳細に出ない限り不明ですが、E233系分割編成の輸送体系が大幅に刷新されることになります。
更に朝ラッシュピークの蘇我発の各駅停車が1本減便になることから京葉線の運用数も1本減少となり、余剰車も発生します。
◯中央快速線の未改造編成の謎
一方で中央快速線ではG車準備工事が終盤に差し掛かっています。
グリーン車57編成の内既に16編成が出場済みで
一部編成は既にグリーン車を組み込んで12両になっている他グリーン車を4両組み込んで試運転している編成もいます。
トイレを設置するための準備工事は既に57編成中に56編成が完了しており、残る1編成もトタH51編成が長野でトイレ設置工事している最中で、この編成が出場すれば57編成全てのトイレ設置工事が完了します。
現在中央快速線のE233系は60編成存在しているためグリーン車を組み込まない未改造編成が3編成あり、この3編成はグリーン車サービス開始までに離脱すると思われますが、この3編成の選定がポイントです。
未改造の3編成はトタT40編成、トタT71編成、そしてタイトルにも出てるトタH49編成です。
未改造編成の中にH編成が1編成だけ含まれている点で、H編成は京葉線分割編成と同じく6両と4両で構成されています。
つまり京葉線分割編成の大幅な輸送体系刷新で千葉駅発着のE233系6両の運用が設定される今運用を繋げる形でトタH49編成で209系6両の東金線運用を置き換える可能性があります。209系6両の東金線運用は6両×4本ですので、トタH49編成の6両と4両と京葉線減便で余る編成で効率よく置き換えるとしたら、本数的にも輸送体系から考えても209系6両の東金線運用を置き換えるのが最も都合良いと考えているかもしれません。であるならばトタH49編成が余るこのタイミングを狙ってE233系6両を勝浦発着から上総一ノ宮発着に変更したり、それでE233系6両の千葉発着を設定する意味が見えて来るでしょうか。