↓風雲ライオン丸 第13話より
第13話は、本来は「路線変更前」に脚本の大筋は出来上がっていたものに「路線変更後」の要素を加えて改変したエピソードと思われます。
しかし、これが思わぬサービス編を誕生させることとなりました。
第13話「たてがみかがやくライオン丸」です。
(つづき)
タイガージョー「ライオン丸、兜を脱げ!
たてがみで突き破るんだ!!」
兜を脱ぎ、頭からペルソナ光線の壁に突っ込んでいくライオン丸。
その一撃で壁はぶち破られた!!
↓風雲ライオン丸 第13話より
怪人ペルソナは、なおも連発銃を使っての反撃を試みるが、小太郎が最後の力を振り絞って投げた松明の炎が連発銃の火薬に引火。
連発銃は木っ端微塵に吹き飛んだ。
ペルソナ光線を破られ、連発銃を失った怪人ペルソナなど、ライオン丸とタイガージョーの敵ではなかった。
↓風雲ライオン丸 第13話より
戦いは終わった。
伊賀城は守られた。
小太郎の決死の行動のおかげだ。
獅子丸「命を懸けていたんだ、父親との約束を果たすために……」
連発銃は破壊され、開発者である小太郎が命を落とした今となっては、この恐るべき兵器がマントルの手に落ちることはない。
小太郎の死。
このような悲劇を繰り返さない為にも、獅子丸はマントルと戦い続けなければならないのだ。
↓風雲ライオン丸 第13話より
……あれ? ラストシーン、タイガージョーは?
いないんです。これが。
クライマックス、怪人ペルソナを倒したら、出番はそこまで!
去っていく描写も無し。
これも、私が「このエピソード、本来はそういうエピソードではなかったのに、タイガージョー(錠之助)が登場するように改変したのだろう」「同じく、ライオン丸が兜を脱いでたてがみを見せるようになるというイベントを加えたのだろう」と考える根拠の一つです。
どうも、風雲ライオン丸のスタッフには、諸事情により当初の脚本から内容を改変する事となっても、本来の骨子は曲げないという悪癖(笑)があるようなんですね。
・第9話では、本来予定になかった快傑ライオン丸の登場が盛り込まれたと思われます。
快傑ライオン丸は、作品中盤に何の前振りもなく登場し、その後の展開に特に影響を与えることもなく去っていきます。
(「ライオン丸のライバル達 ブラックジャガー(その19)ブラックジャガー不在時の番組変化(その2)」参照)
・第10話は、本来予定になかった豹馬の改心エピソードが盛り込まれたと思われます。
クライマックスでは豹馬ではない人物が活躍し、そもそもクライマックス突入以降のシーンには豹馬はほとんど登場せず、ラストシーンにも登場しません。
(「ライオン丸のライバル達 ブラックジャガー(その24)獅子丸の仲間へ(その5)」参照)
・そして今回(第13話)、本来予定になかったタイガージョーの出番が盛り込まれたと思われます。
タイガージョーは話の本筋には絡まず、ラストシーンにも登場しません。
この「当初の脚本から内容を改変する事となっても、本来の骨子は曲げない」結果、改変部分が素人目にも分かるレベルで作品全体から浮いてしまう事となり、私のような奴から「これ、当初の脚本から改変されたんじゃ?」なんてことを言われることとなってしまうのです。
ラストとかも改変しちゃえばいいのに、と私なんかは考えてしまうのですが……。
あくまで当初の構想、テーマにこだわるのは良いことなのか、悪いことなのか……?
それはともかくこの第13話、
シリアスなドラマとダブルヒーローの活躍という爽快感とが合わさったエピソードとみるか、
相反する要素がごちゃ混ぜになった ちぐはぐな印象のエピソードとみるか、
評価は分かれるところだとは思います……
個人的には、クライマックスの二人のヒーローの共闘が嬉しく、風雲ライオン丸では珍しいサービス編になっている、と高評価を与えたいと思っています。
↓風雲ライオン丸
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。