一週間ぶりのリハビリである。思ったより懐かしい感じがした。

 

 前回のダメージの床に座って訓練を行った為による左の腰痛は、昨日までに漸減していて、「痛み」と言うよりは卵の殻の薄い膜があるみたいな感じになっていた。

 

 27日のリハビリは、いきなりOT兄さんが私達窓際族7人衆を丸く向かい合わせに椅子に座れせての挨拶から始まった。椅子に座って上半身の準備体操、ストレッチから始まり、手作りの直径30㎝程の輪を使った、グループレッスンなどを1時間ほど行った。前回の床に座ってボールを全員でやり取りするレッスンで腰が痛くなったと、チクった私の所為でやり方が変更されたのだろうかと心配になったが、ちょくちょくいろんなことが変更改善されて来たのを体験しているのでこれはもしかしたらあれだ

QCサークル活動の結果かもしれないと思った。プログラムの個別内容は変わらないが、実施にあたっての問題点を改善できるところは次々に改善していく姿勢は好ましいと感じた。私のチクりが御客様の声として取り上げられたのならちょっと安心。

 

 次はいつもの体幹、下肢の訓練時間となった。担当は先週までの江戸っ子姐さんに替わりミッフィーさんである。臥位からの運動が始まった。今日は途中で腹筋テストと言うのがあり、幾つか思うように出来ない動きがあった。ベッドの上に座り骨盤の左右前後の入れ換え動作と座って横に肘が付くまで横倒しになってからの起き上がり動作がいずれも、右側、右膝がうまく前に出ない、右肘をついてから起き上がれないというものだ。それに失念したが何かの動作で右の耳の後ろの頭が痛みのような感覚が走ったりした。すこし失望のようなものを感じた。次々と向こうのテーブルでの上肢訓練やマシントレーニングに窓際から飛び立つ仲間を羨ましく思いながら窓の外の流れゆく雲を見ながら休憩をした。身体的疲れなのか精神的疲れなのか、軽い鬱の感覚に似た晩秋の空の色に染まっていた。

 

 ところがである。そんな黄昏気分を一変させられて帰ってくる事になった。それは

レッスンの最後に片脚立ち30秒のレッスンでである。ミッフィーさんは初めの頃、私の専属みたいな時期があり、このテストで倒れそうななったのを覚えているという事でサポートに付いてくれた。最も片脚立ちは私しかやるものがいないので特別メニュー感がある。窓枠台の両手をはなすと私の左に立って私を腕で抱えるような姿勢を取りながら、いち、に、さん・・30とカウントして行く。「すごくしっかりしてきましたね。右足は前も出来ていましたけど、左は倒れそうになってましたね。十分気を付けて下さいね。では左やってみましょう。」そう励まされて私は左足で片足立ちをすべく左に重心を移動し立った、瞬間。左腕に微かに何かに触れた感覚を覚えた。〔うん?え!もしかしてそんなに近くにいたの?もしかして当たった?え?そんな、満員電車じゃないんだから両腕を揚げる訳にもいかないじゃないか!どうする?とに角、揺れるな俺!頑張れ!ふらつくな!しっかりしろ!気合いだ、気合いだ!気合いだ‼‼〕と表情に出さずに30秒耐え抜いた。「本当に随分しっかりしましたね!」と褒められたが、頭の中は真っ白になっていた。
 

 やはり、訓練には気合いが大切である。意志の力をどう引き出すか、そう言った訓練だったのかもしれない。まさかQCの結果ではないだろうけど、