人造人間キカイダー The Novel 読了(その5) | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

 私は、比較的最近まで、松岡圭祐さんが、キカイダーの小説を書いていることを、知らなかった。

松岡圭祐さんが、キカイダーの小説を書いていることを、知らなかった 参照)

 で、もう少し後になってから読むつもりだったのですが、なんか、この本を置いている図書館が、大幅なリニューアルを計画している匂いがするので、処分品となってしまう前に、借りておこう、と。

 

 ↓人造人間キカイダー The Novel

 

 以下、ネタバレ有の感想。(その5)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 映画版との連動企画だったのでしょう。

 基本ストーリーは、原作やTVではなく、映画版準拠です。

 

 ↓キカイダーREBOOT

  映画版ってのはこれのこと。

 

 ただ、あくまで大筋が共通、というレベルです。

 映画版ベース

 それにTV版や原作版のエッセンスを取り入れ

 さらに独自設定、要素を盛り込んで仕上げられた

 という作品です。

 

  引き続き、映画版との差異について。

 

・サイドマシーンが、映画には未登場だが、小説版ではかなり大活躍

 これは間違いなく、小説版にて、松岡圭祐さんがアレンジした部分と思われます。

 アクションシーンで大活躍!

 市街戦なので、この通りに映像化したら、予算かかりまくり!

 絶対、元の脚本には、ここまで予算オーバーが予想されるシチュエーションは、無かったと思います。

 つまり、松岡圭祐さんは明らかに「映画版より、アクション面を、小説では強化しよう」という意図をもって、執筆に臨まれたと思われます。

 サイドマシーンの活躍だけでなく、全体的にアクションシーンが充実している小説になっており、そこは大きな魅力です。

 

・ダーク破壊部隊で登場するのが映画版ではグレイサイキングのみだが、小説版では多数のキャラクターが登場

 サイドマシーン同様、アクション面での魅力の強化に、大きく寄与しています。

 それにしても、いっぱい出ますよ~

 図書館で借りた本なので(もう返却して)手元にないから、記憶で書きますが、

 グレイサイキング、

 グリーンマンティス、

 オレンジアント、

 イエロージャガー、

 カーマインスパイダー、

 ブルーバッファロー、

 アオタガメ、

 ブルスコング、

 ブラックホース、

 サソリブラウン、

 ヒトデムラサキ、

 白骨ムササビ

 が登場したかな? 

 描写を読むに、いずれもTV版のスタイルをイメージしているのは間違いなく、この辺りはTV版が好きなら、読んでいて、とても楽しいこと請け合い。

 映画では、グレイサイキング、リアリティ重視かなんか知らんが、パワーショベルに目が付いたみたいなスタイルだったでしょ?

 こちらはしっかり私達の知っている「ダーク破壊部隊」のスタイルです。

 それでいて例えばオレンジアントに関しては

 

 昆虫の中でも蟻のみに存在する腹柄節を人工筋肉アクチュエーターにより再現した連結部

 

 みたいな、いかにも「リアルっぽい」描写で書いてくれるもんだから、もう、嬉しくなってきますよ。

 ダーク破壊部隊の描写は、この小説の、大きなお楽しみポイントです。

 

(続く)