「仮面ライダーグリス」を観てきた(ネタバレ有) | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」を友人と観に行ってきました。
 以下、感想です。
 ネタバレありなので、そういうのが苦手な方は、スルーして下さい。


 事前情報を特に入れていかなかったので、
同時上映作品があること、知りませんでした。
 タイトル「ドルオタ、推しと付き合うってよ」


 マジか~~(笑)!
 この同時上映作品の存在は、いい意味でインパクトあり。
 楽しませてもらいました。

 で、ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ の感想の時も同じようなことを書いたのだけれど、
仮面ライダークローズを観てきた(その2)参照)
 今回の作品は
 一海に、報酬を与える作品であった。

 TV版最終回、世界が新世界へと作り変えらえ、
 スカイウォールの惨劇は起こらず、戦争もなかったことになった。
 ただ、旧世界の記憶を持っているのは、戦兎と万丈だけ……
 という状況から、前作で、
 直接の関係者は全員記憶がよみがえり、
 基本的に世界は平和なまま
 これからも、正義のヒーローである仮面ライダーは密かに求め続けられる


 という世界に変わる。
 何とも、あまりに都合のいい世界ではあるが、
 実は、これが観たかった、というのが、多くのファンの正直な気持ちではないだろうか。

 TVのラストは、やはり、辛すぎるのだ。
 主人公達を応援してきたファンとしては、彼等には、何らかの報酬を与えてやって欲しいのだ。

 内容は、実にシンプルな後日談にして正統派ヒーロー物。

 新たな悪の軍団の登場によって、破られる平和
 その力の前に、ヒーローは敗北。拉致されるヒロイン
 ヒロイン救出のため、たった独り、死地へと向かう主人公
 逆転のカギとなるパワーアップアテムの誕生と、決戦の地へと集う仲間のヒーロー達
 激闘の末、無事ヒロインを救出し、平和な世界は取り戻される
 そしてヒロインと結ばれて、大団円

 正統派だ。
 あまりにもド直球だ。

 ビルドらしく、戦争 をテーマ的に引っ張ってはいるが、あくまでそれは「ビルドらしさの為のふりかけ」といった感じ。
 作品に必要以上の悲劇性や暗さを引きずらなかった。
 また、TVの後日談として、前作が
 戦兎、万丈、エボルト、の後日談的要素が強かったのに対し、
 今回は
 主役の一海、ヒロインの美空はもちろん、一海の仲間の三羽ガラス、幻徳や紗羽、内海、首相の泰山、父:葛城忍、そして葛城巧のその後をフォローして描いており、特に葛城巧のフォローが入ったことで、
 ビルド完結編
としての役割も、しっかりと果たしてくれた作品に仕上がっていると思う。

 各ライダー最強フォームが次々に現れるクライマックスの盛り上げもよかった!
 さすがに、フォームチェンジを繰り替えすと収拾がつかなくなることは誰でも分かるので、そこは見せ場を「最強フォームが集う」に絞ってくれたのが、いい感じでした。
 特に、TVにも劇場版にも出ていなかった 仮面ライダープライムローグの登場には驚かされました。(もともとは てれびくん超バトルDVDに登場の形態)
 不満は、仮面ライダーなんだから、バイクに乗ってよ! ってところか。
 マシンビルダーに、グリスが乗っている画は、欲しかったなぁ。

 無茶苦茶都合のいい話、であるとも思ったが、やはり自分は観ていて「ああ、これでいいわ」と、
もの凄い安心感を得た。