私は出勤時間が、まあ一般的なサラリーマンよりは少し早いので、いわゆるラッシュにはぶち当たらない。
それでも、通勤電車で乗車駅から(最初から)座れる、というのは、まぁ、まず、無い。
途中で降りそうな乗客の前にポジションを取って、その客が席を立った瞬間に、座るのである。
このポジション取り、皆、顔に出さないようにしているようで、結構本気でやっている節がある(笑)。
が、このところのテレワーク推奨により、徐々に状況が変化。
乗車駅、もしくはいくつかの駅を経て立っていれば、座れるようになってきた。
今朝の事。
電車がホームに入ってきて、徐々に速度を落としてきて……。
この時点で、皆、ガッチリ観察しているのである、空いている席はどこか、と。
で、空席3つ、同じ車両に乗り込もうとしているのは5人くらい、といったところだった。
何しろ、同じ駅、同じ時間、同じ車両に毎朝乗ろうとするのは、ほぼ同じメンバーなのだ。
お互い観察しているわけではないから、顔をはっきり覚えているわけでもないが、それでもおぼろげに今日のパターンは、「いつものメンバーだけ」なのか「そうでない人も今日はいる」のか、分かる。
今日はその、「そうでない人も今日はいる」のパターンだった。
自動ドアが開くや否や、そのいつものメンバーではない方、
ダダダッ! ドスンッ!!
空席めがけ、全力疾走で着座。
……おいおい、いくらなんでも、電車の中で、走るか? 普通……。
周囲の人、皆、目を白黒させていたぞ?
あ、ちなみに私は、無事着座に成功。
……走ったりしてませんよ。
う~ん、この方、見た目は日本人だけど、もしかしたら海外の方で、日本での乗車マナーとかが、身についていない方なのかな? まぁ、それなら仕方がない……。
とか思っていたら、電車が走り出した後、立っている乗客がつり革をちゃんと握っていないことに対し、いきなり、
「ちょっと君、つり革はきちんと握りなさい!」
と、注意をし始める始末。
……間違いなく、日本人である上に、マナーなどにうるさいお方のようで(笑)。
何言ってんだ? こいつ。自分のことを棚に上げて……と思っていたら、なんと、たった一駅分の区間乗っただけで、次の駅で降りて行った……。
世の中には、変わった人って、いるもんだなぁ。