このところ、夕食時に 特捜エクシードラフト を流しています。
とはいえ、まだ番組前半です。
↓特捜エクシードラフト
視聴した方にしか分からない話で申し訳ないのですが、現在、 赤いスペード編 が終わって、もうちょっと進んだ辺りです。
いや~、特急指令ソルブレインを見せた時、かみさんから
ねえ、これ、ホントに子供番組?
という反応を得られた(笑)のですが、
そして、それはとても正しく番組を理解している感想だったのですが、このエクシードラフトは、ぶっちゃけ番組全体としては迷走気味の作品なので、どういう感想を漏らすかなぁ、と少し不安。
この、エクシードラフト は、レスキューポリスシリーズ と言われる作品群の第3弾に当たる。
1作目の 特警ウインスペクター は、
科学が発達した時代、それを利用した犯罪は大規模な被害、二次災害をも巻き起こすこととなっていた。 それに対処すべく、警視庁は特別救急警察隊=ウインスペクターを組織。
彼らは、警察官として捜査、犯人逮捕を行うだけでなく、最新科学装備を駆使し、犯罪や災害に巻き込まれた人々の命を救うのだ。
という内容。
人の命は何より重い、をテーマに、爆発火災などから逃げ遅れた人を救助するというのがクライマックスシーンとなり、従来のヒーロー物とはまた違った新鮮な魅力で視聴者から好感を持たれ、前作(機動刑事ジバン)と比較して視聴率は大幅アップ。(平均で3%以上もアップしている) 玩具売上も好調で、シリーズ化が決定し、ソルブレインへとバトンタッチされた。
↓特警ウインスペクター
レスキューポリスシリーズの第1弾。
んで、ソルブレイン。 1作目が人の命を救う物語だったので、さらに一歩内容を進め、
人の命だけでなく、心を救うことは出来ないだろうか?
犯罪を犯してしまう人の心を救うことができれば、それはより多くの人々を救うことにつながるのではないか。
というテーマを掲げた作品であった。
人の心を救うって何だろう?
改心もせず、人々を犯罪に巻き込んでいく者を憎むことは、悪なのだろうか?
自分の研究が戦争に利用されそうになっていることを知り、犯罪を犯してその全てのデータを抹消しようとしている者の善、悪、とは?
洗脳のような方法で、悪人から強制的に善人である別人格に変えられてしまった者に対して、どうすればいいのか?
等々、大人向け刑事ドラマでも扱わないような、よりストレートに「心」というものに挑んだテーマの作品が頻出。
なんか子供番組としては、暴走気味じゃないか? と視聴者として不安になるレベルであったが、視聴率は前作とほぼ変わらないレベルを維持。
玩具売り上げは、前作に比べると落ちてしまうのだが、この年は、男児キャラクター市場は新規参入が異様に多く(ゴジラ新作、仮面ライダー新作、ゲッターロボ號、メタルジャック、ライジンオーというロボット・ヒーロー系アニメが3作も新規参入)激戦の年で、売上減は、外的要因(要するに、少ない牌の食い合い)が大きかったと思われる。
↓特救指令ソルブレイン
レスキューポリスシリーズの第2弾。
で、3作目のエクシードラフト。
前作があまりにドラマよりになり過ぎた反省から、アクション重視、ってのは分かるんですよ。
そこまでは分かるんですが……。
宇宙人とか天使とか悪魔とかが、普通に出てきますからねぇ……。
それでいて、単純に路線が変わったのかと思いきや、そういうのが出てこない回は、ソルブレインと同じく、深い人間ドラマが展開されるので……。
視聴者困惑必至の大迷作。
現状、
いやいや、なんか迷作とか言ってたけど、やっぱりこれも、単純な子供番組の枠を超えた面白さがあるよ!
と、かみさんは喜んで視聴している様子。 ハードアクションのSF刑事物、として楽しんでいるようで。
特に、赤いスペードとの最終決戦の辺りは、面白く感じていたみたいだし、遠藤憲一さんゲスト出演の 第9話「危険な家族ごっこ」のドラマのアツさにも素直に入り込んでくれた様。(この回はマジ名作なので、未視聴の方は、是非、何らかの機会にご視聴を。損はしません)
いや……我が妻よ……この後、この後なんだよ……。この番組の迷走が始まるのは……!
実際、当時も、この第9話辺りまでは、前作ソルブレイン並みの視聴率を維持していたんだよ……。
この後なんだよ……。
かみさんが、つまんなそうにしたら、無理に最終回まで見せることなく、別の作品に切り替える予定。