211系長野車が一部延命工事の対象外になっていることや205系が1本だけ残留していることなどから長野車や中原車の今後の車両動向については数年前から色々な憶測が交わっています。
これに加えて最近に入り長野地区へのE131系投入や鉄道生産動態統計調査でE131系の新製数が明らかになったり地上設備の更新やE233系やE235系に不穏な動きが発生しています。
それらから今後の動きを予測していきます。
211系長野車:延命工事
211系は今年で最長40年を迎えており、以前から置き換えの噂が出ていましたが、2023年度末頃から3両編成の一部に延命工事を施しており、3両編成の一部は今後も継続運転が見込まれますが、6両編成については延命工事がされていないことから直近での置き換えが予測されています。
それに加えて中央快速線ではホームドアの設置工事が予定されており211系が走る西八王子では2028年度にホームドアが設置されることから、高尾周辺の運用のみ早期の置き換えが必要な状況になっています。現在の高尾周辺は6両編成の13運用14本全てと3両編成を2本繋いだ3+3の4運用があり、これらの分だけは置き換えが必要です。
2025年4月の労組資料で2026年度よりE131系の投入が明かされており、211系一部の後継車がE131系になることが明らかになりました。
中原車:205系のみ1本残留
中原車は2023年度より鶴見線向け205系3両置き換え用にE131系1000番台が製造されたものの南武支線の205系2両については新造車両を用意しないでE129系の増備によって余剰になったE127系で2本だけ置き換えており、205系2両が1本だけ残存している状況となっています。JR東日本の205系は仙石線がE131系によって置き換えられるとこの2両1本だけとなり、部品等のことも考えるとこの1本も早期の置き換えが必要です。ただE127系2本を転用してまで新造を渋っていることから考えると直近に他線区から2両編成の転属が見込まれるような状況ではないかと考えられます。
E131系の新造数:2025年4月の鉄道生産動態統計調査で判明か
労組資料で明らかになった長野地区向けE131系ですが2025年4月の鉄道生産動態統計調査で月間のJR向け発注数が示されており、その中で両数と編成構成と金額が明らかになっています。
JR向けでは66両、その内電動車43両、制御車21両、付随車2両となっています。
この両数と編成構成と金額から
しなの向け385系先行車8両×1(電動車5両、付随車2両、制御車1両)
E131系 3両×18(電動車36両、制御車18両)
形式不明 2両×2(電動車2両、制御車2両)
このような布陣であることから長野向けだと思われるE131系3両は18本しか用意されず新造だけでは6両9本分しか置き換えが出来ません。高尾運用の211系は6両13運用14本、3+3運用が4運用あるため予備含めて最低でも3両36本(6両18本)必要ですが、新造車だけではその半分だけしか置き換え出来ないことになります。
E233,E235系や地上設備にも奇妙な動きが発生
そしてE131系長野地区投入が判明した前後から
E233系やE235系そして木更津駅の地上設備の更新等不穏な動きが発生しています。
E233系0番台:青461+青663の秋田入場の動き
配9821M E493系01編成+E233系青461編成+青663編成 AT入場配給
— 羽越 モッティ25 (@Motti0252507) 2025年7月1日
同編成が初の羽越線走行で秋田へと向かいました。 pic.twitter.com/3IhpcphIgd
E233系0番台青461+青663が7月1日から2日にかけて秋田総合車両センターに入場しました。今回この入場で奇妙なのは単独ではなく6+4の連結であること。そして編成番号の下2桁が違うこと、かつ入場先が秋田という3点です。
直近行われたE231系1000番台やE531系の機器更新ではいずれも基本または付属単独で行われており、それ以前のE217系やE231系0番台松戸車についても同様な形で行われています。しかし今回は6+4での連結入場であることから機器更新だけではなく6両と4両双方に改造を伴う可能性があります。また下2桁が違うという点から京葉線転用ではないと考えられます。
また千葉地区転用は豊田車もさいたま車も東京で行われますが、今回は東京ではなく秋田入場という点でその点も異なっています。
また現時点では不明であるものの仮に改造でP編成が増えるような動きが発生した場合は現行の青梅〜奥多摩以外の豊田周辺でE233系4両ワンマン運用が増える形となりますが、それが該当するのは八高線か相模線しかなく、八高線はワンマン改造したばかりで廃車するには早いことから相模線のE131系500番台に影響もたらす可能性があると考えます。
E233系3000番台:宇都宮線宇都宮〜黒磯間での現車訓練の動き
E233系3000番台ヤマU218編成を用いた宇都宮線宇都宮〜黒磯間の現車訓練が確認されています。
2025/05/13
— みきぴ (@niichan1031) 2025年5月13日
回9622M
E233系U218編成5B
約3年ぶりにE233系が宇都宮以北に入線! pic.twitter.com/3sPlpmdssN
2025/5/14 回9564M E233系5B(U218) 臨時回送(黒磯→小金井) pic.twitter.com/SJRxCZSXBe
— スメロー (@smr0_P) 2025年5月14日
黒磯で現車訓練を行う為の臨時回送です
— みきぴ (@niichan1031) 2025年5月15日
E233系3000番台がヤマU218編成が5月13日以降に宇都宮宇都宮以北に入線しました。しかも黒磯で数日間かけてわざわざ現車訓練まで行っており、手の込んだ訓練であるように感じます。今後E233系3000番台の運用拡大でも予定しているのでしょうか?ただその場合はE131系600番台に影響もたらす可能性あります。
E235系1000番台:元2段電連の付属編成で不穏な動き+木更津駅での設備更新
E235系1000番台付属編成の内、元2段電連車で不穏な動きが発生しています。
特にクラJ-01編成は5月末を最後に運用されていません。
単なる仕業検査で1〜2日長くても数日離脱するケースはありますが、1ヶ月以上離脱しているのは不穏な動きです。鎌倉で何らかの大きな改造を行っている可能性がありそうです。
またそれと関連しているか不明ですが、クラJ-04編成〜クラJ-07の4編成が検査を飛ばされています。
またクラJ-01編成の長期離脱やクラJ-04〜クラJ-07編成の検査が飛ばされている点と因果関係は不明ですが、地上設備において木更津駅の中線で更新されており、新たに中線に13両停目と2両停目が新設されていることが確認されています。
木更津中線に13両停目が新設された pic.twitter.com/RYfiPT2Uac
— 鉄道スジ公開 (@RdbeA68W9FacyDC) 2025年3月24日
2両停目も新設 pic.twitter.com/5rOmlmwjYA
— 鉄道スジ公開 (@RdbeA68W9FacyDC) 2025年3月24日
また写真の向きから13両が君津方面、2両が千葉方面を向いていることからE235系11両+E131系2両の13両を想定していることが考えます。
また総武快速線の朝ラッシュに11両では混雑することから新たにE235系の木更津駅での分割併合運用とE235系4両の君津以南運用拡大が予定されているのでしょうか?だだその場合はE131系0番台に影響をもたらす可能性があります。
その他
E131系1000番台:寒冷地対応仕様+他線区運用想定の謎
2023年度に製造されたE131系1000番台ですが、暖地でかつ連結運用がない鶴見線において製造時点で寒冷地対応の霜取りパンタグラフやダミーの貫通扉(いずれも準備対応?)があり、これも不可解な動きです。というのも同じく連結運用のない仙石線用のE131系800番台は貫通扉が完全にありません。もし鶴見線で走り続けるのならコストをかけて霜取りパンタグラフも貫通扉も準備対応する必要がないからです。これには他線区運用の可能性を考慮していることが鉄道雑誌で明らかにされていますが、新製時点で他線区運用の可能性を想定いるのは不可解です。(ラシ66,ラシ67,トタT71という前例はあるものの)鶴見線で直近で動きが予定されているのでしょうか?
今後の予測:
これまでの205系2両の1本残留や211系一部延命対象外などの動きに加えて最近に入り長野地区へのE131系投入や鉄道生産動態統計調査でのE131系新製数の判明や地上設備更新やE233系やE235系の不穏な動き等によってE131系の一部編成の転属で長野車と中原車代替の可能性が出てきたと考えられます。今後の動きがますます気になります。


