年に一度のお楽しみである、劇場版名探偵コナン。
コナン劇場版を観に行くというのは、1作目から1度も欠かしたことが無い、私にとって恒例行事です。
毎年、スケールの大きいパニック物としての要素も強く(むしろ、推理物というより、基本ベースは毎回こちら)、また、年々アクションムービー性も強くなってきていますね。
毎回、なんかぶつくさ文句を言っているのですが、やっぱり外せない年に一度のお楽しみ。
という事で、先週末、友人と観に行ってまいりました。
劇場版名探偵コナン、ここ10年程はある共通したルールがありまして。
メインストーリーにも絡んでくるようなエピソードと、脇を固めるキャラクターにスポットを当てた番外編的エピソードとが、交互に上映されているんですね。
脚本も メインストーリー的エピソードは櫻井武晴、番外編的エピソードは大倉崇裕、とハッキリ役割分担されている感じで。
大倉崇裕脚本回である今回の劇場版は、割と肩の力を抜いて楽しめるキャラクター活躍編なのだろうな、という前提意識でもって鑑賞。
以下、ネタバレ有の感想
概ね事前の前提意識通りの映画だったのですが、
・多数の作品からキャラクターが登場するとは思わなかった
・ラストに主要登場人物の基本設定に係る大ネタが仕込まれていた
という2点は予想外……というか、大きく期待を上回ってくれたところで、嬉しかったです。
キャラクター登場について……
沖田総司だけでなく鬼丸までYAIBA組から登場するとは……
キッドや中森警部だけでなく青子までまじっく快斗組から登場するとは……
これらのキャラクターがコナンに登場するのは全くの初めてではないものの、やはりサプライズゲストとしての効果は抜群で登場時には心の中で「おおっ!」と声をあげてしまいました。
そしてラスト……
まさかここまでの大ネタを披露してくれるとは。
今後のコナン……ではなく、まじっく快斗の方で、大きく扱われていくネタかもしれませんね。
メインである謎解きに関しては……
犯人あてに関しては、そもそも冒頭の殺人事件自体が特に「密室殺人」とか「関係者全員に鉄壁のアリバイ」とか「現場に残されていた謎のメッセージ」とかそういった要素がなく、あまり興味をひかない。
これは観客だけでなく劇中の登場人物達も同じで、殺人事件の方を解くことよりも刀にまつわる謎解きの方に皆の関心が集中してストーリーが進行する。
作品の軸がぶれないように、意図的かなぁ。
で、刀にまつわる謎解きの方ですが……前提となる知識が無いととても解けるものではなく、つまり観客の99%は解けないと言ってしまっていいと思う。
できれば、作品のメインとなる謎はしっかり観て考えれば観客にも解けるものにしてほしいのですが。
ただ、タイトルに仕込まれていたネタ……「なぜ『五稜星』と書いて『みちしるべ』と読ませるのか?」が解けるので、謎が解けた際の爽快感はそこそこ。
アクションに関しては……
007オクトパシーを想起させるセスナ上でのバトルが素晴らしい。
コナン、安室、キッドと違って、平次はまだあそこまで超人になっていないのでちゃんとした緊張感がありました。
パニック物としては……
今回は爆発や建造物破壊はやや控え目だったかな。
近年の作品では当たり前のように盛り込まれていた、パニック物の要素は今回はほぼ無し。
意外でした。
大倉崇裕脚本回の前作にあたる「ハロウィンの花嫁」が、正直かなりガッカリな出来だったので、ややそれに引っ張られて事前の期待値が例年より低かったことは否めません。
ですが、今年はその気分を払拭してくれる、快作であったと思います。
おまけ
昔作ったやつ。
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