文藝春秋のホームページを見に行ったら…… | 無敵動画堂高田のブログ

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無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

 文藝春秋のホームページを見に行ったら……

 

 電子書籍 7月第2週 ベストセラー(2019年7月8日~ 2019年7月14日)第2位が

ウルトラ兄弟物語1

 だった。

 第2位……!?

 そこそこ売れている、という判断でいいんだよね?

 

↓ウルトラ兄弟物語 

 第1巻の表紙は、あの、『酒を飲んでいる新マン』 かぁっ! (かたおか徹治先生 描きおろしだそうです)

 

 

 いや、本当はウルトラマンが目的ではなく、

 魔法使いマリィ シリーズの最新刊は、一体いつになったら発売されるのだろう? と思い、

 文藝春秋のホームページを見に行ったのです。

 ……それらしい告知、見当たらず……うむむ……

 

 雑誌、オール読物の2018年8月号に、シリーズの、単行本未収録話の4本目が載って、

 このシリーズは単行本1冊につき 4本収録 というスタイルなので、

 もう、出てもいいはずなんですけど……

 (前巻 さらば愛しき魔法使い のラストのエピソードが雑誌に載ったのが16年8月号で、単行本発売が17年4月)

 

 魔法少女マリィ シリーズですが、

 謎解きはディナーのあとで シリーズが無茶苦茶有名な 東川篤哉さんによる小説で、

 倒叙ものの短編シリーズ です。

 

 倒叙ものっていうのは、最初に犯人が読者(視聴者)に明かされた形で進行するタイプのミステリーです。

 (刑事コロンボとか古畑任三郎みたいな作品のこと)

 で、探偵役は犯人のちょっとした振る舞い、言動から、その人物が犯人と目星をつけ、頭脳戦を展開し、最後には勝利するわけですが。

 この魔法使いマリィシリーズは、タイトルの通り「魔法使い」であるマリィがヒロインで、

・魔法を使って犯人に無理やり自白させる(でも、そんな自白は証拠としては役に立たない)

・誰が犯人か(魔法というルール違反で)確定したところから、

 主人公の聡介(刑事)が、逆算して犯人のトリックの粗を捜していく

というパターンです。

 それ故、毎回の読者が考えるポイントは「聡介はどうやって犯人を追い詰めるか?」という1点だけに絞られます。

 これが普通の倒叙ものだと、なぜ探偵役は、犯人に疑いを持ったか? みたいなポイントも出てくる。

 もちろんそれを考えるのも楽しいのですが、このシリーズの場合は、それを排し、凄く構造をシンプルにしているのです。

 とても気軽に楽しめるシリーズです。

 

 で、シリーズ物ならではの縦糸も、もちろんあるわけで。

 前巻、

 結婚を迫るマリィに対し、まだまだ独身生活を楽しんでいたくて逃げ回っていた聡介だが、

 マリィが魔法を使っているところを雑誌にすっぱ抜かれてしまい、

 正体ばれを恐れ、何も言わず彼女は姿を消してしまった。

 さんざん逃げ回っていたくせに、突然の喪失感に涙する聡介……

 というところで終わっておりまして

 

 いや、結局二人は結ばれて結婚する流れになるとは、分かるけど。

 

↓魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?

  聡介とマリィの出会いから、一緒に住むようになるまでが描かれる。

 

↓魔法使いと刑事たちの夏

 聡介の家で住み込み家政婦として働くことになったマリィだけど、そこから二人の距離はあまり変わらず……?

 

↓さらば愛しき魔法使い

 相変わらずの二人、と思っていたら、ふとしたことでマリィに結婚を迫られることになって、聡介大ピンチ!

 ……から、二人の別れまで

 

 

 やっぱ、早く単行本になって欲しいな、と思うのです。