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元フットサル日本代表、木暮賢一郎<GURE>のオフィシャルブログ 「guregoal」

 今日はこのチームではじめてオフェンスの戦術練習をした。もともとワールドカップの中断前まではディフェンスしかやらない予定だった。俺が居ない間にもちろん始めていたから、説明を受けてからその練習に参加した。戦術的にはこれといって新しいとか難しいとかは無いんだけど、意外とみんな出来ないんだよね。


 ナサレノの時は旋回の練習をしたけど俺とブラジル人以外は中々出来なかった(笑)スペインでは旋回するチームは少ないから知らないだけなんだけど、今日もすぐに監督に止められるシーンが多かった。


 多分日本人だけだったっらすぐに出来ると思うけど、実際試合になったらどうかが大事。何故かと言うと試合は相手チームが居るから。戦術どおりに相手が動くとは限らないし、マークの仕方もチームによって異なる。そんな時に重要になってくるのがアドリブだ。


 フットサルはディフェンスもオフェンスも非常に決まりごとの多いスポーツだと思う。戦術も沢山あるしシステムも色々とある。ただその前に必要なのが個人の能力になってくるんだけど、パス・シュート・ドリブル・フィジカルといった物以外に、個人の戦術眼が重要になってくる。


 例えばブハランセの監督だったフェデが、「パスをして走る時に自分のマークがマンツーマンか受け渡すのかを走りながら見極めて、それに応じた走り方をしなさい」と言ってた。こういった個人の相手を見る眼が重要になってくるし、そういった事を色んな監督の下で学んできてるから彼らはアドリブが上手いんじゃないかと思う。


 ブラジル代表だって特に難しいことをしてた訳じゃないし、日本でも知られてる戦術やそれこそ10年前に流行ってたLの動きもしてたしそれで失点もした。PIVOだって上手く使ってたし、ワールドカップのベスト4に残ったチームはどこもPIVOを上手く使ってくる。


 昔のフットサルとか新しいフットサルとかは無いと思うし、表面的な戦術やシステムが大事では無いんだって事が重要だなと思った練習でした。


 でも日本人の良さは理解力の早さだったり規律をも守る所だと思うから、そういった所はもちろんアピールしないとね(笑)